猫の鼻が乾燥しているけど大丈夫? 考えられる原因と病気


白金高輪動物病院総院長の佐藤です。猫の鼻の先端の毛の生えていない部分(鼻鏡と呼びます)は通常は冷たくしっとりと湿っています。その理由は、鼻水ではなく腺細胞から分泌される「少し粘り気のある液体」が鼻の表面を覆っているためです。この鼻が乾いていると病気になっている可能性があります。病気が原因で鼻が乾いている場合に考えられる原因と、その病気を説明します。

猫の鼻が乾く場合に考えられる原因

発熱や脱水症状

猫は熱が出たり、体が脱水症状に陥ったりすると鼻の先端が乾燥することが多くなります。そのため、「猫は鼻が乾燥していると体調が悪い」と言われるようになったのです。きちんと水を飲んでいるか確認するようにしてあげてください。水分を摂取しても変わらない場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。

鼻腺が詰まっている

鼻が乾き、かつ、目が涙で異常にうるんでいる場合は、鼻腺がつまっている可能性があります。鼻の分泌液は鼻腺と涙腺から産み出されるため、鼻腺の導管がつまってしまうとそれを補おうと涙線の働きが活性化するのです。状態によっては、病院での病理検査が必要です。動物病院で診てもらいましょう。

加齢によるもの

これは病気ではありませんが、鼻が普段から乾燥している場合は、体調不良による病気ではなく加齢によるものが考えられます。眠っているときやおもちゃなどを使って運動をした後は乾燥していることがあるので、体調不良か否かを判別するためにも、普段から猫の状態を見るように心掛けましょう。

応急処置・予防ケア

病気か否かを判断するには、猫の「いつもの状態」がどうだったかを知ることが大切です。
普段から乾燥している場合、多くの場合には加齢によるものが考えられますし、眠っている時や運動した後には乾燥していることもあります。「鼻が乾燥=体調が悪い」とは言い切れません。

つまり、鼻の乾きは健康のバロメーターの一つにはなりますが、それだけで体調を判断できるわけではないということです。その点をご理解の上、体調不良と見られる乾燥が疑われるケースでは下記の手当をしてみてください。

食欲がなくなっている場合

このケースでは、キャットフードの代わりにマグロの赤身や肉などを少し温めてあげたり、かつお節などにおいが強いものをあげてみましょう。香りが鼻を刺激することで食欲が戻ってくることもあります。

脱水症状が疑われる場合

飲水量を増やすなどして対応しましょう。

急激に体温が上がっているような場合

体を冷やしてあげることが肝心です。氷を浮かべた水を飲ませたり、首の後ろなど血液が多く循環する部位をタオルで包んだ保冷剤などで冷やしてあげると良いでしょう。保冷剤がなければ、ビニール袋に氷水を入れて、保冷剤のようにして直接ではなくタオルなどに包み体に付けてください。決して、水を張った湯船に猫を入れてみるなどは行わないでください。冷やしすぎると逆に体調が悪化してしまいます。

今日のアクセスランキングトップ10

今月のアクセスランキングトップ10