
日本人には馴染み深い抹茶。飲み物としてだけでなく、スイーツや料理として口にする機会もあると思います。私たちの食生活においては身近な抹茶ですが、犬が飲むとカフェイン中毒を起こす可能性があります。その理由や誤飲してしまった場合の症状、対処法を紹介します。
この記事のまとめ
- 犬に抹茶を与えるのはカフェイン中毒のリスクがあるため危険
- カフェインの摂取によって心拍数の増加や痙攣などの症状が起こる可能性がある
- 誤飲した場合は体調の変化に注意し、異変があれば動物病院に相談する
犬に抹茶を与えることが危険な理由
コーヒーやお茶に含まれるカフェインは、犬が摂取すると中毒リスクのある成分です。私たちも眠気覚ましとしてコーヒーを口にすることがあると思いますが、これはコーヒーに含まれるカフェインに興奮作用があるためです。
カフェインは、鎮静作用を持つアデノシンという化合物と似た構造を持っており、カフェインがアデノシン受容体に結合すると、本来アデノシンが果たすはずだった鎮静作用が阻害され、覚醒状態が引き起こされます。犬の場合は覚醒状態が起こることで心筋や中枢神経系が刺激され、カフェイン中毒になってしまいます。
抹茶は茶葉をまるごと粉末にしたもので、100gあたり3.2gのカフェインを含みます(※1)。茶さじ1杯(約2g)でも約60mgになり、犬は体重1kgあたり20mgほどのカフェインで嘔吐や下痢などの症状が出るとされています(※2)。体重3kgの小型犬なら、茶さじ1杯分の抹茶で症状が出るおそれがあるということです。
抹茶自体を飲ませることはもちろん、抹茶ケーキや抹茶プリンなどといった加工品も与えることもやめましょう。
犬は危険!抹茶によるカフェイン中毒の症状
犬がカフェイン中毒になると、以下の症状が現れる可能性があります。初期には嘔吐や下痢、落ち着きがなくなるといった症状が見られることが多いです(※2)。
- 嘔吐・下痢
- 頻脈
- 呼吸促迫
- 過度の興奮
- 振戦
- 痙攣
- 不整脈(心室性期外収縮)
- 全身性のうっ血あるいは出血
多量摂取でない限り、致死量にはならないとされていますが、もし誤って犬が抹茶を口にしてしまった場合は体調に変化がないかよく観察してください。人の場合でも、コーヒー1杯で眠れなくなる人とあまり効果のない人に分かれるように、体への影響は個体差があります。気になる症状が現れた場合は、動物病院に相談するようにしましょう。
犬が抹茶を口にしてしまったときの対処法
まずは、何を・どれくらい・いつ食べたかを確認しましょう。抹茶の粉末なのか、抹茶ケーキなどの加工品なのかによっても、摂取したカフェインの量は変わります。商品のパッケージが残っていれば、動物病院に持って行くと説明しやすくなります。
そのうえで、症状がなくても早めに動物病院に電話で相談してください。食べてから時間がたっていなければ、動物病院で吐かせる処置ができることもあります。飼い主が自己判断で無理に吐かせようとするのは危険なので、やめましょう。
症状は食べてからしばらくたって現れることもあるため、受診後もその日は愛犬の様子をよく見てあげてください。
カフェインを含まないお茶なら少量はOK
問題はカフェインなので、カフェインを含まない麦茶やタンポポ茶、そば茶、豆茶、コーン茶、ルイボスティーは、少量であれば犬も飲むことができます。
抹茶フレーバーの犬用おやつなら大丈夫
犬用のおやつの中には、抹茶フレーバー入りのガムや抹茶風味のクッキーなどがあります。カフェインを含まず、糖分なども犬用に調整されていますので安心して食べさせることができます。もちろん、おやつですからあげすぎには注意してくださいね。
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抹茶とチーズのフレーバーを付けた、犬用のスティック状のおやつ(20本入り)です。噛むことで歯垢の沈着を抑え、口臭を軽減するとされています。
犬と抹茶に関するよくある質問
さいごに
愛犬がもし抹茶を口にした場合には体調の変化に十分注意し、少しでも異変を感じたら病院に連れて行くようにしてください。
基本的に犬はペットフードから必要な栄養は十分摂取可能です。抹茶や抹茶を含む製品に興味を示すワンちゃんもいるかと思いますが、人間の食べ物にはリスクがあります。正しい知識を持って、危険な食べ物は与えないようにしましょう。
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