【獣医師監修】犬はうなぎ(蒲焼き・白焼き)を食べても大丈夫?骨や肝など与え方の注意点を解説

ペトコト編集部

【獣医師監修】犬はうなぎ(蒲焼き・白焼き)を食べても大丈夫?骨や肝など与え方の注意点を解説

うなぎは犬にとって栄養価が高く、滋養強壮に良い食べ物です。ただし、味付けされているうなぎは余分な塩分や糖分を取る必要があったり、アレルギーの危険性があったりするなど、犬にうなぎを与える際に注意すべき点がいくつかあります。今回はうなぎの適切な与え方や、与える際の注意点、うなぎを使ったおやつなどを紹介します。

目次
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この記事のまとめ

  • 犬にうなぎを与えても大丈夫
  • 必ず加熱してから与え、味付けのない白焼きを選ぶ
  • 目立つ骨は除去し細かく刻んで与え、子犬や老犬は特に注意が必要
  • うなぎパイなど人間用の加工品やタレ付き蒲焼きは避けるべき
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犬がうなぎを食べても良い理由

皿に盛られたうなぎの白焼き

犬にうなぎを与えても問題ありません。うなぎは動物性たんぱく質がとれるだけでなく、ビタミンAやビタミンD、DHA・EPAなどが豊富で、犬の滋養強壮にも役立つとされています。

ただし、与える際にはいくつか注意点もあります(詳しくは後述)。

うなぎに含まれる主な栄養素

重箱に入ったうな重

うなぎ(白焼き)100gあたりのおもな栄養素は、次のとおりです。

うなぎ(白焼き)100gあたりのおもな栄養素
エネルギー300kcal
脂質25.8g
ビタミンA(レチノール活性当量)1,500μg
ビタミンD17.0μg
ビタミンE(α-トコフェロール)5.3mg
ビタミンB10.55mg
ビタミンB20.45mg

ビタミンA(レチノール)

うなぎは魚類のなかでも特にビタミンAが豊富です。ビタミンAは目(網膜や角膜)の健康維持に欠かせない栄養素で、皮膚や被毛の健康維持にも関わっています。

ビタミンB群

ビタミンB1・B2などのビタミンB群は、糖質や脂質をエネルギーに変える代謝を助ける栄養素です。疲労回復にも役立つとされています。

ビタミンD

カルシウムの吸収を助けるビタミンで、骨の健康維持に重要です。

ビタミンE

強い抗酸化作用があり、体の酸化(老化)を防ぐ働きが期待されます。

DHA・EPA

神経や網膜の健康を支えるDHAとEPAが豊富に含まれています。EPAには、血液の流れをよくしたり、炎症を抑えたりする働きもあるとされています。

犬へのうなぎの与え方と注意点

焼き目のついたうなぎの白焼き

うなぎを与えるときは、次の点に注意しましょう。

生のうなぎは与えず、必ず加熱する

うなぎの血液には「イクチオヘモトキシン」という毒が含まれており、下痢や嘔吐などの中毒症状を引き起こす可能性があります。この毒は加熱することで毒性を失うため、必ず火を通してから与えましょう。

タレ付きのものは与えない

タレのついた蒲焼きには塩分や糖分が多く含まれており、犬には不向きです。味付けされていない白焼きが適しています。

目立つ骨は必ず抜いて刻んで与える

のどに骨が引っかかると危険なので、目立つ骨は取り除き、細かく刻んで与えるのがおすすめです。特に子犬、シニア犬、小型犬は注意が必要です。

また、総合栄養食を基本にし、うなぎは補助的に与える程度にとどめましょう。

頭や肝など内臓部分は注意が必要

頭や肝などの部位は栄養価が高い反面、脂質が多く、とりすぎはよくありません。特に肝はビタミンAが非常に多いため、たくさん与えるとビタミンAのとりすぎにつながるおそれがあります。与える際は加熱し、少量にとどめるのが安心です。

うなぎパイなど人間用の加工食品はNG

うなぎを使ったお菓子や加工品(例:うなぎパイ)は、塩分や糖分が多く、犬には不適切です。中毒の心配は少ないものの、健康上よくありません。

アレルギーに注意

初めてうなぎを与える場合は、少量からスタートし、以下のような異変がないか観察しましょう。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 皮膚のかゆみ
  • 体の震え
  • 元気がない

上記のような症状が見られた場合は、すぐに動物病院へ。与えた量や調理法を伝えることで、適切な対応をしてもらいやすくなります。

嘔吐や下痢の原因や危険度については、獣医師が動画でも解説しています。あわせてご覧ください。

\動画をチェック!/

与えすぎは肥満の原因に

うなぎは栄養価が高い一方で、脂質も多く含まれているため、与えすぎると肥満の原因になります。白焼きでも100gあたり約300kcalと高カロリーです。肥満は関節や心臓への負担、糖尿病などの病気のリスクを高める可能性があるため注意が必要です。

総合栄養食にトッピングしたり、おやつとして与えたりする場合は、1日の最適カロリー量の10%以内を目安にしてください。

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ペトコトフーズが提供する「食事量計算機」(無料)を使っていただくと、1日の最適カロリー量を知ることができます。

例えば1日の最適カロリー量が125kcalのワンちゃんに100gあたり400kcalのドッグフードを与えている場合、1日の最適な食事量は31gとなります。

なお、生後4ヶ月以上、1歳未満の子犬の場合は食事量計算機で表示された1〜1.5倍の量を、生後4ヶ月未満の場合には2倍の量を与えてくださいね。

うなぎを使った犬用おやつ

「栄養豊富なうなぎを手軽に愛犬に食べさせたい!」「土用の丑の日に一緒にうなぎを楽しみたい!」そんなときは、うなぎを使った犬用のおやつやトッピングがおすすめです。犬が食べやすい形や味になっているため、安心して与えることができます。

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うなぎサクサクくん 極(丸ごとタイプ)袋入り 70g

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うなぎ屋さんが作った、愛犬専用の無添加おやつです。三河一色産のうなぎを使い、サクサクとした食感に仕上げています。

商品情報
タイプおやつ
内容量70g
うなぎの産地三河一色産
特徴無添加

BIGWOOD うなぎ骨スープの有機野菜煮込み

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ビッグウッド BIGWOOD うなぎ骨スープの有機野菜煮込み 150g

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うなぎの骨からとったスープで有機野菜を煮込んだ、犬用のトッピング(おかず)です。いつものごはんにかけて与えられます。

商品情報
タイプトッピング(おかず)
内容量150g
ブランドBIGWOOD(ビッグウッド)

犬とうなぎに関するよくある質問

Q.
犬はうなぎを食べても大丈夫ですか?
A.
少量であれば与えても問題ありませんが、脂質が多いため与えすぎは避けましょう。味付けされたうなぎは塩分や調味料が多いため与えてはいけません。与える場合は白焼きなど味付けなしを少量にとどめてください。
Q.
犬に与えても良いうなぎの部位はどこですか?
A.
加熱した身の部分がおすすめで、頭や肝の脂質が多い部位は少量にとどめるほうがいいです。
Q.
犬にうなぎを与えるときの注意点は?
A.
生のうなぎは中毒の恐れがあるため加熱し、塩分や糖分の多いタレ付きの蒲焼きは避けて、骨は必ず抜いて細かく刻んで与えることが重要です。
Q.
犬にうなぎパイなどのうなぎに関する加工品を与えてもいいですか?
A.
うなぎパイなどの加工食品は塩分や糖分が多いため、犬には適しておらず与えないほうが良いです。

さいごに

あおむけで笑っているようなゴールデン・レトリーバー

うなぎは、加熱した味付けのない白焼きを、骨を取り除いて少量であれば、犬にとって栄養補給になる食材です。一方で脂質が多く高カロリーなので、与えすぎには注意しましょう。

土用の丑の日には、家族みんなで楽しみながら、愛犬にも少しだけおすそ分けしてあげましょう。

参考文献

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この記事の監修者

ニック・ケイブ獣医師

ニック・ケイブ(Nick Cave)獣医師

米国獣医栄養学専門医・PETOKOTO FOODS監修

マッセー大学獣医学部小動物内科にて一般診療に従事した後、2000年に獣医学修士号を取得(研究テーマ:犬と猫の食物アレルギーにおける栄養管理)。
2004年にはカリフォルニア大学デービス校で栄養学と免疫学の博士号を取得し、小動物臨床栄養の研修を修了。同年、米国獣医師栄養学会より米国獣医栄養学専門医に認定。
世界的な犬猫の栄養ガイドラインであるAAFCOを策定する WSAVA の設立メンバーであり、2005年より小動物医学および栄養学の准教授としてマッセー大学に復帰。
家族とともに犬2匹・猫・ヤモリと暮らしながら、犬猫の栄養学の専門家として研究・教育に携わっている。