【獣医師監修】ラグドールってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方
ラグドールはブルーの瞳を持つ大きな猫で、世界中にファンがいます。抱き上げてもぬいぐるみのようにおとなしいことからその名が付けられました。とてもおっとりした性格で猫パンチの心配も少なく、初心者にもおすすめの猫です。今回はラグドールの歴史や性格、大きさや体重などの特徴、かかりやすい病気や寿命、ブリーダーや保護猫などの迎え方について紹介します。
ラグドールとは
ラグドールはアメリカが原産で、抱き上げてもぬいぐるみのようにおとなしいことから、英語でぬいぐるみ人形を意味する「ラグドール(Ragdoll)」という名前が付けられました。ラグドールの歴史
ラグドールの起源は「ジョセフィーヌ」という1匹の白い猫だといわれています。ブリーダーのアン・ベーカーはジョセフィーヌの、とても甘えん坊でおっとりとした性格を大変気に入り、ジョセフィーヌのように、優しくて抱っこしても嫌がらない猫をこの先も残したいと考えました。
諸説ありますがペルシャとバーマン、バーミーズを始めとするたくさんの猫を掛け合わせて今日のラグドールを誕生させたという説が有力です。
ラグドールの性格
ラグドールは狩りに対する本能が薄いため、猫パンチが出にくい傾向があります。飼い主にとても従順なため、名前の由来のように抱っこをしても嫌がらずにそのまま寝てしまうでしょう。とても寛容な性格の持ち主なので、小さな子どもに対しても嫌がることなく優しく接してくれます。
ラグドールの特徴
ラグドールは筋肉質でがっちりとした体を持つ大型猫です。成長速度は非常にゆっくりで、成猫になるまでに2〜3年かかります。そのため、通常の猫に比べて長く子猫の期間を楽しむことができることも魅力の一つでしょう。
ラグドールの平均寿命や体重
ラグドールの平均寿命は14歳〜16歳といわれており、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なので寿命は平均的といえるでしょう。また、平均体重はメスが4kg〜6kg、オスが5kg〜7kgです。
ラグドールの毛色
ラグドールの毛色の種類は大きく「ポイント」「バイ」「ミテッド」の3種類に分けることができます。ポイント
顔の中心や尻尾などの末端部分の色が濃く、体の中央部は薄い色の毛色をポイントと呼びます。ポイントの色は猫によってさまざまです。ミテッド
ミテッドは顔の周辺がポイントのように色が入っていて、手足の先端は白い手袋と靴下を身に付けているように白い毛色をしています。バイ
ポイントやミテッドとは逆に、顔の中心に薄い色を持つことが特徴的な毛色をバイと呼びます。ラグドールの育て方
毎日のブラッシング
ラグドールはモフモフの毛並みが特徴の長毛種の猫です。耳の後ろや脇の下などは特に毛玉ができやすいですので、毎日のブラッシングは欠かさず行うようにしましょう。定期的な爪切り
定期的に爪切りをすることも重要です。猫の爪は針のように鋭いため、抱っこした時に飼い主さんに引っかき傷ができたり、猫自身がカーペットやカーテンに爪が引っかかり怪我をしたりしてしまう可能性もあります。子猫のうちから爪切りに少しずつ慣れさせてあげると良いでしょう。
ラグドールがもし抱っこを嫌がったら?
抱っこが大好きといわれているラグドール。そんなラグドールがもし抱っこを嫌がったりしたら、それはいくつかの原因が考えられます。- 抱っこされて病院に連れていかれたなどの苦い経験がある。
- 抱っこの方法が不安定。
- お尻が腫れていたり下痢をしていたりしていて、体調が悪い。
- タバコなどの匂いが嫌。
抱っこを嫌がっている時は無理にしようとせず、原因を探ってあげるようにしましょう。
ラグドールのかかりやすい病気
ラグドールは基本的に肥大型心筋症になりやすいとされています。猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた際には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。
肥大型心筋症
猫の心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こることによって心臓が正常に機能しなくなってしまう病気です。詳しくは、以下の関連記事を御覧ください。泌尿器疾患
おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。ラグドールのキャットフード
猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の3点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。
総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。
※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。
実際に、市販のドライフードを製造する工程の1つである高温加熱処理が、タンパク質の品質劣化を招き、熱に弱いビタミンを破壊し、さらには発がん性物質を生成してしまうことが、研究により判明しています。
そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食で、主食としてもOKですし、トッピングとしてもご利用いただけます。
また、水分量が70%ほどあるので、尿の活性化で腎臓病予防としても機能します。実際に従来のドライタイプのキャットフードよりも、水分がより多く含まれたフレッシュフード等を食べている猫の方が尿路結石になるリスクが約50%下がることが研究により明らかになっています。新鮮で美味しく、健康なごはんを選ぶことが長生きできる秘訣です。
ペトコトフーズの公式HPを見る
ラグドールの迎え方
保護猫から迎える
保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、純血の猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーから迎える
ラグドールにはさまざまなカラーバリエーションがありますので、希望のカラーがある方はブリーダーさんから探してみると見つかるかもしれません。ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのラグドールを見つけることができます。ラグドールを迎える前に理解を!
ラグドールはあまり引っ掻かない上に、とても懐きやすいので猫を飼うのが初めての飼い主さんにもおすすめの猫です。ただし、猫は「可愛いから」という理由だけでなく、きちんと一生お世話をするということを再確認してから家に迎えましょう。
なお、本稿は以下を参照して執筆しています。
- 参照:TICA
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ペトコトフーズのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」を定期開催しています。愛猫 のごはんについて気になることがある方は、ぜひご参加ください。
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