【獣医師執筆】猫がマシュマロを食べるのはNG!理由や食べた場合の対処法を解説
ふわっとした弾力に、溶けるような口どけが楽しめるマシュマロは、その可愛らしい見た目とおいしさで人気のお菓子です。もとはフランスの菓子職人が生み出したもので、日本では明治時代にはじめて販売されました。そんなふわふわのマシュマロを猫と一緒に楽しみたいと思う人もいるかもしれませんが、猫にマシュマロを与えるのはおすすめできません。その理由を紹介します。
猫がマシュマロを食べてはいけない理由
砂糖や卵白、ゼラチンなどを材料に作られるマシュマロ。スーパーやスイーツショップなどで購入できるマシュマロですが、猫にマシュマロを与えてはいけません。その理由は以下の3つです。
- 糖分の過剰摂取
- 窒息の危険
- アレルギー
1. 糖分の過剰摂取に注意
マシュマロは甘いスイーツですから、もちろん多く糖分が含まれています。砂糖の成分であるショ糖ですが、これらを過剰摂取した場合は猫も人間と同様に過度なカロリー摂取となってしまいます。猫も肥満になりますし、肥満による糖尿病のリスクも高くなります。甘いものの食べ過ぎは人間同様にリスクがあるということを、しっかりと認識しておきましょう。またごく稀ではありますが、ショ糖が原因となり虫歯になってしまう猫もいます。食は健康に生きるために必要不可欠な要素ですので、一生綺麗な歯を保ってあげるためにも、糖分を過剰に与えることは避けましょう。
2. 窒息の危険に注意
マシュマロならではのふわふわした弾力ある食感ですが、それゆえに猫がうまく噛み切ることができません。すると、大きなマシュマロが喉に詰まる可能性があり、最悪の場合、窒息死する可能性もあるのです。3. アレルギーに注意
マシュマロの材料である卵にアレルギーを持つ猫がいます。アレルギー反応が出た場合、下痢や嘔吐、皮膚疾患といった症状が出る場合があります。猫がマシュマロを誤って食べてしまった場合は、その後変わった症状がないかしっかりと確認するようにしてください。猫モチーフのマシュマロが人気!
猫にマシュマロを与えるのはNGですが、猫好きさんにおすすめなのが猫モチーフのマシュマロです。確かに、ふわふわの猫が丸まっている姿は、なんだかマシュマロみたいに見えるときがありますよね。猫モチーフのマシュマロはいろいろな商品がありますが、中でも特に人気のものを3つご紹介します。フェリシモのニャシュマロ
ホワイトデイセット(2018年)
猫グッズといえば、やっぱりフェリシモ。これまでにも、アイデアあふれる猫グッズが多く販売されているので、フェリシモの猫グッズを持っているという人も多いのではないでしょうか。そんなフェリシモから登場したのが、「ニャシュマロ」です。トラ猫やハチワレなど、バリエーション豊かな猫たちは可愛くて食べるのをためらってしまうかも……。
谷中堂のマシュネコ
谷中堂では、猫の和風マシュマロがあります。ロシアンブルー・キジトラ・白猫・トラ猫・三毛猫・サバトラ・シャム猫・アメショー・サバブチの9匹の猫の顔のマシュマロです。個性的な表情がとても可愛らしいですね。和風マシュマロとは、鳳瑞(ほうずい)という京菓子の一つで、通常のマシュマロとは違い、主な原料に国産特等寒天を使用しています。
マシュマロ専門店やわはだのねこマロ
長野県にあるマシュマロ専門店「やわはだ」。さまざまなマシュマロが販売されていますが、中でも人気なのが、ねこをモチーフにした「ねこマロ」です。このねこマロはそのまま食べてもおいしいのですが、コーヒーや紅茶との相性が抜群! お気に入りのドリンクを入れたカップに、ねこマロを浮かべると、カップ越しに猫が見つめてきてとってもキュート。ドリンクだけでなく、その演出にもしっかり癒やされそうです。猫にマシュマロはNG!飼い主だけで楽しんで
美味しいマシュマロですが、リスクを考えて猫に与えることはやめましょう。かわいい猫モチーフのマシュマロも飼い主だけで楽しむようにしてくださいね。万が一、誤って猫がマシュマロを食べてしまった場合は、しばらく様子を見て、気になる症状があれば獣医師に相談してください。
獣医師相談のインスタライブ開催中!
ペトコトフーズのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」を定期開催しています。愛猫 のごはんについて気になることがある方は、ぜひご参加ください。
アカウントをフォローする