犬のイタズラは叱ってはいけない? イタズラする理由や防止対策について解説

犬のイタズラは叱ってはいけない? イタズラする理由や防止対策について解説

愛犬のイタズラに悩んでいませんか? 靴下を隠す…くらいのかわいいイタズラならまだしも、ティッシュペーパーを食べたり、電気コードをかじったりなど、危険なイタズラの場合は対策をしなければいけません。しかし、犬は果たしてそれらをイタズラだと思っているのでしょうか。今回は、犬がイタズラをする理由やその対処法、防止策についてなど、ドッグトレーナーのぺぇが解説します。

犬がイタズラをしてしまう理由

つまらなそうな犬

人間が「イタズラ」と感じる行動を犬がとってしまうことには、さまざまな理由があります。

お留守番が暇だから

お留守番中にゴミ箱の中を漁ったり、電化製品のコードを噛んでしまったりと、命に関わる危険なイタズラもあります。お留守番中にそのようなイタズラをしてしまう犬は、もしかしたらフラストレーションが溜まっているのかもしれません。

ひとりぼっちの時間が長過ぎることや、飼い主さんが不在だというストレスが、さまざまなイタズラを引き起こしている場合があります。また、何もすることがなく暇になり、好奇心からイタズラをしている場合もあります。


動くものや匂いがするものは本能を刺激する

犬は動くものに反応する本能を持っています。そのため、ティッシュなどヒラヒラしたものに興味を持つことがあります。

たとえば、使い終わったティッシュなどをゴミ箱に投げ入れる動作は、犬にとって楽しい遊びに見えるでしょう。犬がゴミをおもちゃだと思ってくわえると、取り上げようと飼い主さんが追い掛けてくれる。そうすると、犬は楽しい追い掛けっこだと認識してしまいます。

また、犬は優れた嗅覚を持っているので、ゴミ箱の中の匂いに反応してしまうこともあります。人にとってはゴミでも、犬にとっては本能的においしそうな匂いと感じてしまうのです。


飼い主さんの気を引きたい

犬が飼い主さんの気を引きたくて、わざとイタズラをしているケースもあります。イタズラをすると、「飼い主さんが急いで自分の元へ来てくれる」、「名前を呼んで声をかけてくれる」と学習している場合、犬にとってメリットのある行動として繰り返しイタズラしてしまいます。


犬がイタズラをした後の対応の仕方

見上げる犬

犬がイタズラをしてしまうと、つい追いかけてやめさせようとしたり、大声で声をかけたりする場合があると思います。しかし、犬にとって追いかけてもらえることや声をかけてくれることはとても楽しいことなのです。そのため、犬がイタズラをした後は無言で対応するようにしましょう。

愛犬がお留守番中にイタズラをしていて、帰宅したときに発見した場合も、ついお説教のように叱ってしまうことがあると思いますが、お留守番中にしたイタズラも無言で片付けましょう。犬は飼い主さんがなぜ怒っているのか理解できず困惑してしまいます。

犬は「お留守番中にイタズラをしたこと」ではなく、「飼い主さんがイタズラを発見したこと」に怒っていると認識してしまうからです。

犬はイタズラを反省している?

イタズラをしたことが飼い主さんに発見されたとき、犬がしょんぼり顔になることがあります。犬はイタズラをしたからしょんぼりした顔になっているのでしょうか? 犬は、「飼い主さんに見つかると叱られる」と学習しているからです。

犬にとってイタズラは、暇つぶしかもしれませんし、本能的に遊んでいるだけかもしれません。もしかしたらストレスが溜まって発散しているだけかもしれないのです。しかし、飼い主さんがイタズラを見つけて叱っていると、犬は「見つかった」という行動が「叱られる」と関連付けされて学習してしまいます。そのため、犬は見つかるとしょんぼり顔になってしまうのです。

犬のイタズラのしつけ方と対策

ソファーで寝る犬

犬がなぜイタズラをしてしまうのかを考えて、しつけと対策をしていきましょう。

運動や遊びを増やす

犬がイタズラをしてしまう原因は、暇な時間が多いからかもしれません。犬にとってイタズラが、1種の遊びになってしまっているのであれば、遊ぶ時間を増やしたりお散歩の時間を長くしてみましょう。

また、若い犬は体力もそれなりにあるので、しっかり運動させてあげることでストレス発散にもなり、イタズラを減らすことができます。お留守番をさせる前は、楽しい遊びや運動をたくさんして、お留守番中は疲れて寝ているような状態にすると、イタズラも半減するでしょう。

イタズラをする前に褒める

犬がイタズラをしてしまいそうなものが部屋の中に置いてあっても、犬が気にせず通りすぎることができたら、たくさん褒めてあげましょう。たとえば、洗濯物の靴下と犬用に用意したおもちゃがどう違うのかは、犬は初めは分かっていません。洗濯物の靴下よりおもちゃのほうが楽しいものだということを犬に教えてあげましょう。

犬なので、本能的に何かをくわえたり、かじってしまうこともあります。何をくわえたりかじったりして良いものなのかを事前に教えてあげると良いでしょう。

家具やものの配置を考える

犬が簡単にあされないゴミ箱に変えたり、入ってほしくない場所に仕切りを作ったりしても良いでしょう。お留守番のときは、イタズラしてほしくないものを犬の届かない場所に置くなど、イタズラできない状態に工夫することも大事です。イタズラを防いであげることで、犬の安全も守れます。

クレート(サークル)トレーニング

お留守番のときは、クレートやサークルの中で快適に過ごせるようトレーニングすることもおすすめです。また、手が離せないときや目が行き届かない環境のときは、クレートやサークルにいてもらうことを教えておくと、飼い主さんの目を盗んでイタズラする事がなくなるでしょう。

飼い主さんが見える場所に犬用ベッドを置き、そこにいてもらうようトレーニングするのも良いでしょう。


まとめ

見上げる犬

運動不足やストレスからイタズラすることもある
イタズラされたら、叱るのではなく無言で片付ける
愛犬にイタズラされない環境を飼い主さんの手で作ることも大切

犬がイタズラをして、飼い主さんが叱ってもイタズラがなくならないのは、犬にとってイタズラという行動がとてもメリットのある行為だからです。イタズラをさせない環境を作ってあげるのと同時に、イタズラをしないことが犬にとってメリットのある行動だと理解してもらえるよう、トレーニングも平行しておこなってみてください。


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