ノーズワークとは? 愛犬と一緒に楽しめるゲームのやり方やしつけについて解説

ノーズワークとは? 愛犬と一緒に楽しめるゲームのやり方やしつけについて解説

犬の嗅覚は大変優れており、人間の1億倍ともいわれています。ノーズワークは、そんな犬の「嗅覚」を使ったゲームです。子犬から老犬まで楽しむことができ、ストレス発散や運動効果もあるので大変おすすめです。今回は、ノーズワークのやり方や、遊びながらしつけをする方法などご紹介します。

ノーズワークとは

匂いを嗅ぐ柴犬

ノーズワークとは、鼻(嗅覚)を使った仕事や遊び全般を指します。犬の嗅覚が優れていることは、犬を飼ったことがない人にも知られているほどです。

鼻を使った仕事といえば、警察犬や探知犬、災害救助犬などが有名です。しかし、特別訓練をしていない家庭犬であっても、鼻を使ったゲームを教えることができ、アメリカ発祥のドッグスポーツとして競技会もあります。

ノーズワークが注目されている理由

犬の感覚器官である「鼻(嗅覚)」は、視覚や聴覚に比べ生後すぐに使える器官であり、老犬になってからも最後まで使える器官だとといわれています。「においを嗅ぐ」というのは生まれ持った本能であり、ノーズワークは犬種や年齢に関係なく能力を発揮することができる「遊び」なのです。

また、ノーズワークは室内外問わず楽しむことができるものであり、集中力や考える力を使いながら、飼い主さんとコミュニケーションを取ることもでき、適度な運動となります。


ノーズワークの教え方

ノーズワークマットで遊ぶトイプードル

教え方の前に注意点を確認しましょう。「意識してにおいを探す」というのは楽しい作業でもありますがとても疲れる作業です。慣れている子でも時間を決めておこない、適度に休憩をさせてあげましょう。初めて遊ぶ犬の場合、連続して行う時間は5分~10分程度の時間内にしましょう。

15分以上の休憩を挟んでおこなう場合でも2〜3セットにし、犬の様子を見ながら、集中力が切れる前にちゃんと見つけられた状態で終わりにしてあげましょう。

教え方には、クリッカーを使って教えるものなどいくつかありますが、今回は特別な道具が無くてもできる取り組みやすいものを紹介します。

【STEP.1】最初はフードやおやつを使い、「探す」ことを教えていく

  1. バンダナ(ハンカチやタオル)を用意し、「待て」の状態で犬の前でバンダナの上に1粒のフードを置き、「探せ」や「サーチ」などのコマンドを言いフードを食べさせてあげます。

  2. フードを置いたバンダナの位置を、犬から少しずつ離していきます。このとき、フードを置いたら飼い主さんは、必ずスタート位置(犬が待っている位置)に戻ってからコマンドを言うようにしましょう。

  3. リードを付けておこなう場合は「リードが張らない」ように注意して、犬が進む後に付いて行くだけにしましょう。飼い主さんがフードに向かって先導したり、犬の行動を抑制するような動きをしないように気を付けてください。

  4. 犬に見られないように、近くにフード(バンダナ)を置いて、コマンドで探させます。

  5. 犬に見られないように近くの物陰にフード(バンダナ)を置いて、コマンドで探させます。

  6. 犬に見られないようにし、遠くの物陰(見つけやすい場所)にフード(バンダナ)を置いてコマンドで探させます。

フードを見つけられたら褒めることを忘れずに! もし見つけるまでに時間が掛かった場合には、一つ前にできた場所からもう一度やり、少しずつ難易度を上げていくようにしましょう。最初は簡単すぎるくらいで十分です。

「見つけられなかった」という経験よりも「見つけられた」という成功体験をたくさんさせてあげることが大切です。


【STEP.2】コマンド=探すことを覚えたら

  1. バンダナの上にフードを置かず、バンダナだけを隠します。

  2. 隠す場所は必ず簡単な場所から、少しずつ難易度をあげていきましょう。

  3. 見つけられたら褒めてフードをあげましょう。

ゴールは飼い主さんが決める

飼い主さんと愛犬の間の遊びとなるノーズワーク。臭気訓練やノーズワークの競技会を目指すことを考えないのであれば、ゲームを教える最終ゴールは、飼い主さんが決めていいと思います。

バンダナを探すことをクリアできればいいのであれば、STEP.2でおしまいです。その後は、難易度をあげたり、隠すものを変えたり、愛犬に合わせてレベルを考えてあげるといいでしょう。

しかし、たとえば「バンダナを見つけたらおすわりしてほしい」「バンダナを見つけたらくわえて持ってきてほしい」など、ゴールを更に高いレベルに設定するのであれば、STEP.2以降の練習が必要です。その場合、「おすわり」や「持ってこい」などの「してほしい行動」が既にできることが望ましいです。


【STEP.3-1】見つけたら「おすわり」してほしい

  1. バンダナを見つけられたら、「おすわり」させてから褒めてフードをあげましょう。

  2. 1を繰り返し、犬がわかってきたかなと思ったら、おすわりの指示を出さないで待ち、愛犬が自らすわったら褒めておやつをあげましょう。できなければ1を繰り返します。

【STEP.3-2】見つけたらくわえて持ってきてほしい

  1. バンダナを見つけられたら「持ってこい」の指示を出します。持ってきてくれたら褒めてフードをあげましょう。
  2. 持ってこられなければ、まずはノーズワークとは別に、バンダナを使って「持ってきて」の練習が必要です。

ノーズワーク応用編

雪の上を歩く犬

ノーズワークのルールが覚えられたら、隠すものはバンダナでなくでも大丈夫です。愛犬の好きなおもちゃなども「探すもの」にすることができます。宝探しのような感覚で、飼い主さんも一緒に楽しみましょう!

家で出来たら外でもチャレンジ!

外でおこなう場合は、ふたに穴を開けたタッパーなどを使うといいでしょう。初めてタッパーを使う場合、まずは家で、ルール確認を兼ねてやってみましょう。タッパの中に入ったフード(おやつ)を探すことが理解できたら、行き慣れた公園や人通りの少ない公園などでチャレンジしてみましょう!

外は家の中とは違い、知らない匂いや人の気配、風向きによって探しにくくなります。愛犬の様子を見て、ノーズワークに集中できるのか、レベルはどうするかを決めましょう。

犬と一緒に楽しむこと

ノーズワークマットで遊ぶトイプードル

ノーズワークは、犬が本来持っている能力をしっかり使ってあげることでストレス発散になり、できることが増えることで自信がついたり楽しみが増えたりします。どれも大切なことですが、一番大切なのは、犬も飼い主さんも一緒に楽しむことです。

教える段階で必死になってしまい、目的を見失いがちになりますが「できないといけない」わけではありません。あくまで、コミュニケーションツールの一つとして、犬の生活の質を向上させるために「できたらいいね」という気持ちで臨みましょう。

Share!