【トレーナー解説】犬と遊ぶことはコミュニケーションの一環!遊び方や場所を解説
愛犬との遊びはボール遊びやおもちゃを使った引っ張り合いなどさまざまです。時にはルールを決めて遊ぶと、それがしつけや信頼関係の構築につながります。今回は、犬の遊び方や場所ごとの遊び方などをドッグトレーナーの西岡が解説します。
犬と遊ぶことのメリット
犬の遊びは「欲求を満たすこと」「ストレスを発散させること」「コミュニケーションの一環」といった役割があります。
子犬・成犬・シニア犬で遊び方は異なり、飼い主さんと遊ぶ場合と、犬同士で遊ぶ場合でも遊び方は変わってきます。
年齢別の犬の遊び方
飼い主さんと愛犬が一緒に遊ぶことは、コミュニケーションの一環となり、良い関係作りにつながります。世代ごとに得手不得手なことが異なります。
子犬の遊び方
子犬は成長段階のため、ジャンプをするような体に負担をかける遊びや難しい遊びは向いていません。好奇心旺盛な子犬は、ボールやロープなどのおもちゃを追い掛けさせたり、引っ張りっこ遊びもいいでしょう。
おもちゃの好みはその子によって異なります。さまざまな形状や素材のおもちゃを用意してあげられるといいですね。
家の中で名前を呼んで走らせることで、子犬も遊びの一環として楽しんで「おいで」を覚えることができ、遊びの中で「待て」や「お座り」などのコマンドトレーニングも楽しく教えることができます。
成犬の遊び方
身体がしっかりできあがったら、屋外で体を動かす遊びをしましょう。ドッグランなどでのリードフリーで走らせたり、他の犬との遊びもとても良い発散になります。
広い場所でのボール遊びや、アジリティーやディスクなどは、良い運動・良いコミュニケーションやトレーニングにつながります。
頭を使わせる遊びもできるようになるため、トリック(芸)を教えたり、嗅覚を使ったゲームを教えたりすることもできます。
シニア犬の遊び方
運動量が減り筋力が低下するため、激しい運動や長い時間遊ぶことができなくなります。愛犬の体調などに気をつけながら、刺激のある楽しい遊びをさせてあげましょう。
犬の最大の特徴でもある嗅覚は、視覚や聴覚と比べ長く残るといわれています。ノーズワークといった嗅覚を使った遊びを取り入れることをオススメします。
犬と遊ぶ場所・遊び方
家の中(室内)
子犬やシニア犬は家の中で遊ぶことが多くなります。家の中でもストレスをためないよう、工夫して遊んであげましょう。<おもちゃで遊ぶ>
「引っ張りっこ」や「持ってこい遊び」「ボールキャッチ」など、おもちゃを使って体を動かしてあげましょう。遊びの終わりは犬が飽きる前です。まだ遊びたいくらいで終わらせることで、集中力のオンとオフの練習にもなります。
おもちゃは、出しっぱなしにしないで飼い主さんと遊ぶときだけ出すようにすると、遊ぶときに集中して遊んでくれるようになります。
<トリック(芸)>
すでに覚えているトリックをランダムですることも、頭を使う遊びです。新しいトリックを教えることも、おやつ(フード)を使って楽しくできます。
犬の集中力は15分程度といわれているため、新しく教える場合は一度で覚えさせようとしないで、短い時間で気長に教えてあげましょう。
<宝探しゲーム(ノーズワーク)>
犬が見てないところで、おもちゃやおやつを隠し、犬が嗅覚を使って隠されたものを探し出すゲームです。初めは犬が見ているところで、短い距離に置いて「サーチ」や「探せ」などのコマンドを言います。
段々と距離を離したり、物陰に隠したりとレベルを上げていきましょう。ノーズワークはとても疲れる遊びなので、1回に3ゲームくらいがいいでしょう。
年齢問わず楽しめますが、特に子犬期やシニア期にオススメです。
室内ドッグラン
雨でも走らせてあげたい時は、室内ドッグランがオススメです。場所によっては、アジリティーの道具がある場所や貸し切りできる場所もあるため、運動不足なワンちゃんや人見知りのワンちゃんにもオススメです。
他の犬たちとの触れ合いや遊びは、とても楽しく、刺激的で良い発散になります。
屋外
日の光を浴びて自然の空気をいっぱい感じることができます。
音や臭い、室内よりもたくさんの刺激があるのでリフレッシュになり、環境に慣れるきっかけにもなります。
ロングリードを使って広い公園でフリスビー(ディスク)やボール遊びなど、思いっきり走り回るだけでもワンちゃんは楽しんでくれます。
毎日のただのお散歩だけじゃなく、広い公園などでの遊びも定期的にしてあげたいですね。
屋外ドッグラン
ドッグランの多くは、小型犬エリアや中大型犬エリア、全犬種OKなエリアなど分かれていることがほとんどです。敷地が広い場合には、プールがあるエリア、アジリティー道具があるエリア、貸し切りエリアなど、いろいろ揃っている施設も。
なによりノーリードで遊べる場所のため、犬にとって最高のストレス解消につながります。
ドッグランによってはイベントが開催されることもあります。普段は出会えない犬種と出会ったり、お友達作りや犬の運動会などがあったりするのは、ドッグランのイベントならではです。
犬の一人遊び
お家でも外でも一人遊びをする犬は多いです。一人遊びは犬種としての性格やその子の個性が表れる行動の1つです。
犬の一人遊びは以下が挙げられます。
- 走り回る
- 穴を掘る
- 地面に背中を擦り付ける
- おもちゃをかじる
- 葉っぱなど動くものを追いかける
- おもちゃなど音を鳴らす
- ボールを自分で投げて追いかける
愛犬の「好きなこと」を知ることでしつけをしやすくなります。物でなくても「好きな行動」でもしつけをすることができるので、よく観察してみましょう。
犬同士の遊び方
犬が遊びに誘うときは「プレイバウ」と呼ばれる前かがみになるポーズをとります。
犬同士の遊びには、社会性を身に付け、犬同士の付き合い方を学ぶきっかけになるなど、犬同士だからこそ得られることがたくさんあります。
ただ、事故などのリスクもあるので、慎重にいく必要があります。ドッグランで嫌がっている犬に、愛犬がしつこく遊びを誘っている場合には、飼い主さんが止めてあげましょう。
犬と遊びながらしつけができる
犬は「考えること」と「褒められること」が好きな動物です。
愛犬が好きな遊びを応用することで、しつけをすることもできます。
遊びを応用したしつけは、とても良い刺激とコミュニケーションになります。方法が難しければ、ドッグトレーナーに相談してみてください。
伏せ
おもちゃが好きな犬であれば、おもちゃを追い掛けさせながら、膝の間をくぐらせることで自然と「伏せ」の姿勢ができます。おすわり
おもちゃをゆっくり犬の頭上に持っていくことで「おすわり」をさせることも。もってこい
ボールを追い掛けるのが好きな犬であれば「もっと投げて!」という要求を利用することで、自然と「もってこい」ができるようになります。
犬が持ってくるときに「持ってきて」などの言葉を付けることで、コマンド(指示語)として教えることができます。
ちょうだい(離せ)
引っ張りっこをしている時に引っ張る手を止め、じっとしていると、犬はおもちゃから口を離します。犬がおもちゃを離したら、また遊んであげましょう。引っ張る手を止めた時に「ちょうだい」「離して」などの言葉を言うことで、段々と学習してコマンドとして覚えさせることができます。
愛犬のしつけにオススメのおやつ
ペトコトフーズのおやつは四国産若どりや鹿児島県産の紫いも、青森県産のりんごなど国産食材をふんだんに使用し、獣医師が監修した保存料無添加のおやつです。
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水に浸すと食材本来の歯応えに戻るため子犬からシニア犬まで楽しんでいただけます。
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犬との遊び方は工夫次第!
犬の遊びには「欲求を満たす」「ストレスを発散させる」「コミュニケーションの一環」といった役割があります
年齢別におすすめの犬の遊びは異なります
愛犬の好きな遊びがわかれば、遊びながらしつけができるようになります
犬との遊びは、工夫次第でいろいろな方法で楽しむことができます。
楽しく行えばしつけも遊びになります。愛犬の好きなものや好きな行動を知って、楽しくコミュニケーションを取りましょう。
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