
りんごは犬が食べても大丈夫な果物です。食物繊維が豊富で胃腸の働きを良くし、下痢や便秘の症状を改善してくれます。食感が大好きなワンちゃんも多いはず。腎臓が弱っている子は避けたほうがいい理由やアレルギー、種・皮の食べ方など注意点もあります。獣医栄養学専門医のニック獣医師監修のもと解説します。
目次
この記事のまとめ
- 犬はりんごを食べても大丈夫
- りんごの種と芯は取り除く必要がある
- 皮ごと与える際は農薬などを考慮し、よく洗うこと
- 与え過ぎは糖質過多による肥満や糖尿病のリスクがあるため適量を守る
犬はりんごを食べても大丈夫

りんごはカリウムや食物繊維、ポリフェノールが豊富で犬も食べられる食材です。栄養価が高いことから「りんごが赤くなると医者が青くなる」「1日1個で医者いらず」と言われることもあります。
りんごの食物繊維ペクチンは、最近の研究で食物アレルギーの抑制作用や抗がん作用、下痢原性大腸菌に対する感染予防作用があることがわかってきました(※)。
りんごにはさまざまなポリフェノールが含まれ、強い抗酸化作用があります。りんごを切った際に切り口の色がだんだん変色していくのは、ポリフェノールが酸素に触れて酸化するためです。
ペクチンもポリフェノールもりんごの皮部分に多く含まれますので、皮も一緒に食べさせてあげるといいでしょう。また、りんごの80%以上を水分が占め、水分摂取が苦手な子やシニア犬(老犬)のおやつにおすすめです。
※参照:「食物繊維ペクチンによる腸絨毛伸長作用」(食品分析開発センターSUNATEC)、「食物繊維ペクチンによる下痢原性大腸菌に対する感染予防作用」(岐阜大学)
りんごに含まれる栄養素
| エネルギー | 56kcal |
|---|---|
| 水分 | 83.1g |
| 糖質 | 14.3g |
| カリウム | 120mg |
| ビタミンC | 6mg |
| 食物繊維 | 1.9g |
※100g当たり、参照:「食品成分データベース」(文部科学省)
| カリウム | 過剰な塩分を排出してナトリウムとのバランスを保ち、血圧を安定させる効果があります。腎臓が弱っている場合は過剰になり心臓にダメージを与えてしまいます。摂取量に注意が必要です。 |
|---|---|
| ビタミンC | 強い抗酸化作用を持ち、がん予防やアンチエイジングの効果が期待されます。生体内の異物を解毒する作用や、免疫機能を向上させる作用もあります。犬は体内で合成することが可能です。 |
| 食物繊維 | 腸内細菌のエサとなって腸内環境を改善したり、食後の血糖上昇をゆるやかにして糖尿病を予防したりします。水溶性は満腹感の持続や下痢の改善、不溶性は便秘の改善などの効果が期待できます。 |
りんごポリフェノール
りんごポリフェノールはりんごに含まれるポリフェノール(エピカテキン、プロシアニジン、アントシアニンなど)の総称で、脂肪燃焼作用や脂肪蓄積阻害作用、抗酸化作用、抗アレルギー作用などがあると考えられています。※参照︰「リンゴポリフェノールの健康機能性とその活用」(果樹研究所)
犬へのりんごの適切な与え方
犬へのりんごの与え方01 小さくカット
愛犬にりんごを与える場合は、食べやすいサイズに細かく切って与えましょう。大きな塊を丸ごと誤飲してしまうと、りんごが体内に詰まり、腸閉塞になってしまう可能性があります。パピー(子犬)やシニア犬(老犬)の場合は、さらに消化を良くするためにすりおろしたり、ミキサーでりんごジュースにしたりして与えても良いでしょう。その際に塩や砂糖などの調味料は入れてはいけません。
犬へのりんごの与え方02 皮はきちんと洗う
皮を与える場合は、きちんと洗ってから与えるほうが安心です。無農薬栽培でない場合は、皮に農薬物質が残留している可能性があります。犬へのりんごの与え方03 暑い夏は冷凍もOK
犬にりんごを与える際の注意点
犬にりんごを与える際の注意点01 種と芯は取り除く
りんごの種や茎、芯には犬にとって有害な成分が含まれていますが、大量に食べない限り問題はありません。残す理由はありませんので、トッピングやおやつとして与える際は取り除くようにしましょう。
Dr. Nick's Comment!
リンゴの種子にはアミグダリンという化合物が含まれ、犬がリンゴの種子を食べると腸内で毒性のあるシアン化水素が発生します。特にすり潰して粉状になっていると吸収率が高まります。粉にしたリンゴの種を何十個も食べなければ問題にはなりませんので、犬がリンゴを食べる際に含まれる程度の種で心配する必要はありません。
犬にりんごを与える際の注意点02 肥満に注意
りんごには多くの糖質が含まれるため、与え過ぎは肥満や糖尿病の原因になります。おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。犬にりんごを与える際の注意点03 アレルギー
アレルギーを持っている子もいるので最初は少量を食べさせることからスタートさせてあげましょう。アレルギー症状の中には下痢なども含まれていますが、必ずしもアレルギーが原因ではない場合もあります。
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚の痒み
- 元気がなくなる
- 目の充血
りんごに限らず、犬にとって初めての食べ物を与える際は、摂取後しばらく様子を見られる時にしましょう。
もし、りんごを食べて体調を崩した場合は、早めに動物病院に連絡をしてください。その際に、「いつ・どの程度」食べたかをきちんと説明するようにしましょう。
りんごを使用した犬用おやつ
ペトコトが販売するペトコトフーズのフリーズドライおやつは、国産食材を使用し、フリーズドライで栄養や旨みをキープした、無添加のおやつです。
- 素材にこだわった国産チーズを使用
- サクサク食感で愛犬が夢中に
- 素材本来の"味"と"香り"が味わえる

「フリーズドライ フルーツミックス」は、栄養豊富な健康フルーツであるりんごを始め、国産のいちご、メロンを使用。青森県産りんご3種(紅玉・ふじ・王林)と国産のいちご・メロンを贅沢にミックス。 風味を損なわぬよう、独自の下処理を実施。生の美味しさをそのまま味わっていただける商品です。また、独自のフリーズドライ製法により、通常の乾燥では消えてしまうデリケートな甘みと酸味を堪能できます。天然の甘い香りが鼻をくすぐる、フルーツ大好きなワンちゃんに食べて欲しい逸品です。
そのままトレーニングなどのご褒美で、少し砕いていつものごはんのふりかけに、さまざまな与え方でお楽しみください。
ペトコトフーズの公式HPを見る
犬とりんごに関するよくある質問
Q.
犬はりんごを食べても大丈夫ですか?
A.
はい、犬はりんごを食べても大丈夫です。種や芯は有害なため必ず取り除きましょう。
Q.
犬はりんごの皮も食べても大丈夫ですか?
A.
はい、りんごの皮には食物繊維やポリフェノールが多く含まれているため、よく洗って無農薬や農薬の少ないものを選べば皮ごと与えても問題ありません。
Q.
犬にりんごを与える際に注意するべきポイントは?
A.
りんごの種や芯は有害成分を含むため必ず取り除き、皮はよく洗ってから与えること。与え過ぎは肥満や糖尿病の原因になるため適量に留め、初回は少量から与えアレルギー症状を確認する。
愛犬にりんごはOK!食べやすいようにカット!
Photo by koyumayu_mamaさん Thanks!
与える際は種や芯を取り除きましょう。
食べやすい大きさにカットしましょう。
与え過ぎは肥満や糖尿病の原因になります。
参考文献
- 『Can Dogs Eat Apples?』(American Kennel Club)
この記事の監修者
ニック・ケイブ(Nick Cave)獣医師
米国獣医栄養学専門医・PETOKOTO FOODS監修
マッセー大学獣医学部小動物内科にて一般診療に従事した後、2000年に獣医学修士号を取得(研究テーマ:犬と猫の食物アレルギーにおける栄養管理)。
2004年にはカリフォルニア大学デービス校で栄養学と免疫学の博士号を取得し、小動物臨床栄養の研修を修了。同年、米国獣医師栄養学会より米国獣医栄養学専門医に認定。
世界的な犬猫の栄養ガイドラインであるAAFCOを策定する WSAVA の設立メンバーであり、2005年より小動物医学および栄養学の准教授としてマッセー大学に復帰。
家族とともに犬2匹・猫・ヤモリと暮らしながら、犬猫の栄養学の専門家として研究・教育に携わっている。