
愛猫が脱走してしまったら、慌てずにまず家の中と近所を探しましょう。室内飼いの猫は遠くに行かず、昼間は物陰に隠れていることが多いため、静かな夜や早朝に探すのも効果的です。見つからないときの警察・保健所・動物病院への連絡方法や、SNS・チラシの活用、マイクロチップや迷子札などの脱走対策を紹介します。
この記事のまとめ
- 猫がいなくなったら、まずは家の中、次に家の周りを探す。室内飼いの猫は遠くに行かないことが多い
- 昼間は隠れていることが多いので、静かな夜や早朝にも探す
- 見つからなければ、警察署・保健所・動物愛護センター・動物病院に連絡し、SNSやチラシも活用する
- マイクロチップの登録情報の更新、首輪と迷子札、玄関ゲートや網戸ロックで脱走を防ぐ
愛猫が迷子になったときの捜索方法
家の中を探す
脱走したかはっきりしない場合は、まず家の中をくまなく探しましょう。
いつもいない場所に忍び込んでいたり、飼い主さんが気付かずに閉めて閉じ込めてしまっていたりする場合もあります。押し入れやクローゼットの奥、家具のすき間、洗濯機の裏など、想像もしないようなところに身を潜めているかもしれません。
こういったときのために、室内飼いでも首輪に鈴を付けておくことは大切です。
近所を探す
家の中で見つからなければ外に出て、近所を探します。個体差がありますが、基本的に猫の行動範囲はそれほど広くありません。
室内飼いの猫であればなおさら、遠くに行くことはあまりありません。まずは家の周りの植え込みや車の下、物置のすき間などに隠れていないかを確認しましょう。
脱走した直後であれば、すぐに見つかることも多いです。怯えて捕まえられない可能性もありますので、いつも使っているキャリーを持っていくと逃げ込んでくれるかもしれません。
探す時間帯は夜や早朝も
外に慣れていない猫は、昼間は物陰でじっと隠れていることが多く、人や車の少ない夜や早朝に動き出す傾向があります。昼間に見つからなくても、周りが静かになる時間帯に懐中電灯を持ってもう一度探してみましょう。暗い場所で猫の目が光るので、見つけやすくなります。
外に猫を探しに行く際の注意点
いつものトーンで愛猫の名前を呼ぶ
たとえ飼い主さんの声であっても、大声におびえて出てこないこともあります。
焦らず、いつもと同じトーンで名前を呼んでください。よく耳を澄まして、反応がないか確認しながら少しずつ進んでいくようにしましょう。
猫の匂いがついたものやお気に入りのおやつを持っていく
猫の嗅覚はとても敏感です。猫の匂いがついたものや猫がお気に入りのおやつを持っていき、地面に置いたり、家までの道なりに少しずつ猫砂を撒いたりしてみましょう。匂いに反応して出てくるかもしれません。
特にキャリーケースは猫にとって家と同じ安心感が得られる場所です。
「病院に連れて行かれる怖い箱」と認識していると、見ただけで逃げてしまうかもしれません。普段からベッドとして活用したり、おやつをあげる場所にしたりして、安心できる場所と認識させておくことが大切です。
探す場所の近所の方に声を掛けておく
猫を見つけたら連絡をもらえるよう伝えながら、周りの人に声をかけておきましょう。
迷子の猫を探すために頻繁に近辺をウロウロしていると、不審者だと思われて通報されてしまうこともあるため、近隣トラブルを避ける目的でも、声かけや挨拶はしておくべきです。他人の敷地に入って探したいときは、必ず許可をもらいましょう。
近所を捜索しても見つからない場合
首輪を付けていれば遠目でも飼い猫であることはわかります。見かけた人や保護した人が警察や保健所・動物愛護センターに届けてくれるかもしれません。
警察署に連絡する
日本の法律でペットはモノとして扱われます。そのため、飼い猫であっても迷子になると「落とし物」(拾得物)扱いです。
迷子の猫を保護した人が警察署に届けて保管されている可能性もあります。110番ではなく、住んでいる最寄りの警察署に問い合わせ、遺失届を出しておきましょう。
保健所に連絡する
保健所には、飼い主不明の犬・猫が収容されています。
「飼い主不明の犬・猫=保健所に届けるもの」と考えている人も少なくないので、保健所に連絡が行っている可能性もあります。
万が一、保健所に届いた際に特定することができるよう「いなくなった日時」「猫の名前や特徴」「首輪の色」などを伝えます。また、マイクロチップが装着されていれば、保健所での飼い主さんの特定が容易になります。
動物愛護センターに連絡する
地域によっては、保健所ではなく動物愛護センターが設置されている場合もあります。
保健所と同様に迷い猫が保護されていたり、情報が入っていたりするかもしれないため、連絡してみて損はありません。収容された動物の情報をホームページで公開している自治体もあるので、あわせて確認しましょう。
動物保護団体・地域猫活動者に相談する
地域によっては動物保護団体が活動していたり、地域猫活動が行われていたりするかもしれません。
警察や保健所ではなく団体に保護されていたり、地域猫活動をしている住人が保護もしくは見かけていたりするかもしれません。
迷い猫探しのアドバイスをもらえることもありますので、相談してみましょう。
動物病院に相談する
どこかでケガをして保護され、動物病院にいる可能性も考えられます。
処置を受けたあとも飼い主が見つからなければ一時的に預かっていることもあります。迷子猫の情報を掲載している病院もあるため、近隣の動物病院に相談してみましょう。
SNSで情報を拡散する
最近はX(旧Twitter)やFacebook、InstagramなどのSNSを利用して迷子になった動物を探すことも増えています。
実際にSNSによって時間がたってからでも飼い主さんのもとに戻ることができた事例もあります。特徴がわかるよう、普段から鮮明な写真や動画を残しておくことも大切です。
迷子猫専用掲示板などを利用する
迷子になった猫を探す目的で立てられた掲示板などもあります。
インターネットで「猫 迷子 掲示板」などのキーワードと都道府県などで検索してみてください。情報を掲載してもらうタイプや、自分で書き込むタイプの掲示板があります。
SNSのように個人で情報を拡散できるアカウントを持っていなくても、多くの人に見てもらえる場所です。
チラシを作って掲示板などに貼る
チラシを配るというのはオーソドックスな方法ではありますが、近所の人に広く知ってもらうにはベストな方法です。
チラシには「いなくなった日」「猫がはっきり写っている写真」「猫の名前や特徴」「見かけたときの連絡先」などを書いておきましょう。
連絡先には、冷やかしやいたずらの電話などがかかってくることもありますので、どの番号を載せるかはよく考えてからにしましょう。また、お店や掲示板に貼るときは、事前に許可を取っておきましょう。
大量印刷を考えるならチラシ作成は印刷業者に依頼したほうがいいかもしれません。迷子のチラシ作成を専門とする業者もあります。
ペット探偵に捜索を依頼する
迷子になった動物の捜索を専門とする業者もあります。どうしても見つからない場合は、実績や料金体系などに注意をして依頼しましょう。
猫が見つかったら
無事に猫が見つかったら、まずは落ち着ける部屋で休ませてあげましょう。外にいた間にケガをしていたり、ノミ・ダニが付いていたりすることもあるので、元気そうに見えても一度動物病院で診てもらうと安心です。
また、届け出をした警察署や保健所、動物愛護センター、チラシを貼らせてもらったお店、SNSや掲示板などには、見つかったことを忘れずに連絡・報告しましょう。
猫が迷子にならないための脱走対策
猫は外への好奇心や、大きな音に驚いてパニックになったとき、発情期などに脱走しやすくなります。普段から次のような対策をしておきましょう。
猫にマイクロチップを装着しておく
マイクロチップをあらかじめ猫の皮下に埋め込んでおけば、迷子になって誰かが保護してくれたときに、動物病院などでマイクロチップを読み込んでもらい、飼い主が判明します。
マイクロチップは獣医師が、注射のように細い注入器を使って装着します。「皮下に埋め込む」ということで心配する方もいるかもしれませんが、生体に無害な素材が使われているため、猫に悪影響を及ぼす心配はありません。
まれにマイクロチップが反応しないことがあるため、リーダーを置いている病院などでテストしておくと安心です。
なお、2019年の動物愛護管理法の改正により、2022年6月からブリーダーやペットショップで販売される犬猫へのマイクロチップの装着が義務化されています。迎えた猫にマイクロチップが入っている場合は、飼い主さんの情報への変更登録を忘れずに行いましょう。引っ越しなどで連絡先が変わったときも、登録情報の変更が必要です。
猫に首輪・迷子札を装着しておく
首輪と迷子札は、猫が迷子になったときに大きな手がかりとなります。迷子札がなくても、せめて首輪を装着していれば、飼い猫であるということに気付いてもらえるはずです。
野良猫でないことがはっきりすれば、見つけた人が保護してくれる可能性が高まります。
猫にとって首輪は不自然なものなので、小さいうちから装着していないと嫌がる子もいるかもしれませんが、つけているうちに慣れます。引っかかったときに外れる安全バックル付きの首輪を選び、家の中にいても常につけておくようにしましょう。
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本体の重さが約0.9gの超軽量なアルミ製迷子札です。直径約22mmと小さく、首輪に付けても猫の負担になりにくいのが魅力。名前や連絡先を彫刻して作れます。
家の出入口にゲートなどを設置する
人がよく出入りする玄関は、ゲートを設置して二重扉にしてください。突っ張り棒などで取り付けることができるものなど、さまざまなタイプが販売されています。
低いゲートだと、ジャンプ力の高い猫なら飛び越える可能性があるため、猫用の高さのあるゲートを用意しましょう。
窓には網戸を取り付けたり、開きすぎないようにストッパーを取り付けたりすることで対策を強化できます。猫は前足で網戸を開けてしまうことがあるので、網戸にもロックを付けておくと安心です。
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網戸に貼り付けるだけで取り付けられる網戸ロックです。猫が網戸を開けて脱走するのを防げます。左右兼用で、つまみをスライドするだけでロックを解除できます。
猫は完全室内飼いを徹底する
外に出て楽しいと思える猫は数えるほどです。外に出れば戻ってこなくなる可能性があるだけでなく「交通事故に遭う」「病気をもらう」などのリスクが高まり、猫にとって良いことは一つもありません。
完全室内飼いを徹底し、外へ連れて行くときはクレートやキャリーバッグに入れるようにしましょう。
さいごに
大切な家族の一員である猫が迷子になったら、ネガティブに考えてしまうかもしれません。
しかし、決してあきらめず「あの子は帰ってくる」と信じて、できる限りの手を尽くしましょう。