
犬は昆布を食べて大丈夫!与え方や量、だし汁やとろろ昆布について解説
少量であれば、昆布は犬が食べても大丈夫な食材です。しかし昆布は食物繊維が豊富なので消化がされにくい食材です。また、乾燥昆布をそのまま与えると犬の喉を傷つけてしまう恐れがあるため、積極的に与える必要はないでしょう。今回は、昆布に含まれる栄養素やおすすめの与え方などを紹介します。
犬は昆布を食べても大丈夫

昆布は食物繊維やカリウム、カルシウム、ヨウ素、ビタミンなどを含み、犬が食べても大丈夫な食材です。
昆布(刻み) | バナナ | さつまいも(皮むき、蒸し) | キャベツ | |
---|---|---|---|---|
エネルギー | 105kcal | 86kcal | 134kcal | 23kcal |
カリウム | 8200mg | 360mg | 480mg | 200mg |
カルシウム | 940mg | 6mg | 36mg | 43mg |
ヨウ素 | 230000μg | 0μg | 1μg | 0μg |
食物繊維 | 39.1g | 1.1g | 2.3g | 1.8g |
食塩 | 10.9g | 0g | 0g | 0g |
※各100g当たり、参照:「食品成分データベース」(文部科学省)
ヨウ素
昆布やわかめ等の海藻に多く含まれているヨウ素は、体の新陳代謝を調節する甲状腺ホルモンの働きを促進します。ミネラル
昆布にはカリウムやナトリウム等のミネラルが豊富に含まれています。ミネラルは体の調子を整えるために欠かせない栄養素です。一方、ミネラルが多い食品を過剰摂取すると、それが結晶化して尿結石を引き起こす原因になるので与え過ぎには注意しましょう。食物繊維
食物繊維は胃腸環境を整え便秘解消に役立ちます。しかし犬は繊維質の多い食材の消化を得意としていないため、与え過ぎないように注意しましょう。ビタミンK
健康な血液と骨の維持に欠かせない成分です。この成分が欠如すると血が止まりづらかったり、骨が弱くなってしまったりします。昆布の適切な与え方

小さく切って少量を
味や添加物が含まれていない昆布を食べやすい大きさに小さく切ってから与えましょう。乾燥昆布をそのまま与えると犬の喉を傷つけてしまう恐れがあります。細かく切ったり、柔らかく煮たりして食べやすいように加工してあげましょう。多量に与えると消化不良を引き起こす可能性があります。総合栄養食にトッピングしたり、おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量はペトコトオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」(無料)で簡単に計算することができます。
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とろろ昆布は与えても大丈夫?
とろろ昆布は昆布同様、少量食べる分には問題ありません。しかし商品によって、はちみつや砂糖が使われている場合があります。犬の中には、はちみつに含まれているボツリヌス菌に対して中毒症状を発する子がいますので、与える際は必ず少量程度にしましょう。だし汁も大丈夫
無塩昆布のだし汁であるならば、犬に与えても大丈夫です。犬にあげる前に、タコやイカ等、犬にとって危険な食材と一緒に煮ていないことを確認しましょう。おしゃぶり昆布はNG
おしゃぶり昆布は、昆布を砂糖や醤油で煮詰めたものです。人間用に加工されたものですので、犬に与えてはいけません。昆布を与える際の注意点

与え過ぎに注意
前述した通り、昆布は犬にとって消化しづらい食材です。そのため過剰摂取すると消化不良を引き起こし、嘔吐や下痢の原因になります。アレルギーの可能性
食物アレルギーには、生まれつきの体質による先天性アレルギーと、長い期間同じ食材を食べることで発症する後天性アレルギーがあります。アレルギーの場合、以下の症状になる可能性が挙げられます。- 下痢
- 嘔吐
- 発熱
- 元気がない
- 皮膚のかゆみ
上記のような症状があれば、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
番外編:犬が昆布臭い?
犬には足の裏や鼻の頭などにエクリン腺と全身にあるアポクリン腺の2種類の汗腺があります。アポクリン汗腺から出る汗はアンモニアや尿素等が含まれている上に、皮脂腺と直結しているため雑菌が繁殖することが体臭の原因となります。犬の体臭は磯の香りに近いといわれているために「犬が昆布臭い」としばしば表現されることがあります。犬の体臭が強いのにも関わらず放置しておくことは不衛生ですので、月に1回ほど、シャンプーをしましょう。
まとめ

小さくカットし少量を与えましょう
味や添加物の含まれていない昆布を与えましょう
消化しにくい食材です
与え過ぎに注意
乾燥昆布は食べやすいよう加工しましょう
栄養が豊富な食材でも、与え過ぎるとかえって健康に害を及ぼす可能性があります。適量を守りつつ、楽しいペットライフをお過ごしください。
参考文献
気になることがあれば専門家に聞いてみよう!

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