
ヨーロピアンショートヘアってどんな猫?性格や寿命、体重、病気などの特徴、里親からの迎え方などを紹介!
くりくりで魅力的な目を持つ「ヨーロピアンショートヘア」。ローマ帝国時代から人間と暮らしてきた歴史の長い猫種です。アメリカンショートヘアやエキゾチックショートヘア、ブリティッシュショートヘアなどとも比較されることが多いですが、ヨーロピアンショートヘアとしての特徴には何があるのでしょうか。見た目のほか、性格やケアの仕方などをご紹介します。
ヨーロピアンショートヘアの基礎知識

英語表記 | European Shorthair |
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原産国 | ヨーロッパ |
サイズ | 大型 |
体高 | 約30.4〜35.5cm |
体重 | 約3.6〜6.8kg |
寿命 | 約15〜20年 |
ヨーロピアンショートヘアは、その名の通りヨーロッパで生まれた猫種です。ローマ帝国のあった2千年前から人間と暮らしており、人間に害のあるネズミを退治する狩猟能力がとくに牧場で重宝されていたといわれています。
その長い歴史の中で、セルティックショートヘア(Celtic Shorthair)など別の名前で呼ばれていたこともありました。20世紀に入るとヨーロピアンショートヘアを守る動きがみられるようになり、ローマ帝国の頃の外見をなるべく変えずに保存するため現代でもブリーダーたちが尽力しています。
ヨーロピアンショートヘアの性格
ヨーロピアンショートヘアは賢く、遊ぶのが好きな猫種です。飼い主と過ごす時間も好きなので、一緒に遊んであげる時間を毎日作ってあげることが大切です。ヨーロピアンショートヘアの特徴
ヨーロピアンショートヘアは大型の猫種で、大きいものでは7kgを超えることもあります。毛は「ショートヘア」の名のとおり短毛種です。顔は丸く、大きな目と三角の耳を持っています。ボディーは筋肉質で、がっしりしています。
ヨーロピアンショートヘアとほかの「ショートヘア」系猫種との違い
アメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘア、エキゾチックショートヘア、オリエンタルショートヘア、ブラジリアンショートヘアなど、「ショートヘア」という名前を持つ猫種は実はたくさん存在します。その中でも特にヨーロピアンショートヘアと似ているアメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘアとの違いを紹介します。
アメリカンショートヘア

アメリカンショートヘアは、アメリカで生まれた毛の短い猫種です。ヨーロピアンショートヘアと同じように、ネズミ獲りの名手として知られています。
この二つの猫種はとてもよく似ていますが、アメリカンショートヘアの体高はおよそ20〜25.4cm、ヨーロピアンショートヘアの体高は30.4〜35.5cmと、ヨーロピアンショートヘアのほうが少し大きいです。
ブリティッシュショートヘア

ブリティッシュショートヘアは、イギリスでもっとも古いとされている猫種です。ヨーロピアンショートヘアと同じく、ローマ帝国があったころから存在しているといわれています。
しかし、ブリティッシュショートヘアには非常に密集した毛を持つという特徴や、8kg近くになることがある体重など、ヨーロピアンショートヘアとは大きく異なります。
ヨーロピアンショートヘアの毛色
ブラック、レッド、ブルー、スモーク、シルバー、クリームといった、さまざまな毛色を持つヨーロピアンショートヘアがいます。目の色のバリエーションも豊富で、ブルーやアンバーをはじめ、「オッドアイ」と呼ばれる左右の目の色が違うヨーロピアンショートヘアも珍しくありません。
レッド(ジンジャー)

ブラウンタビー

ブラウンタビー&ホワイト

ヨーロピアンショートヘアの育て方
ヨーロピアンショートヘアは人と一緒に暮らすのに比較的向いている猫種といわれています。新しい環境に馴染むのが早いという長所もあるほか、ほかのペットとも仲良くできる猫種です。しかし、先住猫などがいる場合はフレンドリーな性格がアダとなる場合もあるため、注意が必要です。
ヨーロピアンショートヘアのケア(シャンプー/ブラッシング)
短い毛を持つヨーロピアンショートヘアは、ケアがしやすい猫種です。アンダーコートが生えていないので、ブラッシングは週に数回の頻度で問題ありません。ヨーロピアンショートヘアのかかりやすい病気
ヨーロピアンショートヘアは、寿命が約15〜20年と、比較的身体が丈夫です。特にかかりやすい疾患は知られていませんが、猫クラミジア感染症や猫コロナウイルス(FCoV)、猫エイズなど、一般的な猫の病気についての知識はつけておきましょう。
ヨーロピアンショートヘアの食事

猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。

※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。PETOKOTO FOODSもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食です。

PETOKOTO FOODSの公式HPを見る
ヨーロピアンショートヘアの迎え方
ヨーロピアンショートヘアは日本ではあまりメジャーな猫種ではないので、扱いのあるペットショップやブリーダーを探すのは少し大変かもしれません。保護猫の里親になる
ヨーロピアンショートヘアに限らず、猫を家族に迎える準備ができたら是非シェルターや保健所などをまわってみてください。OMUSUBI(お結び)をなど家族を待つ猫を検索することができるウェブサイトなら、スマホやパソコンで情報を集めることが可能です。
保護猫から迎える

PETOKOTOの姉妹サイトである保護犬・保護猫のマッチングサイト「OMUSUBI」(お結び)にも募集している子がいるかもしれませんので、ぜひ覗いてみてくださいね!まずは保護猫から迎える選択肢をご検討ください。
募集情報を見る
ブリーダーから迎える
ヨーロピアンショートヘアにはさまざまなカラーバリエーションがありますので、希望のカラーがある方はブリーダーさんから探してみると見つかるかもしれません。ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのヨーロピアンショートヘアを見つけることができます。ヨーロピアンショートヘアを迎える前に理解を!
ヨーロピアンショートヘアは、初心者でも知識を身につければ一緒に暮らしやすい猫種です。これだけ長い間、人間と一緒に暮らしてきたのも納得ですね。これから初めて猫との生活を始めようと考えている方の参考になれば幸いです。
参照: