猫にプロテインに与えても大丈夫?人間用の誤飲など注意点も紹介

猫にプロテインに与えても大丈夫?人間用の誤飲など注意点も紹介

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スポーツ選手や筋力トレーニングに励む人が摂取しているプロテイン。タンパク質は猫にとってもとても大事な成分ですが、プロテインを猫が食べても大丈夫なのでしょうか? そこでプロテインが猫に与える影響やプロテインを与えるときの注意点をまとめて紹介します。

猫にプロテインを与えるときの注意点

タンパク質は、私たち人だけではなく猫にとっても大切な栄養素の一つです。そのため、プロテインを猫に与えても問題ありませんが、いくつか気を付けておきたいことがあります。

人間用のプロテインはNG

私たち人用のプロテインは、一言でタンパク質といっても、さまざまな成分が使われています。中でも「ホエイ」「カゼイン」「ソイ」の3つのプロテインが代表的なものになります。

ホエイやカゼインは牛乳を材料とする動物性タンパク質ですが、なかには乳糖が含まれています。猫は乳糖を分解できる酵素を持っていないことが多く、摂取することで胃腸の不調を引き起こしやすくなります。

ソイとは、大豆のことで植物性タンパク質のプロテインです。猫はもともと肉食動物のため、動物性タンパク質に比べて植物性タンパク質は消化吸収率があまりよくありません(※1)。さらに、大豆にアレルギーがある猫もいるので、与えるときには気を付けなければいけません。

プロテインには人工甘味料が入っていることも少なくありません。人用の味付けに慣れさせないためにも、猫に人間用のプロテインを与えることはやめておいたほうがよいといえます。もし人間用のプロテインを誤飲させてしまったら、しばらく様子を見て気になる症状が出た場合は獣医師に相談してください。



タンパク質の過剰摂取に注意

体を作るためには重要な栄養素であるタンパク質ですが、摂取のし過ぎには注意が必要です。猫がタンパク質を過剰に摂取した場合、過剰分は尿として排出されるのですが、その際に肝臓・腎臓に負担がかかる心配があります(※2)。そのため肝臓・腎臓の病気がある猫などの場合は、特に注意し、プロテインの摂取は医師の判断を仰いでからにしてください。

※2:『 タンパク質はとっても大事』(伊藤動物病院)

プロテインが猫に与える効果は?

猫

本来、肉食動物である猫にとってタンパク質はとても重要な栄養素となります。特に大切なのは、必須アミノ酸を含む動物性タンパク質で、不足した結果、筋肉の衰えや基礎代謝の低下、皮膚や被毛のパサつきなどの症状が見られることがあります。そのため、猫にプロテインを与えることで筋力の維持のほかにも、被毛や皮膚・爪の健康を保ったり、免疫力を高めたりするなどのメリットがあります。

プロテインが特に必要な猫はいるの?

ねこ

プロテインと聞くと、スポーツ選手やジムでトレーニングに励む人など「筋肉を付けたい人が摂取するもの」というイメージがありますが、実は健康維持のために日々の生活に取り入れている人もいます。猫の場合ももちろん同じで、プロテインなどでタンパク質を特に多めに摂取する必要があるケースがあります。

例えば成長期を迎える子猫や妊娠中の猫は健康な体や胎児を作るために、多くのタンパク質が必要となります。また、吸収能力を高齢の猫もタンパク質を十分に摂取することが大切です。


まとめ

ねこ

猫にプロテインを与えたい場合は、猫用プロテインを与えるようにしましょう。人間の場合は、牛乳や大豆などが主原料になりますが、猫用のプロテインは本来の主食である肉から作られているものがあります。また猫用ミルクやウェットタイプなどもあるので、飼い猫が食べやすいものを選ぶのもおすすめです。

プロテインを与えることで、カロリーオーバーしてしまったり、過剰摂取で病気になってしまったりしては意味がありません。プロテインを猫に与えるときは、適切な量を守るようにしましょう。与えるべきかどうか迷ったり、病気の心配などがあったりする場合は、かかりつけの獣医師と相談してから摂取を決めるようにしてくださいね。


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