【トレーナー解説】犬にお手のしつけは必要?教え方を動画で解説

【トレーナー解説】犬にお手のしつけは必要?教え方を動画で解説

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初めてのしつけで「愛犬にお手を教えてあげたい!」と思う飼い主さんは多いと思います。なかには「右手・左手どっちで覚えさせるべき?」と悩む飼い主さんもいるのではないでしょうか。今回は、愛犬にお手を教える方法やポイントなどを、ドッグトレーナーの西岡が解説します。

犬にお手を教えるのは必要?

お手をするシェパード

考え方はさまざまですが犬に「お手」は必ず教えなければいけないコマンドではありません。よく「うちの子はお手ができなくて」と言う飼い主さんがいますが、私は「できなくても良いですよ」と答えています。

トレーニングは、愛犬と幸せに共生できるようになることが目的です。お手は飼い主と愛犬のコミュニケーション手段の一つのため、できなくて困ることがなければ教える必要もありません。

犬のお手のしつけでよくある質問

お手をするラブラドールレトリーバー

Q. 犬にお手を教える時期は?

教える時期はいつでも良いです。子犬期の場合、社会化や生活、健康チェックに必要なトレーニングなど優先度の高いものから取り組み、習得したら「お手」などのトリックに挑戦してみましょう。



Q. お手が空振りしたら失敗?

おやつが欲しくて「勢い余って空振りしてしまう」子も少なくありません。空振りしたらダメかどうかは飼い主さんの判断です。

正しく「お手」を教えたいのであれば、失敗した時におやつをあげたり褒めたりせず、正しくできたときだけご褒美をあげるようにしましょう。

「空振りしてる姿もかわいい」という場合は、新しいトリックとして別のコマンドを教えてあげても良いと思います。

もしかしたら空振りしているわけではなく、お手した後に足を握られるのが嫌で飼い主の手を避けていることも考えられます。トリックは飼い主と愛犬のコミュニケーションなので、楽しく行うことが大切です。

Q. 英語や他のコマンドは?

コマンド(指示語)は「これじゃないとダメ」というのはありません。英語の場合は「お手」は「ハンド」、「おかわり」は「レフト or ライト(左足 or 右足)」とすることが多いです。

日本語でも「お手」以外のコマンドを付けている人もいます。例えば「こんにちは」や「握手」など、かわいらしものもあります。

来客があったときに「うちの子、ちゃんとご挨拶できるの」と「こんにちは」や「握手」でお手ができるのを見せてあげるなど、一般的な「お手」とは違ったコミュニケーションの楽しみ方があると思います。オリジナルのコマンドを考えてみるのも楽しいでしょう。

Q. 噛んだり怒ったりする場合は?

前足を持たれるのを嫌がる子には、焦らず足を触るところから始めていきましょう。「お手」に限らずですが、無理強いはせず、難しい場合はドッグトレーナーに相談することをおすすめします。

犬の「お手」は右手左手どっちの手で教える?

協議会では、犬の右手が「お手」、左手が「おかわり」となっていますが、家庭犬はどちらでも構いません。

ただ、コマンドと動作が統一しないトレーニングは愛犬を混乱させてしまうため「お手は右手」と決めたら「おかわり」としっかり区別をつけたトレーニングを行いましょう。

犬のお手の教え方

\動画を見てチャレンジ!/

Step1. おすわり、待ての姿勢を作る

おすわりしている犬

おやつを見せて「おすわり」をさせ「待て」のコマンドを出す。

Step2. 前足を手で持ち上げて、できたらおやつをあげる

前足をあげる犬

前脚を手で持ちあげて、上がった瞬間におやつをあげます。

前脚を触られるのを嫌がる子には、ゆっくり時間をかけて慣れさせながら教えていきましょう。

Step3. 徐々に手の平に乗せる形へ

お手をする犬

同じ動きを繰り返しながら、徐々に手の平に前足を乗せるようになるまで根気よくチャレンジしましょう。

\One Point!/
最初のうちは、コマンドを繰り返して何度も言うことで、コマンドのワードをしっかりと覚えさせましょう。

おやつに興味ない犬や、食べ過ぎが心配な場合は、お気に入りのおもちゃでも代用可能です。また、ご褒美をあげるだけではなく、1回1回しっかりと褒めることも大切です。

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犬のお手はコミュニケーション

愛犬と飼い主

「お手」はしつけに必要なコマンドではないが、コミュニケーションの一つとしておすすめです
教える時期はいつでも大丈夫です
おやつやおもちゃなどご褒美を使って教えるといいでしょう
手を触られるのを嫌がる場合は焦らずゆっくりと

お手を含め、犬に芸(トリック)を教えることの意義は、飼い主と愛犬のコミュニケーションになることにあります。トリックができるかできないかは、大した問題ではありません

愛犬が「お手」という行動を学習するまで、うまくいかなくても何度も教えたり方法を変えたり、愛犬としっかり向き合う時間を作ることがとても大切です。

試行錯誤しつつ、何度も頑張って取り組み、何度も褒めてもらえることは、愛犬にとっても何よりの喜びになります。

愛犬とより楽しい方法で関係を築くことを求めるなら「お手」などのトリックを教えるのはとても良いことです。「できないからダメ」ではなく「できたらもっと楽しいね!」という考え方で取り組みましょう。

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