トイガーは英語で「toyger」と表記します。見た目が小さなトラのようであることから、英語で「おもちゃ」や「小型の」という意味をもつ「toy」と「トラ」という意味の「tiger」を組み合わせて「toyger」と名付けられました。
トイガーの歴史
トイガーは1980年代に、アメリカでベンガル猫のブリーダーをしていたジュディー・サジェンという女性によって作出された猫種です。ジュディー・サジェンは自身が飼育している
ベンガル猫の子猫の中に、トラのような縞模様の特徴を持っている猫を2匹見つけました。サバ柄の猫(サバのように毛が縞模の猫)を別名「サバトラ柄の猫」と呼ぶ人は少なくないと思いますが、そう呼ばれる猫のほとんどはトラのようなはっきりとした模様の毛をしていない上に本物のトラとはほど遠い容姿をしています。そこで、ジュディー・サジェンは真の「家で飼うことが出きるトラのような猫種」を作ることを決意しました。
ジュディー・サジェンは、長くて大きな胴体やトラの頭にあるような環状の模様や鮮明で鮮やかな毛色、人と住むために必要である凶暴でないのんびりとした性格の猫を理想としました。そして
ベンガル猫を基礎に世界中のさまざまな猫と掛け合わせたことによってトイガーが誕生しました。
トイガーはとてもフレンドリーな性格をしていて、人間と一緒にいることが大好きです。とても賢いので、犬のように投げたおもちゃを持ってくる方法を教えることが出来ます。
ヤマネコとイエネコの混合種である
ベンガル猫の血が強いこともあり、少し野性味の残ったワイルドな顔つきやたくましい体つきが特徴です。トイガーは成猫になるまでに、3〜4年かかるため子猫の期間を長く楽しむ事ができます。ヤマネコのように肩を入れて歩き、貫禄のある姿も魅力の一つです。
トイガーとベンガル猫との違いは?
トイガーと
ベンガル猫は極めて見た目が似ています。見分けるポイントとしては、トイガーが縞模様なのに対して、
ベンガル猫は特有の「ロゼット柄」、渦を巻いているような「マーブル柄」、斑点が散りばめられているような「スポット」のいずれかの模様が特徴的です。
ベンガル猫については以下の記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。
トイガーの平均寿命や体重
トイガーの平均寿命は12歳〜15歳で、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なので平均的な寿命です。平均体重はメスが5kg〜8kg、オスが6kg〜10kgです。
トイガーの平均価格
どこから迎えるにかもよりますが、相場は70万円前後です。ブリーダーの数がまだまだ少ないため、他の猫に比べるとかなり高額です。
トイガーは遺伝的な問題によって病気にはなりにくいといわれていますが、猫は
腎臓病になりやすい体質を持っています。猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気づいた時には手遅れだったという場合も少なくありません。定期検診は怠らないようにしてください。
保護され新しいおうちを探しているトイガーもいます。血統書を持っている猫は犬以上に少ないですが、雑種の中にはトイガーの特徴を持った子もいます。
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ブリーダーから迎える
信頼できるブリーダーさんから迎える方法もあります。実際にブリーダーの元へ見学に行くことで、育った環境や親猫を実際に見ることができます。トイガーに慣れたブリーダーさんから育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。
ペットショップから迎える
ペットショップから血統書付きのトイガーを迎えることもできます。
トラのようなクールな容姿とは裏腹にフレンドリーでおちゃめなトイガーの魅力をお伝えすることができたでしょうか? トイガーは遊ぶことや飼い主とコミュニケーションをとることが大好きです。家に迎えた際は、たくさん遊んであげましょう。
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なお、本稿は以下を参照して執筆しています。