
犬は寒天を食べて大丈夫! ダイエットにおすすめでもアレルギーには注意
ダイエット食品としても人気の寒天は、あんみつや羊かん、水まんじゅうなど和菓子にも欠かせない存在です。犬は寒天を食べても大丈夫なのでしょうか? 今回は、犬への寒天の与え方や寒天に含まれている栄養素を紹介します!
寒天は犬に与えても大丈夫!

寒天は犬が食べても大丈夫です。
寒天は食物繊維が豊富なため、かさ増しダイエットにとても適している食材です。ただし寒天はほとんどが水分でできています。
そのため、寒天だけ食べていると栄養バランスが崩れてしまいます。ダイエットのために犬に寒天をあげる場合でも、いつものご飯を全て置き換えることはやめましょう。
アレルギーに注意、少量からスタートして
犬によってはアレルギー反応を引き起こす可能性があるので、初めて与える際は少量にし、摂取後に様子を見られるときに与えましょう。初期症状として皮膚の疾患が現れる可能性が高いので、フケが出たりずっと肌をかゆがっていたりしていたら、早めに病院に相談してください。
以下は主な症状です。
- 下痢
- 嘔吐
- 肌をかゆがる
- 目の充血
食物性アレルギーの場合、原因となるものを取り除いてあげれば問題ありませんが、アレルギーは摂取後すぐに症状が現れるわけではなく数日後という場合もあります。そのため何の食材が原因か分かりづらいことが多いので、アレルギー症状が疑われたら動物病院で検査をすることをおすすめします。
寒天の栄養成分

食物繊維
寒天には水溶性食物繊維のアガロペクチンが含まれています。水溶性食物繊維は腸内環境を整え、保水性をあげることで、便秘解消の効果が期待されます。ヨウ素
昆布やワカメなどの海藻に多く含まれているヨウ素は、体の新陳代謝を調節する甲状腺ホルモンの働きを促進するため、体には必要不可欠な栄養素です。犬については過剰摂取・欠乏ともに甲状腺腫に関する問題が報告されていますが、海洋国家である日本では欠乏症のリスクは少ないとされています。寒天に含まれるヨウ素はそれほど多くないため、寒天によるヨウ素の過剰摂取を心配する必要は(大量の寒天を日常的に与えない限り)ありません。
カリウム
カリウムは塩分を排出する働きがあるので、血圧を維持してくれます。利尿作用が体内の水分量を調整してくれるので代謝が良くなります。これって寒天とどう違うの?
ところてんやゼラチンは寒天と見た目や食感が似ていますが、違いは何でしょうか? ところてんと寒天は海藻から作られる植物性のタンパク質ですが、お菓子などでよく使われているゼラチンは動物性のタンパク質です。ところてん

ところてんは、寒天と同じテングサやオゴノリという海藻から作られています。テングサを水と一緒に煮込むとドロドロのところてんの素となる成分が出てきます。それを常温でゆっくりと固めて「ところてん突き」で細長く押し出されたものが、ところてんです。ところてんと寒天に成分の違いはないので、ところてんも犬に与えて大丈夫です。
ゼラチン

ゼラチンは牛や豚の骨や皮に含まれているコラーゲン(タンパク質の一種)からできています。ゼリーやムースなど洋菓子に使用されることが多いです。
まとめ

犬は寒天を食べても大丈夫!
食物繊維が方で、かさ増しダイエットにもオススメ
ただしいつものご飯を全て置き換えは栄養バランスが崩れるのでNG
本稿は以下を参照して執筆しています。
- 参照:すぐわかる栄養成分ナビゲーター(グリコ)
気になることがあれば専門家に聞いてみよう!

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