こだわりのデザインで。肉球も見えるキャットウォークがあるお家【愛猫ライフ取材 Vol.1】
今や猫は「かわいいペット」ではなく「家族」として生活を共にするようになってきました。一方で私たちは暮らしにデザイン性を求め、「かわいい猫グッズ」がインテリアの足を引っ張ることもしばしば……。家具にデザイン性を求めるように、愛猫のグッズにも機能性以上のものを求める飼い主さんが増えています。新連載「愛猫ライフ取材」では、家具や部屋の作り、愛猫とのコミュニケーションの取り方など、飼い主さんが「家族である愛猫のため」にしていることを取材して紹介していきます。第1回は、愛猫「ブリ丸くん」のためにオーダーメイドでキャットタワーとキャットウォークを作ってあげた伊豫(いよ)さんのお家を紹介します。
目次
- デザインも機能も譲れない! 愛猫のためのキャットタワー&ウォーク
- インテリアに合うものって意外とないから
- デザインのこだわりとポイントについて
- 山川さんに聞いた デザインのこだわり
- そんな伊豫家のアイドル「ブリ丸」くんについて聞きました
「もっと開く」
取材DATA
- 撮影日:2018年2月某日
- 場所:東京都
- 名前:伊豫(いよ)さん
- 猫ちゃん:ブリ丸(オス2歳、ソマリ)
デザインも機能も譲れない! 愛猫のためのキャットタワー&ウォーク
デザインにこだわったキャットタワー
キャットタワーから続くキャットウォークはガラスでできているので、ブリ丸くんの歩く姿を下から見られるだけでなく、かわいい肉球や香箱座りしているときの手の埋もれ具合も見ることができます。普段は見ることができない角度から猫を眺めることができ、猫好きにはたまらない作りになっていました!
下からの姿も見えるガラスのウォーク
インテリアに合うものって意外とないから
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伊豫さん:タワーは欲しいなと思っていていたんです。もともと高いところとかに上らせないと思っていたのと、迎えてすぐにヤンチャが始まっていて、台所とか乗っていたので、「これは早めに上下運動できるようにしてあげないとな」と思って。それで、ネットやペットショップで探していたんですが、全くかわいいのが無くて。いや、かわいいのは有るんですけど、部屋に合うオシャレなのが無くて……。一応インテリアとかこだわってはいるので、トーンとかを著しく崩すようなものしかなくて、「もう無いなら、作ろう!」と思ったんです。
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伊豫さん:山川さんとは元同僚で、山川さんが建築のお仕事をしているのは知ってましたし、猫も4匹飼っているので。やっぱり猫の気持ちをわからない人にキャットタワー(ウォーク)を作ってもらっても猫は絶対に使わないと思ったんです。山川さんなら、猫の気持ちを理解しながらオシャレなものを作ってもらえると思って(笑)。
伊豫さんとブリ丸くん(左)と山川さん
デザインのこだわりとポイントについて
デザイン決めは伊豫さんと山川さんで、猫好き同士楽しみながらお互いでアイデアを出し合ったそうです。特に猫トイレはプラスチックでピンクや白など、「猫のトイレ」以外の何物でもない感じが嫌で、「トイレは絶対隠して欲しい」という伊豫さんの思いから猫トイレは隠せるようにとデザインを決めていきました。伊豫さんの希望は「猫トイレが隠せること」の他に、「何か飾れる収納付きのキャットタワー」と「内装に合わせた材質と色」というのが最大のポイントだそうです。猫トイレのデザインを気にせず隠れるのがポイント
キャットウォークから見下ろす「ブリ丸」くん
「下からの眺めって猫好きにはたまらないよね。猫好き垂涎(すいぜん)の絵です(笑)」と伊豫さん
山川さんに聞いた デザインのこだわり
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山川さん:猫と小物って共存すると猫が落としてしまうので、あえて三角の部分は猫が触れないように、上れないように設計しました。猫って上からでも手で触ろうとするので、それができないように。あとは猫トイレですが、上から入るタイプは私も初めてだったので、そこは話を聞きながらですね。
伊豫さん:ただ、私がキャットタワーの近くに空気清浄機を置いちゃったので……。
山川さん:あー、じゃあやるか(笑)。
伊豫さん:そう。ちょいちょいできるもの置くとやっちゃう(笑)。
依頼から完成までについてはどのくらいの期間かかりましたか?
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山川さん:作ったのは今から1年くらい前ですかね。大体2カ月弱くらいでできました。デザインに2週間とか3週間とか頂いて、実際に作ったのは家具屋さんなんですけど。
肉球が丸見え! これはたまりませんね(笑)
作るにあったって1番大変だったことは?
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山川さん:ここは賃貸ではなく買われているマンションなので自由は自由なんですが、壁の中の木材の部分がどこに入っているかわからないので、「設置をする場所は大丈夫か」という不安はありましたね。そこはもう現地で確認しながらやるしかなく、工事の時には苦労しました。
工事から設置完成までのブリ丸くんの様子は?
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伊豫さん:工事中は危ないのでブリくんはケージに入れていたのですが、キャットタワーとキャットウォークができていくのを興味津々で見ていました。
そう話す伊豫さんは、理想のキャットタワーとキャットウォークができたと、ブリ丸くんが使っているところをたくさん見せて下さいました。
キャットウォークの小窓からじゃれる「ブリ丸」くん
伊豫さんに遊んでもらう「ブリ丸」くん
そんな伊豫家のアイドル「ブリ丸」くんについて聞きました
おもちゃを狙って隠れているつもりの「ブリ丸」くん
ブリ丸くんとの出会いは?
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伊豫さん:私は本当に猫が好きでずっと飼いたかったんですけど、実は旦那さんが猫アレルギーで……。私が猫の動画とか毎日のように見せてたんですけど、そしたらさすがに飼ってあげたほうがいいかもと思ったみたいで、「俺が猫飼っていいっていったらどうする」って急に言われたんです。もう「よっしゃ! 飼える!」ってなって、夜通し調べてブリーダーも1番良さそうなところで、かつ迎えに行ける距離のところを探して……。翌日の朝9時には全て決めて、ブリーダーさんも電話して日程も予約していました(笑)。
最初は「ショートヘアソマリ」が存在していることを知らなくて、アビシニアンが欲しかったんです。ですが、ブリーダーさんのところにそのとき、たまたまアビシニアンがいなくて、「ショートヘアソマリならいますよ」って言われたんです。それで、見に行ったらもう「激かわ」っと思って、激かわ過ぎて一目惚れしたんです。
旦那さんはかわいいものが好きなので、見たら飼いたくなるだろうと思って連れて行きました。それで、その時はアレルギー反応はでなくて全然平気だったんですけど、一応翌日くらいに病院に行ってちゃんとアレルギー調べてきてって言いました。
猫アレルギーがあるから諦めてたんですけど、病院も急かして検査してもらって3日で検査結果出してもらいました。結果の猫アレルギーの数値が3とかで、そもそも猫以外の数値が高いのと、猫って個体でこの子は平気、この子はダメっていうのがあるみたいなんです。それで、ブリーダーさんに行った時も平気だったので、「この子は大丈夫なんじゃないの」ってことでもうすぐに迎えましたね。もちろん、旦那さんのアレルギー数値が高かったら諦めていました。お互い不幸になってしまうので。
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伊豫さん:2匹目の名前は「おでんちゃん」(笑)。
山川さん:かわいい〜! すごい美味しそう(笑)。ブリとおでんで何かめっちゃ煮込まれてそう(笑)。
「ブリ丸」の名前の由来は?
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伊豫さん:もともとも実家で猫を3匹飼っていて、その中の1匹が私の猫で「クニ」っていうです。それで、「クニ」の「うい」っていう母音を合わせたくて、何かないかーって探していて、あ! 「ブリ」いいかもっと思ったんです。でもブリだけだと魚みたいだなと思って、字面的にカタカナと漢字でかわいいなかなと「ブリ丸」になりました。
ブリ丸くんとの生活
「ブリちゃんの話ししてるんだよ?」と伊豫さん
部屋に合わせたキャットタワーとキャットウォークを作ったことで、新しいブリ丸くんの姿やよりコミュニケーションが増えたすてきなリフォームとなりました。