【獣医師解説】猫にこたつは大丈夫?危険な使い方やおすすめグッズを紹介

【獣医師解説】猫にこたつは大丈夫?危険な使い方やおすすめグッズを紹介

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猫の飼い主さんの中には、「こたつで足を伸ばそうと思ったら、猫が丸くなっていて無理だった!」なんて経験がある方もいると思います。そんなときは猫用こたつを使用すれば、邪魔されることなく愛猫がこたつの中でくつろげますよ。本稿では、おしゃれな猫用こたつを紹介するとともに、猫がこたつから出てこない場合の注意点や危険性、こたつが撤去されて絶望している猫のおもしろ動画などを紹介します。

※本稿はアフィリエイト広告を利用しています。

猫がこたつで丸くなる理由

こたつに入る猫

猫は家畜化された歴史が浅く、猫の祖先であるリビアヤマネコの習性が強く残っていると考えられています。

同じネコ科のライオンやチーターもそうですが、猫は瞬発力が長けていても持久力はあまりありません。

そのため、敵や獲物に見つからないように身を隠すことができる狭い場所は、猫にとって安全な場所なのです。

寒い冬に、猫が温かく安心できるこたつに入って丸くなるのは、野生だった頃の本能の名残かもしれませんね。


猫をこたつに入れる際の注意点

猫と猫用こたつ
Photo by yoshi_u_raraさん Thanks!

こたつは猫が大好きなアイテムの一つですが、使い方を誤るとケガの原因や死亡事故につながる可能性もあります。

猫とこたつを使用する際は、事前に注意点を確認しておきましょう。

低温やけど

低温やけどとは、低温の熱源に長時間接することによりできてしまうやけどのことです。

通常のやけどは、強い熱源に触れることによって皮膚の表面にダメージを負いますが、低温やけどの場合は、自分の体温よりも高い温度のものに触れ続けることによって、皮膚の奥からじわじわと悪影響が出ててきます。

治るまでに時間がかかり、ひどい場合は水ぶくれになってしまうことも。


一酸化中毒

練炭こたつや豆炭こたつなどの、炭を使用した昔ながらのこたつの中に長時間いると、一酸化中毒になる恐れがあります。

一酸化中毒になった猫は、自力でこたつの中から出てくることはできません。猫の安全面を考慮して、電気こたつに買い換えることを推奨します。

脱水症

猫の祖先にあたるリビアヤマネコは砂漠の環境に適応するためにあまり水を飲まず、濃縮された尿を出す習性を持っていました。

その名残により現在の猫たちも水を飲む量が少ないため、腎臓病や膀胱炎のような病気になりやすい特徴を持っています。

さらに、ただでさえ水を飲む習慣があまりない猫が、こたつに長時間いると、脱水症になるリスクが一層高まります。

脱水症を発症していないかチェックする方法は簡単です。猫の首の後ろや背中を軽くつまんでみてください。

瞬時に戻ってくれば問題は無いのですが、1〜2秒以上かけてゆっくりと皮膚が戻ってきた場合は脱水症が疑われます

熱中症

夏に発症しやすいイメージのある熱中症ですが、冬も発症のリスクは十分にあります。

猫がこたつから出てきた時に「ハァハァ」と息を切らしていた場合は、特に注意が必要です。

対策の例として、こたつ布団の一部をめくり上げたままにして、熱がこもりにくいようにすることが挙げられます。


赤外線で考えられるリスク

体を芯から温めてくれる赤外線は、こたつのヒーターでもよく使われています。猫は人間と違って、全身をこたつの中に入れる場合が多いと思います。

赤外線の光を長時間浴びてしまうと、白内障や失明のリスクが高まってしまいます。

こたつで粗祖をする

猫はトイレを「ふかふかして排泄物を隠しやすい場所」という機能性で選びます。猫がトイレ以外の場所で粗祖をしてしまう場合には、以下の原因が考えられます。

  • トイレが不潔か猫砂の感触が気に入らない
  • 腎臓病などの泌尿器の病気を抱えている
  • 何かしらのストレスを感じている
  • マーキングをした
  • トイレよりいい場所を見つけた

猫が粗祖をしてしまった場合は何か理由がありますので、叱っても意味がありません。

「今まで粗祖なんてしたことなかったのに、初めてこたつで粗祖をしてしまった」という場合は、たいてい「トイレよりいい場所を見つけてしまった」というパターンが当てはまります。

対策として、こたつ布団を撤去したり、ビニールカバーを掛けたりすることをおすすめします。

猫用こたつおすすめ5選

猫用こたつは、イタズラ防止用カバーがコードについていたり、こたつ布団が洗濯しやすい素材で作られていたりすることが特徴です。

そんな猫用こたつの中から、おしゃれな猫用こたつを厳選して5つ紹介します。

ただし、ペット用こたつだからと安心しすぎず、気温差に注意しながら使用してください。

01【猫用こたつ】キャティーマン


遠赤外線こたつと専用の柔らか布団、こたつの下に敷くふんわりマットがセットになっている商品です。

猫が使っても安心な工夫がいたるところにされており、猫が直接ヒーターに触れないよう保護網が設置されている他、コードは噛みつきから守るラセン管仕様になっています。

ブランド キャティーマン (CattyMan)
寸法 (長さx幅x高さ) 40x14x46cm
重量 2.45kg
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02【猫用こたつ】ヒノキ材


安心安全の国産猫用こたつで、素材は国産のひのき材を使用しています。こたつ布団は、猫が入りやすいように開閉可能な入り口付き。

夏場の暑い時期でこたつ布団を使用しない場合は、かわいい小柄のテーブルとして使用できるので、インテリア面も優れています。

サイズ W50×D50×H25
素材 ヒノキ材
生地 オックス生地(ポリ100%)
塗装 オイル塗装
カラー NA色/コルク色/No.7色/No.3色/イオリ色/WH色
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03【猫用こたつ】栗の木


熊本産の天然栗材で作られた猫用テーブルは、丸みを帯びているかわいらしいデザインです。

こたつ布団の一部にはボタンが付いており、猫が出入りしやすいように開け閉めできます。こたつの下にペット用ヒーターを敷けば、冬場でも猫ちゃんがぬくぬくと温まれるでしょう。

素材 天然熊本産栗材
サイズ 直径35cm×高さ23cm~25cm
天板厚み 2.5cm
高さ 23cm~25cm
塗装 天然オイルクリア塗装
重量 約3Kg
こたつ布団 ネイビー&グレー
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04【猫用こたつ】マルカン


多頭飼いにおすすめな2段タイプの猫用こたつです。こたつには遠赤外線ヒーターが付いているので、身体がぽかぽかと温まります。

こたつ布団には入り口が作りやすいよう裾にワイヤーが付いている他、上段から顔が出せるよう一部に丸い穴も付いており、猫が快適に過ごしやすい工夫がされていますよ。

ブランド マルカン
サイズ 本体:幅44.6×奥行き34.0×高さ45.0cm
電源コード:1.8m
ふとん:幅150.0×奥行き140.0
マット:幅55.0×奥行き43.5
重量 4.3kg
材質 本体:ABS樹脂
ふとん表面・中材:ポリエステル100%
マット表面:ポリエステル100%
マット中材:PEフォーム
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05【猫用こたつ】本橋商店


段ボール製の猫用こたつです。梱包時によく使用される丈夫な段ボールで作られているので、耐久性もばっちり。

こたつ布団やヒーターなどは付いていませんが、他の猫用こたつと比べると安価なので、安いタイプを探している飼い主さんに特におすすめです。

なお、こたつを温める際は湯たんぽを上部に載せられるので、段ボールでもぬくぬくと暖まれますよ。

製造元 本橋商店
材質 二層強化段ボール
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猫用こたつ風グッズもある

こたつの形をした猫専用のこたつハウスもあります。普通のこたつだと入らない猫ちゃんでも、こたつ風ハウスなら入ってくれるかも。

また、ヒーターを使用しないので、留守の間も安心して使用できますよ。

ペットパラダイス おしゃれこたつハウス


こたつ風の見た目をしたペットハウスです。ハウスの天井部分を押すことで、ソファに早変わりする便利な2WAY仕様なのがうれしいポイント。

湯呑やみかんの形をしたテープ付きのおもちゃも付いています。

サイズ 全体:幅約50cm×奥行約50cm×高さ約35cm
入口:幅23×高さ23cm
みかん玩具:5×6cm
湯のみ玩具:9×7cm
素材 本体:ポリエステル100%
中材:ウレタンフォーム

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猫用こたつは手作りできる!

手作りの猫用こたつなら、家のレイアウトや愛猫の大きさにあわせた形状にできるので使い勝手がとてもいいはず。

しかし、自分で作るのはハードルが高いという人もいるでしょう。そんな人の参考になるよう、猫用こたつを手作りしている動画を紹介します。


猫とこたつのおもしろ動画

家庭により、ねこのこたつ事情はさまざま。こたつをしまう時期になると、怒る猫ちゃんや悲しそうにしている猫ちゃんもいるでしょう。

見ていてほっこりする、猫とこたつのおもしろい動画を紹介します。

こたつの撤去に無言の圧力で抵抗


気付かれないようにこたつを撤去しようとしても、なかなか難しいもの。

愛猫の目の前でこたつの撤去作業を始めたところ、絶望と困惑の表情を浮かべながらこたつを探す猫ちゃんの姿が。最終的には無言で怒る愛猫に負けてしまい、見事にこたつが元通りになりました。

こたつでおならをした猫


こたつを覗くと、子猫がおならをした後だったそうです。フレンチブルドッグちゃんの何とも言えない表情が、たまりません。

こたつを撤去しようとした時の猫の反応


すっかり春になり、こたつを片付けようとした飼い主さん。

猫ちゃんがあの手この手で阻止しようと反対運動を始めます。しかし猫の願いは叶わず、最後はこたつ布団を撤去されてしまいます。何かを訴えるような、真っ直ぐな瞳に注目して見てください。

愛猫とこたつで楽しい冬を

こたつの上で寝る猫

冬場は特にこたつのトラブルが起きやすい時期。

こたつを使用する際は、猫の安全に十分に気を付け、猫と楽しい思い出を作ってくださいね。