【獣医師監修】ノルウェージャンフォレストキャットってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方
ノルウェージャンフォレストキャットは、古くからノルウェーにいる猫です。スカンジナビアの厳しい気候に適応するため進化を続け、その特徴とも呼べる豪華な長毛の被毛を手に入れました。「フォレストキャット=森林猫」という名前の通り木登りの名手で、部屋の一番高い所でくつろいでいることもしばしば。そんなノルウェージャンフォレストキャットの性格や毛色の種類、体重や寿命などの特徴、かかりやすい病気、ブリーダーなどから迎えた場合の値段などを紹介します。
目次
- ノルウェージャンフォレストキャットとは
- ノルウェージャンフォレストキャットの歴史
- ノルウェージャンフォレストキャットの特徴
- ノルウェージャンフォレストキャットの体重
- ノルウェージャンフォレストキャットの寿命
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ノルウェージャンフォレストキャットとは
azumona.catさん Thanks!!
ノルウェージャンフォレストキャットは、ノルウェーでは「ノルウェーの森林猫」を意味する「Norsk Skaukatt(ノルスク・スコグカット)」と呼ばれています。
北欧の寒さに耐える撥水効果を持ったふさふさの被毛が特徴です。
英語圏では愛称として「ウェジー」や「NFC」と呼ばれることもあります。 現在は世界中で親しまれ、特にフランスやスウェーデンで人気の猫種です。
ノルウェージャンフォレストキャットの歴史
azumona.catさん Thanks!!
ノルウェージャンフォレストキャットの起源は不明ですが、ローマ帝国がヨーロッパ北部に拡大した際に、ネズミ捕りの役目で連れられていた短毛種が北欧の寒さに適応するため長毛化したのではないかと考えられています。
8世紀から11世紀頃にはスカンジナビア半島にいた北方ゲルマン民族(バイキング)に重宝され、彼らの村や船をネズミから守り世界中を旅していたと考えられています。「バイキングキャット(海賊猫)」と呼ばれることもありました。
北欧の神話にもたびたび登場し、雷神トールが持ち上げられないほどの大きな猫や、愛と豊穣の女神フレイヤが乗る車を引く猫として描かれています。
守り神としての意味合いも大きかったようで、結婚式で花嫁にノルウェジャンフォレストキャットを贈る風習もあったようです。
ノルウェージャンフォレストキャットの特徴
azumona.catさん Thanks!!
ノルウェージャンフォレストキャットの体は、大柄で骨太かつ筋肉質。
足は長く得意の木登りを可能にする太さを兼ね備えます。頭は逆三角形で、目はアーモンド形でやや吊り目。
鼻筋がまっすぐ伸びた美しい顔立ちです。耳は大きめで先端がとがっています。
ノルウェージャンフォレストキャットの体重
ノルウェージャンフォレストキャットの体重は、オス猫が 5〜7kgほどで、メス猫が4〜5kgほどです。成長は遅く5歳ほどでようやく体ができあがります。ノルウェージャンフォレストキャットの寿命
ノルウェージャンフォレストキャットの寿命は14〜16歳ほどです。ノルウェージャンフォレストキャットの毛色
ノルウェージャンフォレストキャットの毛色は光沢があり美しいロングコートの被毛はさまざまです。「ブルータビー&ホワイト」「ブラウンタビー&ホワイト」「クリーム&ホワイト」といった色や柄のバリエーションがあります。
ノルウェージャンフォレストキャットの性格
azumona.catさん Thanks!!
厳しい環境に順応してきた歴史からか、ノルウェージャンフォレストキャットは新しい環境になれるのが得意です。
好奇心旺盛ですが、活発というよりは静かさを持って接します。犬や子供との相性も良く、飼い主を玄関で出迎える愛情深い面を見せることもありますが、知らない人への愛想は良くないかもしれません。
甘えん坊な面がある一方で距離感を大切にする傾向もあり、飼い主と一緒の部屋、もしくは近くにいることで満足します。
お留守番も得意です。飼い主に頭をぶつけたりこすりつけたりして愛情表現を示すことがあり、頭や顎をかいてもらうのが大好きです。
そして何といっても、しっぽまでふさふさで美しいダブルコートの被毛がノルウェージャンフォレストキャットの特徴です。
アンダーコートは寒さに耐える厚みがあり、長いオーバーコートは高い撥水効果を持ちます。春と秋に換毛期があり、ごっそりと毛が生え変わりますが、日常的にお手入れを必要とするわけではないため、長毛種でありながら意外と飼いやすい猫種です(毛球症予防にもなりますのでブラッシングはできる限りしてあげてください)。
ノルウェージャンフォレストキャットとメインクーンの違いは?
azumona.catさん Thanks!!
見分けるポイントは鼻です。
基本的にメインクーンは曲がった鼻筋をしているのに対して、ノルウェージャンフォレストキャットは真っ直ぐな鼻をしています。ただし中には鼻筋が真っ直ぐなメインクーンもいれば、曲がっているノルウェージャンフォレストキャットもいます。
「メインクーン」と「ノルウェージャンフォレストキャット」をひと目で見分けるのは極めて難しいです。
ノルウェージャンフォレストキャットのかかりやすい病気
azumona.catさん Thanks!!
ノルウェージャンフォレストキャットに特別かかりやすい病気はなく、健康的な猫種といえます。
ただ猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた際には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。
糖原病Ⅳ型
ノルウェージャンフォレストキャットには、まれに遺伝性の糖原病Ⅳ型(アンデルセン病)が見らることが分かってきました。この病気はグリコーゲン貯蔵病とも呼ばれ、酵素の欠損によりグリコーゲンが分解できず、肝臓に蓄積して肝腫大や心筋障害が起こすことがあります。股関節形成不全
股関節形成異常症も遺伝性のもので、大型犬をはじめとして犬によく見られる病気ですが猫でもまれに起こります。軽度のものは運動量の低下が起こる程度ですが、それに起因して肥満になる可能性があります。重度の場合は外科手術を必要とします。
泌尿器疾患
おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。ノルウェージャンフォレストキャットのキャットフード
猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の3点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。
総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。
※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。
実際に、市販のドライフードを製造する工程の1つである高温加熱処理が、タンパク質の品質劣化を招き、熱に弱いビタミンを破壊し、さらには発がん性物質を生成してしまうことが、研究により判明しています。
そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食で、主食としてもOKですし、トッピングとしてもご利用いただけます。
また、水分量が70%ほどあるので、尿の活性化で腎臓病予防としても機能します。実際に従来のドライタイプのキャットフードよりも、水分がより多く含まれたフレッシュフード等を食べている猫の方が尿路結石になるリスクが約50%下がることが研究により明らかになっています。新鮮で美味しく、健康なごはんを選ぶことが長生きできる秘訣です。
ペトコトフーズの公式HPを見る
ノルウェージャンフォレストキャットの迎え方
保護猫から迎える
保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、純血の猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーから迎える
好きな毛色や、血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。
ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのノルウェージャンフォレストキャットを見つけることができます。ノルウェージャンフォレストキャットをきちんと理解してから迎えよう!
azumona.catさん Thanks!!
ノルウェージャンフォレストキャットは、長毛でありながらそれほどブラッシングを必要とせず、お留守番もできる飼いやすい猫種です。
中・大型で高い場所に登ることを好み、天井近くから飼い主のことを見守っていることがよくあるはずです。猫ならではの距離感を楽しみたい方に適しています。迎える前にきちんと理解してから迎えてあげてくださいね!
TOP写真提供: azumona.catさん Thanks!
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ペトコトフーズのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」を定期開催しています。愛猫 のごはんについて気になることがある方は、ぜひご参加ください。
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