【獣医師執筆】犬はしそ(大葉)を食べても大丈夫!栄養素や与え方の注意点を解説
爽やかな香りのしそ(大葉)は、日本人には馴染みが深いものですね。刺し身に添えるだけでなく、そうめんの薬味など食卓への登場も多い野菜です。スーパーなどでも手軽に購入できるしそ(大葉)は、犬が食べても大丈夫な食材です。しそに含まれる成分は、犬にどんな影響を与えるのでしょうか。詳しくご紹介します。
犬はしそ(大葉)を食べても大丈夫
しそはカリウムやカルシウム、βカロテン、ビタミンE、ビタミンK、食物繊維などを多く含み、犬が食べても大丈夫な食材です。
しそ | バナナ | 小松菜(茹で) | にんじん(茹で) | |
---|---|---|---|---|
エネルギー | 32kcal | 86kcal | 14kcal | 37kcal |
カリウム | 500mg | 360mg | 140mg | 470mg |
カルシウム | 230mg | 6mg | 150mg | 39mg |
βカロテン | 11000μg | 56μg | 3100μg | 4900μg |
ビタミンE | 3.9mg | 0.5mg | 1.5mg | 0.5mg |
ビタミンK | 690μg | 0μg | 320μg | 2μg |
食物繊維 | 7.3g | 1.1g | 2.4g | 4.3g |
※各100g当たり、参照:「食品成分データベース」(文部科学省)
βカロテン
βカロテンには、抗酸化作用があります。免疫力を高め、がんや心臓病の予防などにも効果的といわれています。またβカロテンを摂取することで、ビタミンAに変換されます。ビタミンAには、皮膚のターンオーバーを調整する役割があります。
カリウム
カリウムは塩分を排出する働きがあり、血圧を維持してくれます。また、利尿作用が体内の水分量を調整してくれるため、代謝が良くなります。ビタミンK
健康な血液と骨の維持に欠かせない成分です。この成分が欠如すると、骨が弱くなってしまったり、万が一出血した際に血が止まりにくくなったりします。カルシウム
カルシウムは、別名「天然の精神安定剤」とも呼ばれています。骨や歯を丈夫にするだけではなく、神経や筋肉の活動を円滑に進むようにサポートをする役割があります。ぺリルアルデヒド
ぺリルアルデヒドはしその香り成分で、食欲を増進させる働きがあります。犬へのしそ(大葉)の与え方
犬にしそ(大葉)を食べさせるときは、生のままでも加熱しても問題ありません。ただし、消化しやすいように細かく刻み、ごはんにトッピングしてあげてください。
また、しそ(大葉)は香りが強いため、中には嫌がって食べない犬もいると思います。そんなときは無理に食べさせないようにしましょう。
犬にしそを与える際の注意点
犬の体にも良いと言われるしそ(大葉)ですが、与え過ぎには注意しましょう。与え過ぎると、下痢や嘔吐を引き起こしてしまう可能性もあります。総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量は「ペトコトフーズ」の「フード診断」(無料)で簡単に計算することができます。
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まとめ
しそ(大葉)は、加熱しても生のまま与えても大丈夫
与える際は細かく刻んであげる
お刺身に添えられていたしそ(大葉)は与えない
犬の体にも良い栄養素がたっぷりのしそ(大葉)ですが、与え過ぎないよう気をつけてくださいね。
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