【獣医師監修】バンビーノってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方
「毛のない猫」として知られている猫種はたくさんいますが、今回は、毛がなく脚が短いユニークな容姿の「バンビーノ」をご紹介します。スフィンクスとマンチカンを掛け合わせて生まれた新しい猫種です。
バンビーノの基礎知識
英語表記 | Bambino |
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原産国 | アメリカ |
サイズ | 小型 |
体高 | 約17.7〜20cm |
体重 | 約2.2〜4kg |
寿命 | 約9〜15年 |
バンビーノは、2006年にTICA(The International Cat Association、国際猫協会)に「実験段階にある猫種」として登録されたばかりのとても新しい猫種です。
世界的に見ても珍しく、寿命やかかりやすい病気など、多くのことがまだ調査段階にあります。
バンビーノの歴史
バンビーノは、毛のない猫スフィンクスと足の短い猫マンチカンを掛け合わせて生まれた猫種です。スフィンクスのように毛がなく、マンチカンのように足が短いこと、さらに大きな耳が最大の特徴です。アルファベット表記の「Bambino」は、イタリア語で「赤ちゃん」を意味し、その名の通り成猫になっても子猫のように小さい猫として知られています。その独特の風貌から、世界中に多くのファンを持つ猫種でもあります。
バンビーノの性格
バンビーノは、やんちゃでいたずら好きな猫種です。小さく短い足ですが、ぴょんぴょん飛び回り「rambunctious(始末に負えない)」と形容されることもあるほど元気な性格の持ち主です。おもちゃをたくさん買い与える、一緒に長い時間遊ぶなど、いたずらをするエネルギーが残らないくらいストレスを発散させてあげることが大事です。
また、愛情深い性格でも知られており、小さなお子さんがいたり、ほかにペットを飼っていたりする家庭との相性も比較的良いといえます。
バンビーノの特徴
バンビーノとスフィンクスとの違い
バンビーノとスフィンクスは、大きさが少し違います。バンビーノは、小さな猫であるマンチカンと交配されたことによって、成猫になっても最大4kgほどにしかなりません。
一方、スフィンクスは大きいオスでは6.5kg程度まで成長します。
ほかにも、バンビーノに似た猫種として、大人になるにつれ毛が抜けていくドンスコイ、ドンスコイから生まれたピーターボールドなどがいます。
バンビーノの毛色
完璧に毛が生えていないバンビーノもいますが、桃の産毛のように毛が少しだけ生えているバンビーノもいます。毛色(肌色)のバリエーションは少なく、ブラックやクリームであることがほとんどです。
バンビーノの育て方
バンビーノは地肌が露出しているため、気温の変化には気をつけましょう。寒い日の防寒にはもちろん、直射日光が肌に当たるのを避けるためにも、1年を通してお洋服が欠かせない猫種です。バンビーノのケア(シャンプー/ブラッシング)
猫に限らず、被毛には「体から出た皮脂を吸収する」という役割があります。バンビーノにはその被毛がないため、皮脂をこまめに洗い流してあげるケアが重要になってきます。
ぬる目のお湯と低刺激性のシャンプーを使い、皮脂を優しく洗い流してあげましょう。
バンビーノのかかりやすい病気
バンビーノはまだ研究過程にある猫種なので、かかりやすい病気などについてはまだ明らかになっていません。掛け合わせられたスフィンクスは比較的病気の多い猫なので、健康面について心配する声も多く聞かれます。スフィンクスがかかりやすいとされている心筋症、皮膚病などに特に注意してください。
バンビーノのキャットフード
猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の3点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。
総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。
※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。
実際に、市販のドライフードを製造する工程の1つである高温加熱処理が、タンパク質の品質劣化を招き、熱に弱いビタミンを破壊し、さらには発がん性物質を生成してしまうことが、研究により判明しています。
そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食で、主食としてもOKですし、トッピングとしてもご利用いただけます。
また、水分量が70%ほどあるので、尿の活性化で腎臓病予防としても機能します。実際に従来のドライタイプのキャットフードよりも、水分がより多く含まれたフレッシュフード等を食べている猫の方が尿路結石になるリスクが約50%下がることが研究により明らかになっています。新鮮で美味しく、健康なごはんを選ぶことが長生きできる秘訣です。
ペトコトフーズの公式HPを見る
バンビーノの迎え方
安易に飼い始めるのは不幸も招きかねないので、家族の生活スタイルや住宅事情などを考慮し、みんなでよく話し合いましょう。保護猫から迎える
保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、純血の猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダー・キャッテリーで迎える
ブリーダーやキャッテリーからお迎えする方法もあります。バンビーノのような特徴的な猫の場合、専門に扱っているところが多いので、まずはインターネットなどで探してみるといいですね。ケア方法など、飼う上で気をつけたいことを確認しておきましょう。
ペットショップで迎える
「猫を家族に迎えたいけど、どの猫種がいいかわからない」といった場合には、ペットショップを訪れてみるのもいいかもしれません。たくさんの猫種の中から、家族に合った猫を見つけてくださいね。バンビーノを迎える前に理解を!
小型ながらたくさんのエネルギーに溢れた猫、バンビーノ。一緒に暮らせば、毎日がとってもアクティブなものになること間違いありません。参照
獣医師相談のインスタライブ開催中!
ペトコトフーズのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」を定期開催しています。愛猫 のごはんについて気になることがある方は、ぜひご参加ください。
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