ペット(犬猫)も高齢化社会!? 統計にみる理由と病気のケア、拡大する介護ビジネスを解説

ペット(犬猫)も高齢化社会!? 統計にみる理由と病気のケア、拡大する介護ビジネスを解説

人間と同じく、ペットの高齢化社会も拡大しています。その際に飼い主として心配なのは病気のリスクですよね。今回は、統計からみる高齢化社会の理由と考えられる病気のリスク、そして今後拡大が予想されるペットの介護ビジネスについて解説します。

ペットの高齢化は本当か

犬と猫

「ペットの高齢化が進んでいる」ーー飼い主さんの中には、このフレーズを聞いたことがある方も多いと思いますが、そもそもペットはいつからが高齢なのでしょうか? まずは犬、猫別に年齢推移を見てみましょう。

犬の年齢推移

犬の年齢推移

犬の年齢はサイズや犬種によって異なりますが、一般的には7歳になると高齢期とされています。上の図にある統計調査をみると、高齢期の犬が年々増加していることが分かります。これがペットが高齢化していると言われるゆえんです。では猫も同じく高齢化が進んでいるのでしょうか?


猫の年齢推移

猫の年齢推移

猫の場合、1〜6歳、7歳以上計の割合は横ばいとなっています。このことからペットの高齢化は猫には当てはまらず、犬に該当することが分かります。

では、犬の高齢化が進んでいる理由は何なのでしょうか?

犬の高齢化社会の要因は?

犬の平均寿命推移

犬の平均寿命の推移

最新の統計調査では、犬の平均寿命は14.19歳でした。1983年の調査では、犬の平均寿命は7.5歳とされていることもあり、2倍近くまで平均寿命が長くなっていることが分かります。大きな要因としては、以下が考えられます。

1.ペットの家族化

ペットの数は子供の数を上回るまでになっています。そのため、ペットが家族の一員として育てられるようになっており、ペットの家族化が進んでいます。これにより、フードが高級化したり、トリミングなどのケアが高級化していることで健康管理の需要が拡大しています。グルーミングではハーブパックや泥パックなども存在するなど、人間と同じレベルのケアをペットにも求める飼い主が増えていることが分かります。


2.飼育環境の変化

ペットの家族化もあり、屋外飼育から室内飼育が一般的になってきました。現在は7割が室内飼育とされています。そのため、怪我を負ったり、病気になるリスクが少なくなっていることも高齢化が進んでいる要因の一つです。


3.獣医療の発展

人間医療と同じく、獣医療も獣医師の方々の努力により発展しています。総合獣医師だけでなく、専門科に分かれた専門獣医師も増えており、より高度な病気にも対応できる環境が整っています。

猫の平均寿命推移

猫の平均寿命の推移

猫の平均寿命は犬よりも長く、最新統計調査では、15.33歳でした。猫の場合、外に出す飼い方と完全室内飼育で平均寿命が異なることが特徴です。外では喧嘩などで体に傷を負ったり、ウイルス感染したり、交通事故になるリスクがあるためです。長期的にみれば、犬と同じく獣医療の発展などにより平均寿命は長くなっています。

これらから分かることは、高齢化と言われる一つの理由が平均寿命が長くなっていることです。今後もさらに獣医療が発展したりすることで高齢の犬や猫でも元気に暮らせる時代がやってくるかもしれません。

ペットの高齢化による病気のリスク

高齢化するペット

犬も猫も高齢になるにつれ、がんなどの疾患リスクが増加します。詳しくは、「老犬に多い病気・症状は? 注意点や対策を獣医師が解説」、「老猫の「病気とは異なる正常な変化」とは? カナダの獣医が教える猫の健康管理」をご覧ください。病気の治療は早期発見が非常に大切なため、7歳を過ぎたら1年に1回は健康診断に行くことをおすすめします。


ペットの高齢化に伴う介護ビジネスの未来

ペットの介護ビジネス

ペットが高齢化すると、飼い主としては介護がとても大変です。犬だと寝たきりになってしまい床ずれを起こしたり、排泄処理ができなくなってしまったりと介護にあてる時間がとても多くなります。

もちろん飼い主である以上、責任を持って対応することが大切です。しかし、獣医師や看護師に頼むことも一つの方法でしょう。最近では介護専門の動物病院が増えていたり、往診も多くなっています。また、老犬ホームなど、介護のプロに預けることも増えています。


まとめ

ペットの高齢化

高齢になると介護のケアはとても大変になってきます。忘れてはいけないのは、迎えた最初から最後まで責任を持って大切に育てることです。高齢になっても元気でいられるように健康管理をすることも大切ですし、介護が必要になった時に一番幸せな環境を提供してあげることも大切です。飼い主それぞれが愛する我が子とどう向き合うか考えてみてはいかがでしょうか。

※参照:「犬猫飼育率全国調査」(ペットフード協会)



更新日:2018年3月1日
公開日:2016年1月13日


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