愛猫が迷子になったら?帰ってくる確率を上げる方法を解説
愛猫が脱走したときは慌てずに、愛猫が帰ってくるための対応をしましょう。性格や飼い方にもよりますが、室内飼いの猫が自分で帰ってくる確率は高くありません。普段から脱走・迷子対策をすることはもちろん、逃げてからの対応次第で帰ってくる確率を上げることができます。
愛猫が迷子になったときの捜索方法
家の中を探す
脱走したかはっきりしない場合は、まず家の中をくまなく探しましょう。いつもいない場所に忍び込んでいたり、飼い主さんが気付かずに閉めて閉じ込めてしまっていたりする場合もあります。想像もしないようなところに身を潜めているかもしれません。
こういったときのために、室内飼いでも首輪に鈴を付けておくことは大切です。
近所を探す
家の中で見つからなければ外に出て、近所を探します。個体差がありますが、基本的に猫の行動範囲はそれほど広くありません。室内飼いの猫であればなおさら、遠くに行くことはありません。まずは家の周りに隠れていないかを確認しましょう。
脱走した直後であればすぐに見つかるはずです。怯えて捕まえられない可能性もありますので、いつも使っているキャリーを持っていくと逃げ込んでくれるかもしれません。
外に猫を探しに行く際の注意点
いつものトーンで愛猫の名前を呼ぶ
たとえ飼い主さんの声であっても、大声におびえて出てこないこともあります。焦らず、いつもと同じトーンで名前を呼んでください。よく耳を澄まして、反応がないか確認しながら少しずつ進んでいくようにしましょう。
猫の匂いがついたものやお気に入りのおやつを持っていく
猫の嗅覚はとても敏感です。猫の匂いがついたものや猫がお気に入りのおやつを持っていき、地面に置いたり、家までの道なりに少しずつ猫砂を撒いたりしてみましょう。匂いに反応して出てくるかもしれません。特にキャリケースは猫にとって家と同じ安心感が得られる場所です。
「病院に連れて行かれる怖い箱」と認識していると見ただけで逃げてしまうかもしれません。普段からベッドとして活用したり、おやつをあげる場所にしたりして、安心できる場所と認識させておくことが大切です。
探す場所の近所の方に声を掛けておく
猫を見つけたら連絡をもらえるよう伝えながら、周りの人に声をかけておきましょう。迷子の猫を探すために頻繁に近辺をウロウロしていると、不審者だと思われて通報されてしまうこともあるため、近隣トラブルを避ける目的でも、声かけや挨拶はしておくべきです。
近所を捜索しても見つからない場合
首輪を付けていれば遠目でも飼い猫であることはわかります。見かけた人や保護した人が警察や保健所・愛護センターに届けてくれるかもしれません。
警察署に連絡する
日本の法律でペットはモノとして扱われます。そのため、飼い猫であっても迷子になると「落とし物」(拾得物)扱いです。迷子の猫を保護した人が警察署に届けて保管されている可能性もあります。110番ではなく、住んでいる最寄りの警察署に問い合わせてみましょう。
保健所に連絡する
保健所には、飼い主不明の犬・猫が収容されています。「飼い主不明の犬・猫=保健所に届けるもの」と考えていることも少なくないので、保健所に連絡が行っている可能性もあります。
万が一、保健所に届いた際に特定することができるよう「いなくなった日時」「猫の名前や特徴」「首輪の色」などを伝えます。また、マイクロチップが装着されていれば、保健所での飼い主さんの特定が容易になります。
動物愛護センターに連絡する
地域によっては、保健所ではなく動物愛護センターが設置されている場合もあります。保健所と同様に迷い猫が保護されていたり、情報が入っていたりするかもしれないため、連絡してみて損はありません。
動物保護団体・地域猫活動者に相談する
地域によっては動物保護団体が活動していたり、地域猫活動が行われていたりするかもしれません。警察や保健所ではなく団体に保護されていたり、地域猫活動をしている住人が保護もしくは見かけていたりするかもしれません。
迷い猫探しのアドバイスをもらえることもありますので、相談してみましょう。
動物病院
どこかでケガをして保護され、動物病院にいる可能性も考えられます。処置を受けたあとも飼い主が見つからなければ一時的に預かっていることもあります。迷子猫の情報を掲載している病院もるため、近隣の動物病院に相談してみましょう。
SNSで情報を拡散する
最近はTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSを利用して迷子になった動物を探すことも増えています。実際にSNSによって時間がたってからでも飼い主さんのもとに戻ることができた事例もあります。特徴がわかるよう、鮮明な写真や動画を残しておくことも大切です。
迷子猫専用掲示板などを利用する
迷子になった猫を探す目的で立てられた掲示板などもあります。インターネットで「猫 迷子 掲示板」などのキーワードと都道府県などで検索してみてください。情報を掲載してもらうタイプや、自分で書き込むタイプの掲示板があります。
SNSのように個人で情報を拡散できるアカウントを持っていなくても、多くの人に見てもらえる場所です。
チラシを作って掲示板などに貼る
チラシを配るというのはオーソドックスな方法ではありますが、近所の人に広く知ってもらうにはベストな方法です。チラシには「いなくなった日」「猫がはっきり映っている写真」「猫の名前や特徴」「見かけたときの連絡先」などを書いておきましょう。
連絡先には、冷やかしやいたずらの電話などがかかってくることもありますので、どの番号を載せるかはよく考えてからにしましょう。
大量印刷を考えるならチラシ作成は印刷業者に依頼したほうがいいかもしれません。迷子のチラシ作成を専門とする業者もあります。
ペット探偵に捜索を依頼する
迷子になった動物の捜索を専門とする業者もあります。どうしても見つからない場合は、実績や料金体系などに注意をして依頼しましょう。猫が迷子にならないための脱走対策
猫にマイクロチップを装着しておく
マイクロチップをあらかじめ猫の皮下に埋め込んでおけば、迷子になって誰かが保護してくれたときに、動物病院などでマイクロチップを読み込んでもらい、飼い主が判明します。マイクロチップは獣医師が、注射のように細い注入器を使って装着します。「皮下に埋め込む」ということで心配する方もいるかもしれませんが、生体に無害な素材が使われているため、猫に悪影響を及ぼす心配はありません。
まれにマイクロチップが反応しないことがあるため、リーダーを置いている病院などでテストしておくと安心です。なお、2019年の法改正で、新たに迎える犬猫を対象にマイクロチップの装着が義務化されることが決まりました。
猫に首輪・迷子札を装着しておく
首輪と迷子札は、猫が迷子になったときに大きな手がかりとなります。迷子札がなくても、せめて首輪を装着していれば、飼い猫であるということに気付いてもらえるはずです。野良猫でないことがはっきりすれば、見つけた人が保護してくれる可能性が高まります。
猫にとって首輪は不自然なものなので、小さいうちから装着していないと嫌がる子もいるかもしれませんが、つけているうちに慣れます。家の中にいても、常につけておくようにしましょう。
家の出入口にゲートなどを設置する
人がよく出入りする玄関は、二重扉にしてください。突っ張り棒などで取り付けることができるものなど、さまざまなタイプが販売されています。低いゲートだと、ジャンプ力の高い猫なら飛び越える可能性があるため、猫用の高さのあるゲートを用意しましょう。
窓には網戸を取り付けたり、開きすぎないようにストッパーを取り付けることで対策を強化できます。
ベビーストッパー
Amazonで見る
Amazonで見る
猫は完全室内飼いを徹底する
外に出て楽しいと思える猫は数えるほどです。外に出れば戻ってこなくなる可能性があるだけでなく「交通事故に遭う」「病気をもらう」などのリスクが高まり、猫にとって良いことは一つもありません。完全室内飼いを徹底し、外へ連れて行くときはクレートやキャリーバッグに入れようにしましょう。
愛猫が迷子になってもあきらめないで
猫が脱走した恐れがある場合、まずは家の中・近所を捜索しましょう
見つからない場合は保護されている可能性のある場所に問い合わせしてみましょう
迷子掲示板やSNSなどに投稿することも有力です
普段から脱走対策を心がけることが大切です
大切な家族の一員である猫が迷子になったら、ネガティブに考えてしまうかもしれません。
しかし、決してあきらめず「あの子は帰ってくる」と信じて、できる限りの手を尽くしましょう。