
さくらんぼ(アメリカンチェリー)は犬が食べても大丈夫な果物ですが、種や葉には毒があるため与え方に注意が必要です。今回は食べていい量やアレルギーなどの注意点、種を飲み込んでしまった場合の対処法を解説します。
目次
この記事のまとめ
- 犬はさくらんぼの実を食べても大丈夫
- 種や葉、花には毒性成分があり絶対に与えてはいけない
- 与える際は種と柄を取り除いてから
- 誤って種を飲み込んでも慌てず、量や状況を獣医師に伝えて相談する
犬はさくらんぼを食べても大丈夫

さくらんぼはカリウムやβカロテン、鉄分、葉酸、アスパラギン酸などを含み、犬が食べても大丈夫な果物です。
アメリカンチェリーも食べて大丈夫

さくらんぼは桜の中でも実が大きくなるミザクラ(実桜)から採れるもので、日本では「佐藤錦」、アメリカでは「ビング」が主な品種です。ビングは「アメリカンチェリー」や「ダークチェリー」とも呼ばれ、犬が食べても大丈夫です。
さくらんぼに含まれる栄養素
| さくらんぼ | アメリカンチェリー | |
|---|---|---|
| エネルギー | 64kcal | 64kcal |
| 糖質 | 13.0g | 13.7g |
| カリウム | 210mg | 260mg |
| βカロテン | 98mg | 23mg |
| 鉄分 | 0.3mg | 0.3mg |
| 葉酸 | 38μg | 42μg |
| アスパラギン酸 | 540mg | 640mg |
※各100g当たり、参照:「食品成分データベース」(文部科学省)
| カリウム | 過剰な塩分を排出してナトリウムとのバランスを保ち、血圧を安定させる効果があります。腎臓が弱っている場合は過剰になり心臓にダメージを与えてしまいます。摂取量に注意が必要です。 |
| βカロテン | 犬はβカロテンを体内でビタミンAに合成することができます。ビタミンAは健康な被毛を保ち、視力維持にも役立ちます。不足することで免疫力の低下や骨の形成不全につながります。 |
| 鉄分 | 血液中で酸素を運んだり筋肉中で酸素を受け取ったりする働きを持ち、体を動かすために欠かせないミネラルです。不足すると皮膚や被毛のトラブル、イライラ感につながります。 |
| 葉酸 | 体の細胞の生まれ変わりや成長をサポートするという大切な役割を持ち、「造血のビタミン」と呼ばれます。不足すると貧血や免疫力の低下につながります。 |
| アスパラギン酸 | エネルギー源として利用されやすいアミノ酸ですが、犬は必須アミノ酸ではありません。疲労物質である乳酸の分解を促進するため疲労回復効果もあり、カリウムやマグネシウムの吸収を高めてくれます。 |
犬にさくらんぼを与える際の注意点
Photo by collon_nattsuさん Thanks!
- 葉や花
- 種や未成熟な実
- アレルギー
01【犬にさくらんぼを与える際の注意点】葉・茎・花はNG
さくらんぼの葉や花には、クマリンという肝毒性のある成分が含まれます。クマリンは桜餅の葉の香りでお馴染みの成分で食べてしまう人もいますが、犬には与えないようにしてください。02【犬にさくらんぼを与える際の注意点】種はNG
種や未成熟な実には、アミグダリンという青酸配糖体(シアン配糖体)が含まれていて、噛み砕かれた種が体内で分解されることによって青酸毒が発生し、中毒症状を引き起こします。呼吸困難や虚脱、チック症状を招く可能性があり、最悪の場合は死に至ります。03【犬にさくらんぼを与える際の注意点】アレルギー
食物アレルギーには、生まれつきの体質による先天性アレルギーと、長い期間同じ食材を食べることで発症する後天性アレルギーがあります。初めて食べる食材を与える際は少量からスタートさせてあげましょう。アレルギーには以下の症状になる可能性が挙げられます。
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚の痒み
- 元気がない
- 目の充血
上記のような症状があれば、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。一方で、アレルギーテストで陽性が出たから食べられないと思う飼い主さんも多いですが、それは間違いです。症状が出ていなければ食べさせても問題ありませんので、特定の食材を食べさせてアレルギー反応が出るか確認してみてください。
犬へのさくらんぼの与え方

さくらんぼの皮はそのまま食べることができますが、咀嚼力の弱いシニア犬や小型犬は、取り除いてすりつぶしてから与えたり、細かく刻んであげると良いでしょう。
与えていい量
前提として、犬は総合栄養食のごはんを食べていれば、それ以外は与える必要はありません。与え過ぎは肥満の原因になります。おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。
犬がさくらんぼの種を食べた場合の対処法
種は噛み砕かない限り、1粒飲み込んでしまった程度で問題になることはありませんが、小型犬の場合は注意が必要です。飼い主さんが見ていないうちにたくさん誤飲していた場合は獣医師に相談してください。獣医師が的確な判断をするためには、「いつ・何を・どれくらい」食べたのか、状況を詳しく伝えることが大切です。犬とさくらんぼに関するよくある質問
Q.
犬はさくらんぼを食べられますか?
A.
はい、果肉のみであれば犬はさくらんぼを食べられます。種や茎、葉には有害成分が含まれるため必ず取り除いてください。与えすぎると下痢の原因になるため少量にとどめましょう。
Q.
犬に安全にさくらんぼを与える方法は?
A.
種と柄を必ず取り除き、実の部分だけを与えること。咀嚼力の弱い犬は細かく刻むかすりつぶして与えるのがおすすめです。
Q.
犬はアメリカンチェリー(ビング種)を食べられますか?
A.
はい、アメリカンチェリーも種と柄を除けば犬が食べても問題ありません。
さいごに

アメリカンチェリーも食べて大丈夫
種や葉、花、未熟な実に注意
食べ過ぎは肥満の原因に
参考文献
- Amarican Kennel Club「Can Dogs Have Cherries?」
- ASPCA「Cherry」
- PET POISON HELPLINE「Cherry」
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※おやつやトッピングとして与える場合、与える量は1日の最適カロリー量の10%以内になるようにしてください。1日の最適カロリー量はペトコトフーズの「食事量計算機」(無料)で簡単にわかります。
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