猫がなつくのはどんな人?なつかれる方法やなつく猫の種類・行動などを紹介
なぜか猫になつかれやすい人っていますよね。実は、猫にはなつくポイントがいくつかあります。猫に好かれる人は、きっと無意識になつかれる行動をしているのでしょう。しっかりと猫の気持ちをくみとれば「猫に好かれる人」になるのも夢ではありません。今回は、猫になついてもらう方法やなつきやすい猫の種類などを紹介します。
猫がなつくために習性を知る
人も猫も、好きになってもらうためには、相手のことをよく知ることが大切です。猫がなつく方法を知る前に、まずは猫の習性を理解しておきましょう。
猫が人になつく理由
猫の祖先である「リビアヤマネコ」は強い縄張り性を持つ動物だと考えられており、家畜化が進み人間社会で暮らすことになった猫もその習性を受け継いでいると考えられます。そのため、猫は縄張りの中で共に生きる存在として、飼い主さんのことをよく観察しています。
家族のなかでも「ご飯をくれる人」や「トイレ掃除をしてくれる人」「遊んでくれる人」など、良い思い出がある家族のことを好む傾向があります。
猫が飼い主さん以外になつく理由
猫は単独行動をする動物なので、テリトリーである家の中に入ってくる新参者には警戒心を持って接します。お客さんが来たときは家具の陰などに隠れ、なかなか出てこない子も多いのではないでしょうか。
しかし猫の中には知らない人でも最初から愛想よく接したり、最初は隠れていてもすぐに出てきてすり寄ったり「遊んで」となついたりする子もいます。
もちろん猫種や性格も関係していますが、お客さんが猫になつかれやすいタイプの人なのかもしれません。そういった人がどんな行動をしているのでしょうか?
猫がなつく人の特徴
1.親しみやすいオーラがある
猫は男性よりも女性を好む傾向があります。女性の中でも、以下に該当する方が猫にとって親しみやすい存在のようです。- 話し方がおっとりしている
- 声のボリュームが小さい
- 小柄な体型
- 動作がゆっくりしている
男性だからといって猫に好かれないということではありません。
動作をゆっくりにしたり、声を小さくしたり、猫に怖い印象を与えないように気を付ければ仲良くなることができます。
ちなみに、体が大きい人は体育座りをすると体が小さく見えるため猫が寄ってきやすくなりますよ!
2.猫の気持ちを読む
猫と暮らしたことがない人にとっては少し難しいかもしれませんが、気まぐれな猫の気持ちをくみ取ることはとても大切です。例えば、猫は過剰に触られたり、撫でられることを嫌います。
ふわふわな猫ちゃんの毛をたくさん触りたくなる気持ちは分かりますが、しつこくせず、猫が嫌がっている時はすぐに止めましょう。
猫は独りの時間も大切にしたい生き物なのです。
3.猫のツボを知っている
猫は「人間になでてもらうと嬉しい場所」がいくつかあり、代表的なのはあごの下です。
あごの下は自分で掻いたり、噛んだりしてお手入れをすることができません。そのため、人になでてもらうとウットリしてしまう子もたくさんいます。
4.臭いがきつくない
猫は人間の約5倍の嗅細胞(匂いを感じ取る細胞)を持っており、猫は私たち以上にとても臭いに関して敏感です。猫が嫌う臭いの種類には「柑橘系の臭い」や「香水の臭い」などがあります。
5.おやつをあげる
飼い主さんが2人以上いる場合は、毎日のご飯やおやつをくれる人の方になつきます。しかし「ご飯やおやつをくれる人」認定されると、ご飯やおやつがないときは興味を持ってもらえないかもしれません。
1対1で信頼されるように他の方法もあわせて猫と接しましょう。
6.目を合わせない
かわいい猫の顔をじっくりと楽しみたい方の気持ちはよく分かります。しかし、まだあまり親しくなっていない猫と目を合わせようとすることは止めましょう。
猫にとってあまり親しくない相手と目を合わせるというのは、敵対行動のサインです。
初対面やそれに近い相手と猫が接する場合は「あえて目線を外す」ということが「猫流の礼儀」なのです。
逆に猫が飼い主さんのことをジーっと見つめることもあります。その場合、何かを伝えようとしている場合がほとんどです。
猫からの視線を感じた場合は、猫が何を要求しているのかをしっかりと探るようにしましょう。
7.遊び方が上手
オモチャを持っているだけでは猫になついてもらうことはできません。最初のうちは好奇心からオモチャを見せると寄ってきてくれるかもしれません。しかし遊び方が下手だったり、オモチャ自体があまり気に入らなかったりするとすぐにどこかに行ってしまいます。
上手な遊び方は以下の関連記事をご覧ください。
猫がなつくときにする行動
猫が人になつくと、どんな行動をしてくれるのでしょうか?代表的な「なつく行動」を紹介します。すりすり
猫が人に頭や体を「すりすり」としてくる場合は、以下のような意味合いがあります。
- 甘えている
- ご飯をおねだりしている
- 挨拶をしている
- マーキング行動をしている
ふみふみ・もみもみ
猫はリラックスをしている時に人のお腹の上や毛布などの柔らかい物の上で、足を上下に「ふみふみ」「もみもみ」と動かす行動をします。
この行動は別名「赤ちゃん返り」と呼ばれ、生まれたての頃にお母さん猫のお乳をたくさん飲むため、前足でお乳をふみふみする仕草の名残だといわれています。
ゴロゴロ
猫は機嫌がよい時に喉を「ゴロゴロ」と鳴らす習性があります。
人は猫の「ゴロゴロ」を聞くと鎮痛効果や治癒促進効果があるともいわれ、自然と聞いている飼い主さんも幸せな気持ちになることができます。
尻尾を垂直に立てて寄ってくる
猫は警戒しているときだけでなく、気分が良かったり嬉しかったりするとき尻尾を垂直に立てて歩くことがあります。
ただし「ジャパニーズボブテイル」や「クリリアンボブテイル」「マンクス」などの尻尾が短い猫を飼っている場合は、少し判断が難しいかもしれませんね。
お腹を見せてくれる
猫にとって急所であるお腹を見せて、ゴロンと寝転がっている時は「ここは安全な場所」と安心をしている時です。
逆に飼い主さんが猫の側で仰向けになって寝転がることも効果的です。「安心して大丈夫だよ」と体で伝えることにつながります。
舐めてくれる
猫が人間を舐めてくれる場合のほとんどの理由は愛情表現によるものです。舐めることで「あなたは仲間だよ」と示してくれているのです。
ヒゲが10時10分の方向を向いている
猫の気持ちは尻尾や鳴き声だけではなく、ひげからも読み取ることができます。
猫のひげが斜め上(10時10分の方向)を向いている時は、猫が上機嫌だったり、心地よい気分だったりする時です。
本や雑誌を呼んでいると邪魔をする
飼い主さんが本や雑誌を机の上に広げていると、猫がその上に乗りにくることがあります。これは、猫が飼い主さんに対して「かまって!」と伝えているサインです。
一緒に遊ぶことを催促している場合がほとんどですが「ごはん」や「トイレ掃除」の催促の場合もあります。
猫が本や雑誌の上に乗ってきた場合は、身の周りのお世話を忘れていないか確認するようにしてください。
距離が近くなる
飼い主さんがベッドで寝ていると側に寄ってきて一緒に寝ようとしたり、ソファーに座っていると膝の上に乗ってきたりした場合は間違いなく飼い主さんになついている証拠です。
ただし、猫は気まぐれな生き物です。無理に猫をベッドまで連れてきたり、膝の上に置いたりすると二度と寄ってきてくれなくなるかもしれません。
焦らず猫がこちらに寄ってきてくれるまで待ちましょう。
なつきやすい猫の特徴
猫の性別は関係ある?
一般的に「オス猫は甘えん坊でよくなつき、メス猫は少しツンデレな性格をしている」といわれていますが、メス猫でも飼い主さんになついている猫はたくさんいます。性別はなつきやすさに関わる大きな要因とはいえないでしょう。
家に迎える時期
子猫は警戒心が薄いため、成猫を家に迎えるよりも飼い主さんになついてくれるスピードは早いです。しかし成猫になってから、もともと警戒心の強い子だったというのがわかり、「小さい頃はあんなになついてくれたのに……」となる可能性もあります。
成猫だと性格がある程度わかっているため「なつきやすい子」を迎えることができます。
猫とどんな接し方をしたいかは人それぞれですので、抱っこをしたい方やいっぱい遊びたい方、来客が多いおうちなど、お互いに合った暮らしがしたい方は、成猫から迎えるのもオススメです。
なつきやすい猫の種類
猫は基本的に飼い主さんが愛情をいっぱいに育てれば、どの種類でも非常になついてくれます。
ただし、愛情表現の仕方は猫の種類や性格によって異なります。種類によって特徴的な傾向が違いますので、なつきやすい傾向がある猫種を紹介します。
ツンデレタイプ
ツンデレタイプの猫は、愛情深く飼い主さんになつきやすい性格をしているものの、少し神経質な一面も持ち合わせています。来客が多い家庭には適していないかもしれません。
- ロシアンブルー
- シンガプーラ
- シャム猫
- エジプシャンマウ
甘えん坊タイプ
甘えん坊タイプの猫は、抱っこをしても大人しかったり、膝の上に乗ってきてくれたります。ただし、飼い主さん以外の人に対してはあまり触らせてくれない可能性が高いです。
- ラグドール
- ペルシャ
- ミヌエット
- ノルウェージャンフォレストキャット
やんちゃタイプ
やんちゃタイプの猫は、キャットタワーに上ったり、オモチャで遊んだり、とにかく動くことが大好きです。社交的な性格をしており、個体差もありますが、お客さんが来ても愛想よく接してくれる子が多いのが特徴です。
- アメリカンショートヘア
- オシキャット
- トンキニーズ
- ベンガル猫
猫になつくことを求めすぎず、ほどよい距離感で
猫はまさに「つかず離れず」な生き物です。
ベタベタと過剰に触られることを嫌いますが、孤独が好きというわけでもなく、飼い主さんとコミュニケーションを取ることは大好きです。
猫と接することが初めての人は、猫の気まぐれな性格に対して驚くことも多いかもしれませんが、猫の気持ちを理解すればその愛情の深さに気付くはずです。
よく観察して猫の気持ちを理解し、ほどよい距離感で付き合えるようになるといいですね。