犬にお手を教える方法は? 右と左はどちらが正解?【トレーナー解説】

犬にお手を教える方法は? 右と左はどちらが正解?【トレーナー解説】

初めてのしつけで「愛犬にお手を教えてあげたい!」と思う飼い主さんは多いと思います。そもそも「お手」にはどんな意味があるのでしょうか。今回は、愛犬にお手を教える方法やポイントなどを、ドッグトレーナーの西岡が解説します。

犬にお手は教えるべき?

お手をするミニチュアダックスフンド

考え方はさまざまですが、「お手」は必ず教えなければいけないコマンドではないでしょう。よく「うちの子はお手ができなくて」とおっしゃる方がいます。私は「できなくても良いですよ」と答えています。

トレーニングは、愛犬と幸せに共生できるようになることが目的です。お手は飼い主と愛犬のコミュニケーション手段の一つなので、できなくて困ることがなければ教える必要もありません。

犬にお手を教える理由

バーニーズの子犬

お手を含め、犬に芸(トリック)を教えることの意義は、飼い主と愛犬のコミュニケーションになることにあります。トリックができるかできないかは、大した問題ではありません。

愛犬が「お手」という行動を学習するまで、うまくいかなくても何度も教えたり方法を変えたり、愛犬としっかり向き合う時間を作ることがとても大切です。

試行錯誤しつつ、何度も頑張って取り組み、何度も褒めてもらえることは、愛犬にとっても何よりの喜びになります。

愛犬とより楽しい方法で関係を築くことを求めるなら、「お手」などのトリックを教えるのはとても良いことです。「できないからダメ」ではなく、「できたらもっと楽しいね!」という考え方にしましょう。

教える時期は?

お手をするシェパード

教える時期はいつでも良いです。子犬期の場合、社会化や生活、健康チェックに必要なトレーニングなど優先度の高いものから取り組み、習得したら「お手」などのトリックに挑戦してみましょう。


お手の教え方


\動画を見てチャレンジ!/

■Step1.おすわり、待ての姿勢を作る。
おやつを見せて「おすわり」をさせ「待て」のコマンドを出す。

■Step2.前足を手で持ち上げて、できたらおやつ
前脚を手で持ちあげて、上がった瞬間におやつをあげます。 前脚を触られるのを嫌がる子には、ゆっくり時間をかけて慣れさせながら教えていきましょう。

\One Point!/左足、右足、どっち?
協議会では、犬の右手がお手、左手がおかわりとなっていますが、家庭犬はどちらでも構いません。

■Step3.徐々に手の平に乗せる形へ
同じ動きを繰り返しながら、徐々に手の平に前足を乗せるようになるまで根気よくチャレンジしましょう。

\One Point!/コマンドを繰り返し伝える。
最初のうちは、コマンドを何度も言うことで、コマンドのワードをしっかりと覚えさせましょう。

おやつに興味がない子や、食べ過ぎが心配な子は、お気に入りのおもちゃでも代用可能です。また、ご褒美をあげるだけではなく、1回1回しっかりと褒めることも大切です。

こんな時どうしたらいい?

お手をするラブラドールレトリーバー

お手が空振りする

おやつが欲しくて「勢い余って空振りしてしまう」子も少なくありません。空振りしたらダメかどうかは飼い主の判断です。正しく「お手」を教えたいのであれば、失敗した時におやつをあげたり褒めたりせず、正しくできたときだけご褒美をあげるようにしましょう。

「空振りしてる姿もかわいい」という場合は、新しいトリックとして別のコマンドを教えてあげても良いと思います。

もしかしたら空振りしているわけではなく、お手した後に足を握られるのが嫌で飼い主の手を避けていることも考えられます。トリックは飼い主と愛犬のコミュニケーションなので、楽しくおこなうことが大切です。

英語や他のコマンドは?

コマンド(指示語)は「これじゃないとダメ」というのはありません。英語の場合は「お手」→「ハンド」、「おかわり」→「ライトorレフト(右足or左足)」とすることが多いです。

日本語でも「お手」以外のコマンドを付けている人もいます。例えば「こんにちは」や「握手」など、かわいらしものもあります。

来客があったときに「うちの子、ちゃんとご挨拶できるのよ~」と「こんにちは」や「握手」でお手ができるのを見せてあげるなど、一般的な「お手」とは違ったコミュニケーションの楽しみ方があると思います。オリジナルのコマンドを考えてみるのも楽しいです。

噛んだり怒ったりする場合は?

前足を持たれるのを嫌がる子には、焦らず足を触るところから始めていきましょう。「お手」に限らずですが、無理強いはせず、難しい場合はドッグトレーナーに相談することをおすすめします。

まとめ

西岡先生とお手をする愛犬

  • しつけに必要なコマンドではないが、コミュニケーションの一つとしておすすめ
  • 教える時期はいつでも大丈夫です
  • おやつやおもちゃなどご褒美を使って教えるといいでしょう
  • 手を触られるのを嫌がる場合は焦らずゆっくりと

「お手」などのトリックは、愛犬等の生活において必ず必要なものではありません。愛犬とのコミュニケーションの一環として、トリックを教えてあげましょう。「できないから、うちの子はダメだ」なんて思わずに、愛犬と一緒に楽しむことが大切です。

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