
トンキニーズはシャム猫とバーミーズを掛け合わせて作出されたミャンマー原産の猫です。顔立ちはシャム猫に似ていますが、見分けるポイントはどこなのでしょうか。今回はトンキニーズの少し複雑な歴史的背景や性格、鳴き声や寿命、体重などの特徴、かかりやすい病気や寿命、ブリーダーや保護猫(里親)などの迎え方について紹介します!
この記事のまとめ
- トンキニーズはシャム猫とバーミーズの血を引く中型の猫で、1960年代にカナダとアメリカで確立された
- 賢く社交的で、人と一緒にいることが大好きな性格
- 毛色はナチュラル・シャンパン・ブルー・プラチナの4色で、模様によって目の色が変わる
- 寿命は15〜18歳ほど。歯肉炎や肥大型心筋症、甲状腺機能亢進症などに注意する
トンキニーズの基礎知識
| 英語表記 | Tonkinese |
|---|---|
| 原産国 | カナダ・アメリカ |
| サイズ | 中型 |
| 体重 | 2.5〜5.5kgほど |
| 寿命 | 15〜18歳ほど |
| 被毛 | 短毛 |
トンキニーズは、シャム猫とバーミーズの血を引く猫種です。シャム猫とバーミーズの中間のような体つきで、人が大好きな社交的な性格が特徴です。
トンキニーズの歴史
トンキニーズの歴史は、バーミーズと深く関わっています。
1930年、アメリカのジョセフ・トンプソン博士のもとに、クルミ色の小柄なメス猫「ウォン・マウ」がやってきました。ウォン・マウをシャム猫と交配したところ、シャム猫のような子猫、ウォン・マウに似た子猫、全身が茶色の子猫が生まれました。
全身が茶色の子猫がバーミーズのもとになり、ウォン・マウに似た子猫がトンキニーズのもとになりました。ウォン・マウ自身も、シャム猫とバーミーズの血が自然に混ざった、今でいうトンキニーズのような猫だったと考えられています。
その後、1960年代にカナダのブリーダーがバーミーズとシャム猫を交配し、黄褐色の被毛と青緑色の目を持つ子猫が誕生しました。アメリカのブリーダーとともに猫種の基準づくりが進められ、トンキニーズとして確立されていきました。
当初は「トンカニーズ(Tonkanese)」と呼ばれていましたが、カナダの猫の登録団体CCAが1971年にチャンピオンシップ(品評会で競える資格)を認めた際に、「トンキニーズ(Tonkinese)」に正式に変更されました。アメリカの登録団体CFAでも、1984年にチャンピオンシップが認められています。
トンキニーズの性格
トンキニーズは、賢く社交的で、人と一緒にいることが大好きな猫種です。飼い主さんの気持ちにも敏感だといわれています。
人見知りが少なく、子どもや犬、ほかのペットとも仲よくなりやすいのも特徴です。おしゃべりな猫種でもあり、飼い主さんに話しかけるようによく鳴く子もいます。
トンキニーズの特徴
トンキニーズは、ずんぐりしたバーミーズとスリムなシャム猫のちょうど中間のような中型の猫です。筋肉質で、抱き上げると見た目より重く感じるほどです。
被毛は短く、細くやわらかい、シルクのような光沢のある毛が特徴です。季節によって抜け毛が増えるので、ブラッシングを定期的にしてあげましょう。
目の色は、毛の模様(パターン)によって決まっています。トンキニーズ特有の目の色といわれるのが、「ミンク」という模様の子のアクア(青緑色)です。
| 模様 | 特徴 | 目の色 |
|---|---|---|
| ミンク | 体と顔・耳・足先・しっぽ(ポイント)の色の差がやわらかい | アクア(青緑色) |
| ポイント | シャム猫のように体が明るく、ポイントがはっきりしている | ブルー |
| ソリッド | バーミーズのように体とポイントの色の差が小さい | グリーン〜イエローグリーン |
トンキニーズとシャム猫の違いってなに?

トンキニーズとシャム猫は見た目がとても似ています。以下のポイントを参考にして見比べてみてください。
体
トンキニーズは全体的に丸みを帯びた、筋肉質な体つきです。シャム猫は手足や胴体が長く、全体的にスリムな体型をしています。
目の色
トンキニーズの目の色は、アクア(青緑色)、ブルー、グリーン〜イエローグリーンと模様によって変わります。シャム猫の目の色は、深いブルーです。
トンキニーズの平均寿命や体重
トンキニーズの平均寿命は15〜18歳ほどといわれています。
体重は2.5〜5.5kgほどです。見た目より筋肉質でずっしりしているので、体重だけでなく、体つきも見て太りすぎていないかを確認しましょう。
トンキニーズの毛色
トンキニーズの毛色は、「ナチュラル」「シャンパン」「ブルー」「プラチナ」の4色です。それぞれに、ミンク・ポイント・ソリッドの3つの模様があります。
ナチュラル
体は茶色で、鼻や耳、足先、しっぽ(ポイント)は濃いこげ茶色です。
シャンパン
体はベージュ〜明るい茶色で、ポイントはブラウンです。
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ブルー
猫の毛色で「ブルー」というときは、青みがかったグレー(灰色)を指します。体はやわらかいブルーグレーで、ポイントは濃いブルーです。ソリッドの模様の子は、ロシアンブルーのように全身がブルーに見えます。
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プラチナ
体は淡いシルバーグレーで、ポイントはグレーです。
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トンキニーズがかかりやすい病気
トンキニーズは比較的丈夫な猫種といわれていますが、以下のような病気には注意が必要です。
猫は病気を隠す習性があり、飼い主さんが気づいたときには進行していることも少なくありません。定期健診を受けるようにしてください。
歯肉炎・歯周病
トンキニーズは、年をとると歯肉炎になりやすいといわれています。子猫のうちから歯みがきに慣れさせ、シニア期には動物病院で歯のチェックを受けるようにしましょう。
肥大型心筋症
肥大型心筋症は、心臓の筋肉が厚くなり、心臓がうまく働かなくなる病気です。初期は症状が出にくいため、健康診断で見つかることもあります。
甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンが出すぎてしまう病気で、シニアの猫に多くみられます。よく食べるのに体重が減る、水をたくさん飲むといった変化がみられたら、動物病院に相談しましょう。
猫喘息
気管支に炎症が起こり、せきや呼吸が苦しそうな様子がみられる病気です。完治は難しいものの、治療で症状をコントロールできます。
膀胱炎(下部尿路疾患)
おしっこの病気は、猫に多い病気のひとつです。トイレの回数が増えた、おしっこが少ししか出ない、血が混じっているといった様子がないか、こまめにチェックしてあげてください。
猫に多い腎臓病については、動画でも解説しています。
トンキニーズの迎え方
トンキニーズの迎え方はさまざまです。猫を迎える際にぜひ参考にしてみてください。
保護猫から迎える
保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、血統書のある猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「ペトコトお結び(OMUSUBI)」も、ぜひ覗いてみてください。
保護犬・保護猫を迎えたご家族の暮らしは、動画でも紹介しています。
ブリーダーから迎える
好きな毛色や血統などを気にするのであれば、信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際にブリーダーのもとへ見学に行くことで、子猫が育った環境を知ることができます。また、育てるうえでのアドバイスを聞くこともできます。
ペットショップから迎える
ペットショップから迎える場合は、トンキニーズを扱っているかどうか、事前に問い合わせてみましょう。
人が大好きなトンキニーズと暮らす前に
トンキニーズは、人と一緒にいることが大好きな猫種です。そのぶん、留守番が長く続くと退屈したり、不安になったりすることもあります。一緒に遊ぶ時間を作ったり、遊べるおもちゃやキャットタワーを用意したりしてあげましょう。
また、大好きな飼い主さんの気を引きたくて、少し大きめの声で鳴くこともあります。
トンキニーズを家に迎えた際は、猫の気持ちを理解してあげることを心がけ、飼い主さんと猫の両方が心地よく過ごせるようにしましょう!
参考文献
- Tonkinese(The Cat Fanciers’ Association)
- History of the Tonkinese(Tonkinese Breed Association)
- Tonkinese(Petplan)
猫と暮らすお部屋づくりのヒントは、動画でも紹介しています。
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