【獣医師監修】シャンティリーってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方
ふわふわな毛がエレガントな「シャンティリー」。独特な鳴き声で、よくしゃべる猫種としても知られています。また、現在の猫種名に至るまでにも紆余曲折あり、一部の地域では2通りの名前が使われています。今回は、そんな面白い特徴を持つシャンティリーについてご紹介します。
シャンティリーの基礎知識
英語表記 | Chantilly(Chantilly/Tiffany) |
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原産国 | アメリカ |
サイズ | 中型 |
体高 | 約3.6〜5.4kg |
体重 | 約7〜12年 |
シャンティリーは、1969年にアメリカのニューヨーク州で生まれた猫種です。それ以前のルーツは知られていません。
当初は「Foreign Longhair(フォーリンロングヘアー)」という猫種名で登録されましたが、のちにブリーダーにより「名前がふさわしくない」という理由で名前を「Tiffany(ティファニー)」と変更され、再登録されました。
しかしその後、イギリスの猫血統書登録団体に「Tiffanie(ティファニー)」という猫が登録されていることがわかり、混乱を避けるために「Chantilly(シャンティリー)」として登録し直されました。
そのため、現在でもアメリカやカナダなどでは「Chantilly / Tiffany」として知られています。一度絶滅が危ぶまれたこともあるとてもレアな猫種です。
シャンティリーの性格
シャンティリーは、フレンドリーな猫種です。おしゃべりなことでも知られており、鳴き声から気持ちを得られる情報も多いです。シャンティリーの特徴
シャンティリーは、セミロングの長さの毛を持つ猫種です。首回りのたてがみのような毛と長いフワフワな尻尾、シルクのような美しい毛並みがエレガントな印象を与えます。顔は横に広く、頬骨が出ているという特徴があります。
バーミーズやメインクーンとの違い
シャンティリーに似ているといわれる猫種には、バーミーズやメインクーンがいます。バーミーズ
バーミーズは、シャンティリーと同様、シルクのような毛並みを持つ猫種です。
大きさがシャンティリーと同じ中型ということもあり、シャンティリーはバーミーズの長毛種に間違われることが多いようです。しかし、実際は長毛のバーミーズはいません。シャンティリーとバーミーズは異なる猫種です。
メインクーン
長い毛を持つ猫ということで、シャンティリーはメインクーンに間違われることもあります。シャンティリーとメインクーンの一番の違いは大きさです。
メインクーンは大型の猫として知られ、8kgになることもありますが、シャンティリーは大きなオスでも5.5kgほどにしかなりません。また、メインクーンの毛には模様がありますが、シャンティリーの毛は単色のみという違いもあります。
シャンティリーの毛色
ブラック、ブルー、チョコレート、シナモン、ライラック、フォーンなど、さまざまな毛色を持つシャンティリーがいますが単色のみで、模様の入ったシャンティリーはいません。目の色はゴールドが一般的です。ブラック
ブルー
シャンティリーの育て方
シャンティリーは、子供やほかのペットがいる家庭にお勧めできるフレンドリーな猫種です。家を長い間留守にすることの多い家族には向きません。シャンティリーのケア(シャンプー/ブラッシング)
長い毛が邪魔をして肥満や皮膚のトラブルなどに気がつきにくいという点があります。
シャンティリーの毛を健康で美しく保つには、毎日のブラッシングが欠かせません。若い時期から習慣にしておくとよいでしょう。
シャンティリーのかかりやすい病気
シャンティリーは、仲間でいることを好む猫種です。家族が長い間留守にしたり、あまりかまってあげなかったりするとストレスで病気になってしまうことがあるので注意が必要です。特に注意しなければいけない病気などはありませんが、いざという時のために血液型を調べておくと安心です。大きいからといってご飯をあげすぎると肥満症を招くので、体重の管理にも注意しましょう。
肥大型心筋症
猫の心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こることによって心臓が正常に機能しなくなってしまう病気です。詳しくは、以下の関連記事を御覧ください。泌尿器疾患
おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。シャンティリーのキャットフード
猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の3点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。
総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。
※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。
実際に、市販のドライフードを製造する工程の1つである高温加熱処理が、タンパク質の品質劣化を招き、熱に弱いビタミンを破壊し、さらには発がん性物質を生成してしまうことが、研究により判明しています。
そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食で、主食としてもOKですし、トッピングとしてもご利用いただけます。
また、水分量が70%ほどあるので、尿の活性化で腎臓病予防としても機能します。実際に従来のドライタイプのキャットフードよりも、水分がより多く含まれたフレッシュフード等を食べている猫の方が尿路結石になるリスクが約50%下がることが研究により明らかになっています。新鮮で美味しく、健康なごはんを選ぶことが長生きできる秘訣です。
ペトコトフーズの公式HPを見る
シャンティリーの迎え方
シャンティリーは、世界的に見ても珍しく、入手が難しい猫種です。しかし、シャンティリーのような性格・性質を持った猫はたくさんいます。シャンティリーに限らず、猫を家族に迎える前には、家族できちんと話し合い、猫と一緒に暮らせる環境かどうかを今一度確認してみてください。その上で、シェルター、ブリーダー、ペットショップで家族となる猫を探してみましょう。
保護猫から迎える
保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、純血の猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダー・キャッテリーで迎える
いろいろなブリーダーやキャッテリーの情報をまとめて見ることのできるウェブサイトなどもありますので、そういった場所で探すと口コミも見ることができてよいですね。ペットショップで迎える
ペットショップから迎える際には、動物の健康にきちんと配慮された質のいいお店を選びましょう。シャンティリーを迎える前に理解を!
鳥がさえずるように鳴くといわれることもあるほどおしゃべりなシャンティリー。美しさと健康を保つには、毛のケアと同時にコミュニケーションをおろそかにしないように注意したい猫種です。参照:
獣医師相談のインスタライブ開催中!
ペトコトフーズのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」を定期開催しています。愛猫 のごはんについて気になることがある方は、ぜひご参加ください。
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