【獣医師執筆】猫が羊羹を食べるのはNG!理由や食べた場合の対処法を解説

【獣医師執筆】猫が羊羹を食べるのはNG!理由や食べた場合の対処法を解説

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和菓子を代表するお菓子の一つが羊羹です。和菓子店ではもちろん、スーパーやコンビニでも気軽に手に入り、日持ちがするため手土産などでいただく機会もあるのではないでしょうか。しっかりした甘さとねっとりとした食感が魅力の羊羹を愛猫と一緒に楽しみたいという人もいるかもしれませんが、猫が羊羹を食べることはおすすめできません。その理由を紹介します。

猫は羊羹を食べるのはNG

羊羹

羊羹は小豆や砂糖、寒天などで作られる和菓子です。和菓子店「とらや」をはじめ、羊羹を看板メニューに掲げる和菓子屋さんも多い定番のお菓子です。しかし、羊羹は人の食べ物。以下の理由から猫に食べさせてはいけません。

  1. 糖分の過剰摂取
  2. アレルギー

1.糖分に注意

甘い羊羹には当然、糖分が多く含まれています。猫が糖分を少々摂取したからといって、すぐに大きな問題になることはありません。ただし、1回の量が少しでも毎日のように与えていては、肥満や糖尿病などにつながります。


2.アレルギーに注意

羊羹には、砂糖以外にも原料である小豆などが使われています。そのため、これらの食材にアレルギーがある猫に、羊羹を与えてはいけません。もし、猫が羊羹を食べてしまった後に下痢や嘔吐のほか、皮膚を痒がったり、目が充血したりといった症状が現れた場合は、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。

猫には羊羹などの甘いものを感じるセンサーがない

見つめる猫

羊羹をはじめとし、甘いものを欲しがる猫も多くいるようですが、猫には甘味を感じ取る味覚が無いと言われています。人間は基本的に「酸味」「苦味」「塩味」「甘味」の4種類の「基本味」に加えて「旨味」を感じることができます。一方で猫は「酸味」「苦味」「塩味」の3種類を感じることができるとされています。

猫には甘いものを感じる味覚が無く、甘いものを欲しがる理由は香りや食感、人が食べていることへの興味なのです。決して甘いものを美味しいと感じて食べているわけではありません。


猫に羊羹を食べさせないで!

猫

お茶うけにぴったりの羊羹、せっかくならと猫と一緒に楽しみたい気持ちがあるかもしれません。しかし猫の健康を考えれば与えることはやめまでしょう。もし誤って食べた場合は、アレルギーの反応がないかどうか、しばらく様子を見るようにしてください。もし気になる症状があれば、速やかに獣医師に相談しましょう。

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