猫との冬の過ごし方 エアコンなどの暖房器具や暖かいベッドを上手に活用しましょう

猫との冬の過ごし方 エアコンなどの暖房器具や暖かいベッドを上手に活用しましょう

冬になると、一気に日照時間が減り暗い日が増えます。実は、猫たちも冬になると私たちと同じように食欲が増えたり、よく眠るようになったり、さらに気分が落ち込んでしまうこともあるのだとか。猫自身も、外の気温に合わせて冬毛に変わるなどの冬支度をしますが、私たちにできることは対策してあげたいですよね。本記事では家の中で一緒に過ごすときやお留守番をさせているときの室温、準備したほうがいいケージやベッドなど、冬の猫との快適な過ごし方のポイントを紹介します。

猫にとって冬はどんな季節?

窓辺の猫

冬は暗くて寒い季節です。寒いと体力を奪われやすくなり、風邪インフルエンザにもかかりやすくなります。冬の間は、いつも以上に寒さ対策や体調管理に気を付けてあげてくださいね。



寒さに強い猫種と被毛の秘密

「猫は寒さが苦手」と思っている人は多いと思いますが、実は猫にも「アンダーコート」と「オーバーコート」の二重構造の被毛があり「ダブルコート」で守られた種類がいます。オーバーコートが冷たい外気から身体を守り、その下にあるアンダーコートが身体の持つ熱を逃さないようにするので、ダブルコートを持つ猫は寒さに比較的強いのです。ダブルコートを持つ猫は犬と比べて少ないですが、以下の猫種が代表的な猫たちです。

  • メインクーン
  • 長い毛とツンと尖った耳が印象的で、成長するとオスでは8キロを超える子もいる「大きな猫」として知られるメインクーンは、長いオーバーコートの中にアンダーコートをたくわえたダブルコートを持つ猫です。

  • スコティッシュフォールド
  • 垂れ耳猫として人気のスコティッシュフォールドは、冬になると氷点下になることもあるスコットランドの寒い地域で生まれました。毛の長さには個体差がありますが、彼らもダブルコートを持つ猫なので、寒さには強いといわれています。

  • ノルウェージャンフォレストキャット
  • スコティッシュフォールドと同様、ノルウェージャンフォレストキャットも寒い地域で生まれた猫です。長い毛が優雅な雰囲気で、最近日本でもよく見るようになってきましたね。中世ヨーロッパの海賊バイキングと航海を共にしたともいわれています。


猫の冬支度と寒さ対策


猫が始める冬支度

私たちが衣替えをするように、猫たちも本格的な冬が来る前に冬支度をします。
「冬になるとどうしても体重が増えがち……」というのは私たち人間にも当てはまることですが、実は猫たちも冬が近づくと身体が大きくなる傾向にあります。

食欲増進

大きくなる原因の一つが食欲の増進。イギリスのリバプール大学がフランスの猫研究センターと共同で4年をかけて行った研究によると、外が寒くなると猫たちの食欲が夏に比べて15%ほど増進したそうです。これは、冬の冷たい外気の中で運動をするためのエネルギーを蓄えるためだと考えられています。

冬毛で「もふもふ」に

寒くなると愛猫の身体が大きくなるのは、全てが食べ物のせいとは限りません。体重が増えたのではなく、冬毛になって身体が大きく見えるだけということも考えられます。特にダブルコートを持つ猫たちは毛の変化が激しいので、季節の変わり目には普段より念入りなブラッシングをしてあげることが肝心です。


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暖かく過ごせる寝床探し

野生の動物たちが冬眠の支度を始める頃、野良猫たちは暖かい寝床を探し始めます。もちろん猫は冬眠をしませんが、十分な食料が捕れなくなると、日中活動できるようエネルギーを保存するため、野良猫たちも冬眠のような状態で眠りにつくのがわかっています。

野良猫たちの寝床探しに関連して、私たちも気を付けなくてはいけないことがあります。それは、猫たちが暖かい寝床として車のボンネットやタイヤなどの隙間に入って眠っている可能性があるということです。

寒い朝には特に、猫が車の中で眠っているかもしれないということを考え、エンジンをかける前にタイヤをチェックしたりボンネットを強めに叩くことが推奨されています。また、車を寝床にされるのを防ぐためにも、野良猫のために段ボールを使って簡単な猫小屋を作ってあげるのもいいかもしれません。


猫のための寒さ対策

窓辺の猫

寒さが本格的になってきたら、いつも以上にお家の室温管理に気を配りましょう。あまりに寒い部屋だと猫も低体温症になることがあり、ひどい場合は命にかかわることもあります。

暖房機器で室温調節

愛猫にお部屋で快適に過ごしてもらうためには、まず室温を快適温度にしてあげる必要があります。長毛種やダブルコートの被毛を持つ比較的寒さに強い猫たちは多少寒くても問題はありませんが、毛の短い猫や、子猫や老猫など体温の調整が難しい猫と暮らす方は特に注意が必要です。一般的に、猫と暮らす家庭の最適温度は25度といわれています。

猫用ベッドで夜も安心

室内を常に快適な温度に保ってあげるのは大事ですが、一日中エアコンをつけっぱなしというわけにもいかないですよね。愛猫用に暖かいベッドを用意してあげれば、夜間エアコンを低く設定しても大丈夫です。

小さな箱に入るのが大好きな猫たちのために四方を囲まれたハウスタイプのベッドを用意してあげるのもいいですし、その中に湯たんぽなどの電源を使わない暖かグッズを入れてあげるとさらに安心ですね。ベッドを使う様子を観察して、愛猫にとって一番快適な寝室を作ってあげると寒い季節もストレスなく過ごせるでしょう。


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冬の時期のお留守番と注意点

家族が家にいるときはストーブなど、使用に注意が必要な暖房器具も使えますが、愛猫を家に残して外出するときは手の届く位置に熱いものがあると心配です。

そこで、愛猫にお留守番をさせることが多いご家庭には、オイルヒーターをおすすめします。熱い空気を出して部屋を暖かくする通常の暖房器具と違い、オイルヒーターは少し触っただけではやけどをしにくく、猫の力では倒せないほど重いものが多いので、比較的安全にお部屋を暖めてくれるからです。

もちろん、エアコンも安全にお部屋を暖めることができますが、毎日稼働する場合には定期的なフィルターのチェックを欠かさないようにしましょう。愛猫の毛がたまって詰まってしまうことがあります。


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ケージに入れた方がいい?

犬に比べてダブルコートの被毛を持つ猫が少ないように、猫は犬よりも体温調整が苦手だといわれています。猫たちは体内で体温を調整するというより、自分から過ごしやすい場所へ移動して適温を保ちます。ですから、いたずら好きな猫でない限り、ケージに入れてお留守番させるより、お部屋の中を自由に移動できるようにさせてあげるのが良いでしょう。

ケージの中でお留守番させなくてはいけない場合は、大き目のケージの中に箱型のベッドを置いてあげるなど、寒くなったときの避難場所を作ってあげるといいですね。

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猫の冬の健康管理


猫たちにも冬場特有の病気があります。いつもと違うケアで、愛猫と健康に冬を乗り切りましょう。

皮膚や肉球の乾燥対策

私たちの肌が冬場乾燥するように、猫の皮膚や肉球もこの時期になると乾燥しがちになります。皮膚の乾燥を防ぐ一番簡単なケアは、ブラッシングをしてあげること。ブラッシングで毛の流れを整えるとともに、皮膚にもともとある油を身体全体にいきわたらせることができます。

また、ひどい汚れがない限りお風呂に入れないこと、乾燥する季節にはプロテインが多めの食事に変えてあげるのも効果的です。オメガ3などのサプリメントを補助的に与えるのも効果があるといわれています。

肉球を乾燥から守ってあげるには、まず日頃から猫たちの肉球を触っておくことが大事です。そうすることによって肉球の変化にいち早く気づくことができるというのもありますが、気難しい猫たちに「肉球を触らせる」という特訓をしておく、という意味もあります。ひどい乾燥でひび割れてしまう前に、舐めても安心な肉球クリームでケアしてあげるといいですね。


冬に気をつけたい病気


気温が下がる冬、猫たちも他の動物と同じように低体温症になる危険性があります。長い間外にいた場合など、体温の著しい低下が続くと元に戻らなくなり、最悪の場合命にかかわります。愛猫を低体温症から守るために、外に出さないようにすること、温度管理をしっかりすることが大切です。

また、風邪も冬の猫にとっての天敵です。くしゃみをしたり、身体が熱くなっていたり、鼻水などいつもと違った様子が見られたら動物病院へ連れていきましょう。

風邪を防ぐには、冷たい外気をシャットダウンするのも大事ですが、栄養のある食事を与えて免疫力を高めておくことが最も効果的です。先に述べたように、猫たちは冬になると食欲が増進するため、獣医師と相談して食事も見直すといいでしょう。

猫のことを考えた環境作りで、冬も快適に過ごしましょう!


いつも私たちのそばにいてくれて、癒やしを与えてくれる愛猫。本格的な冬が来る前に、猫にとって快適な環境を作ってあげたいですね。




第2稿:2019年11月26日 公開
初稿:2018年11月6日 公開

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