【獣医師監修】ラパーマってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方
ラパーマはソバージュのようなくるくるの毛をしている、とても愛らしい猫です。日本ではまだまだ馴染みの浅い猫種の一つですが、別名「生きている宝石」といわれるほど人気で世界中にファンがいます。今回は魅力がたくさんのラパーマの歴史や性格、特徴について紹介します。
ラパーマの基礎知識
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ラパーマはパーマがかかったようなくりくりな毛をしていることから、フランス語でパーマを表す「la perm(ラ・パーマ)」にちなんで「Laperm」と名付けられました。
ラパーマの歴史
1982年、アメリカのオレゴン州でさくらんぼの果樹園を経営していたリンダは、納屋でブラウンタビーの猫と、生まれたばかりの6匹の子猫を発見しました。その中に兄弟猫たちとは違ってほとんど毛が生えていない猫が1匹いました。しかし、6週間後にはブラウンのカールをした毛が生えてきました。リンダはこの猫を「カーリー」と名付けました。リンダがカーリーと他の猫と掛け合わせてみると、カーリーの子どもも似たような毛の特徴を持って生まれてきました。「くるくるの毛を持っている猫を、他の人が見たらどう思うのだろう?」と疑問に思ったリンダは、カーリーの血を引く6匹の猫をキャットショーに出場させてみることにしました。
すると審査員はキャットショーの観客に向かって、「リンダさんの猫は、これからも守っていく必要がある特別な特徴を持っています」と言いました。
リンダは審査員の一言がきっかけに、くるくるな毛を持った猫の繁殖活動を始めることにしました。
リンダの努力により、くるくるな毛を持った猫は「ラパーマ」として2003年にTICA、2008年にはCFAと主要な血統書登録団体に新種として登録されるに至りました。
ラパーマの性格
ラパーマは活動量が多くて遊ぶことが大好きな猫です。非常に頭が良く、犬のように「おすわり」や「おて」をすぐに覚えてしまう子もいます。寛容な性格をしているので、小さな子どもがいる家庭でも迎えやすい猫種の一つです。
ラパーマの特徴
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リンダが猫種としてラパーマを固定しようとした時は、ほとんどのラパーマは子猫のうちはくるくるな毛が生えておらず、3〜4カ月かけてゆっくりとカールした毛が整ってくるという特徴を持って生まれてきました。
しかし現在、ほとんどのラパーマは生まれたころからくるくるとした毛を持っています。毛はとても柔らかくてふわふわしていますが、他の猫に比べて抜けやすいです。毛玉ができてしまわないように、こまめにブラッシングしてあげましょう。
くるくるな毛をしていない直毛のラパーマもいる?
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くるくるな毛を持っているラパーマの親猫を掛け合わせたとしても、直毛のラパーマが生まれてくることもあります。くるくるの毛をしていなくても、とても魅力的です。
ラパーマの平均寿命や体重
ラパーマの平均寿命は12歳〜14歳といわれており、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なので少し短めです。ラパーマの平均体重はメスが3kg〜4.5kg、オスが4kg〜6kgです。
ラパーマの毛色
ラパーマの毛色のバリエーションは豊富です。サビ
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クリーム・マッカレルタビー
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ブルーポイント
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(左)ブラウンタビー、ブルータビー
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シルバーパッチドタビー
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ラパーマがかかりやすい病気
ラパーマは、絡まりやすい毛を持っていることから、毛球症になりやすい猫種です。こまめにブラッシングをしてあげるように心がけましょう。また、下痢や嘔吐などの症状がみられる場合は、かかりつけの獣医師に相談して指示に従いましょう。
肥大型心筋症
猫の心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こることによって心臓が正常に機能しなくなってしまう病気です。詳しくは、以下の関連記事を御覧ください。泌尿器疾患
おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。ラパーマと暮らす飼い主さんの声
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コーニッシュレックスとラパーマのブリーダーをしています。ラパーマはとても聡明な明るくて、人なっこく犬のように従順な猫ちゃんです。
コートはシングルでくるくるとした軽いウェーブが特徴です。抜け毛も取りやすく、コーミングも適度で大丈夫なので、とても飼いやすい猫種だと思います。ほかの猫ちゃんとも仲良くなれるので多頭飼いにも向いています。
ラパーマのキャットフード
猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の3点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。
総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。
※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。
実際に、市販のドライフードを製造する工程の1つである高温加熱処理が、タンパク質の品質劣化を招き、熱に弱いビタミンを破壊し、さらには発がん性物質を生成してしまうことが、研究により判明しています。
そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食で、主食としてもOKですし、トッピングとしてもご利用いただけます。
また、水分量が70%ほどあるので、尿の活性化で腎臓病予防としても機能します。実際に従来のドライタイプのキャットフードよりも、水分がより多く含まれたフレッシュフード等を食べている猫の方が尿路結石になるリスクが約50%下がることが研究により明らかになっています。新鮮で美味しく、健康なごはんを選ぶことが長生きできる秘訣です。
ペトコトフーズの公式HPを見る
ラパーマの迎え方
保護猫から迎える
保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、純血の猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーやキャッテリーから迎える
血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーやキャッテリーから迎えるという方法もあります。実際に猫が生まれた場所へ見学に行くことで、育った環境を実際に知ることができます。また、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのラパーマを見つけることができます。ラパーマを迎える前に理解を!
ラパーマは日本ではまだ馴染みの浅い猫種の一つですが、海外では「生きる宝石」と呼ばれ、非常に人気がある猫種です。猫を家に迎えた際は、猫の気持ちを理解してあげることを心掛け、飼い主さんと猫の両方が心地よく過ごせるようにしましょう!
参考文献
- 参照:TICA
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ペトコトフーズのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」を定期開催しています。愛猫 のごはんについて気になることがある方は、ぜひご参加ください。
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