猫はなぜパソコンを邪魔してくるの?キーボードに乗る理由や対策を解説

今や日常生活の中にパソコンやスマートフォンがあるのは当たり前となり、おうちでパソコンを使う人も少なくないでしょう。猫ちゃんがいる場所でパソコンを使おうとすると、高確率でネコちゃんが邪魔しにやって来ますよね。手にたわむれたり、パソコンやキーボードに乗ってしまったりと作業を中断されることもしばしば。猫はなぜパソコンをしていると邪魔しに来てしまうのでしょうか。

猫がパソコンの邪魔をしてくるのはどうして?

PC作業を邪魔する猫

猫は珍しい物が好き

猫は、本来は警戒心が強く、臆病な動物です。自分の慣れ親しんだ世界が好きで、知らない場所や知らない人間のことは好きではありませんし、それらを避ける傾向があります。しかし、怖がる必要がない場所で、自分に害を及ぼさないものであれば、猫はいろいろなものに興味、関心を抱きます。

嗅ぎ慣れない匂いがする買い物袋や、外の世界から来た通信販売の段ボール箱などの匂いをかいだり、触ったりかじったりしているのはそのためです。猫にとってパソコンは少し珍しいもの。飼い主さんが熱心に見ているものですし、カチャカチャと音もしますね。それらに猫は興味をひかれてパソコンを見に行き、触ったり上に乗ったりしたくなってしまうのです。


かまってほしい

猫が、飼い主さんが操作しているパソコンのキーボードの上に乗ってしまうことがありますね。またはキーボードの上をのしのしと歩いてしまうこともあります。筆者もしばしば、キーボードの上に寝そべられたり、筆者には判読不明な猫語を連打してくれたりすることもあります。

猫が飼い主さんが使っているパソコンのキーボードの上に乗ってしまうのは、飼い主さんにかまってほしいという気持ちである可能性があります。パソコンを使っているときだけではなく、飼い主さんが新聞を読んでいたり、本を読んでいたり、スマートフォンを見たりしているときなども、何らかのちょっかいをかけてくる子は少なくないでしょう。

これは飼い主さんの意識がパソコンやスマートフォンなど、自分以外のものに向いていることに少し不満や不安を感じてとる行動です。これ見よがしにキーボードに寝そべってしまう猫は、どうにかして飼い主さんにかまってほしいという気持ちを行動に移しているのでしょう。


指が動くのが面白い

パソコンを操作するときはキーボードを指で打ったり、マウスを動かしたりすることが多いですね。高速で動く指や不規則に動くマウスや手の動きは、動きに敏感な猫の視線を釘づけにしてしまうのです。

現在はペットとして人と一緒に暮らしている猫ですが、猫の祖先はリビアヤマネコという野生種の猫です。リビアヤマネコは現在でも中東からエジプトの砂漠地帯に住んでいる、外見がキジトラ猫そっくりの野生で生きる猫で、狩りをして暮らしています。

小型の肉食獣であるリビアヤマネコの獲物は小さな動物や鳥、虫、爬虫類などです。そのため猫は動くものにとても敏感に反応しますし、強くひきつけられてしまうのです。動くものに敏感なので、パソコンを操作する飼い主さんの手に思わず猫が反応して、結果的に邪魔をしてしまうのです。


カーソルを捕まえたい

パソコンの画面に映されるカーソルに反応する子も少なくありませんね。カーソルは不規則に動きますし、前述したように動く物にひかれてしまう猫は、思わずカーソルを捕まえようとしてしまうのです。筆者の愛猫はパソコンの小さい画面ではカーソルに特に反応しませんが、テレビ画面にパソコンの画面が映るようにして使用するとカーソルに視線を集中させ、画面に映るカーソルを捕まえようとバンバンと画面に猫パンチを繰り出したりします。


温かいから

猫種にもよりますが、猫はもともと砂漠出身なので寒いのが苦手。暖かい場所が好きで、自分で心地が良い場所を探すのも得意です。パソコンは熱を放出しているので温かいですね。そのため、その温かさを感じとって猫が思わずパソコンに寝そべってしまうことがあるのです。



猫にパソコンの邪魔をされないために

パソコンと猫

パソコンに乗ってくる猫の姿もかわいいと筆者は感じてしまいますが、いつもいつも邪魔されると仕事ができないこともあります。猫にパソコンの作業を邪魔されない対策をご紹介します。

まずは猫をかまってあげる

猫がパソコンを操作しているときに邪魔をしてくる最大の理由は、やはり飼い主さんにかまってほしいという理由が一番だと思われます。筆者の愛猫たちの様子を見ていると、明らかにそれが最大の理由です。

スマートフォンを使うときや本を読むときも同じですが、猫が、飼い主さんの集中が他のものに向いていることへの不安や不満を解消してあげることが、邪魔されないための対策になります。

「今すぐパソコンを使いたいのに」と思うときには、イライラしてしまうこともあるかもしれませんが、心に余裕を持って、少しの間、猫をかまってあげましょう。猫はかまってほしいとおねだりするときはなかなかあきらめませんので、ちゃんと猫と向き合って猫の心を満たしてあげたほうが、結果的に手っ取り早くパソコンの作業に戻れます。

猫の気持ちを満足させてあげるのに実は、そんなに時間はかかりません。人間でもそうだと思いますが、何か他のことをしながらなでられるのでは満足できないので、ちゃんと猫の顔見て、猫に真剣に話しかけながらなでたり、抱っこをしてあげたりすると、短い時間でも猫は満足してくれます。

思い切って10~15分程度、猫と思いっきり猫じゃらしなどで遊んでも良いでしょう。心が満たされた猫は、あまり邪魔しに来なくなります。


キーボードカバーを使う

キーボードや飼い主さんの指が動くことに興味がある猫の場合は、キーボードカバーを使って対策しても良いでしょう。キーボードカバーはキーボードの上に置く台のようなものです。その下にキーボードを置くことになるので、猫はキーボードではなく台の上に乗ることになり、飼い主さんはキーボードを打つことができます。

ただしキーボードが飼い主さんから見えづらくなるので、ブラインドタッチができる人用の対策ですね。ちなみにブラインドタッチは少し練習すれば誰でもできるようになります。

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ほかに居心地の良い場所を作る

パソコンが温かいという理由で乗ってきてしまうときには、もしかしたらお部屋が少し寒いのかもしれません。お部屋を猫が気持ちが良いと感じる23~25℃程度にしてあげると、暖かい場所を求めて無理矢理パソコンに乗るということは避けられるでしょう。

またパソコンに乗ってくる理由には、パソコンは他の場所より少し高く、囲われた感じがするということも理由の一つと考えられます。猫は少しでも高いところを好みますし、囲われた感じがする場所には入りたくなってしまうからです。そのようなときにはパソコンの近くにもっと猫が好みそうな段ボール箱を置いてあげたり、寝心地が良い場所を作ってあげたりするとそちらを選んで寝るようになるでしょう。


猫がいる場所でパソコンを使用するための注意点

猫の手とパソコン

パソコンを落とされることもある

猫は小さな動物ですが、ジャンプ力 や俊敏性に優れた運動神経が良い動物で、脚力も強いです。そのためテーブルの上などにパソコンを置きっぱなしにしておくと、パソコンを落とされる可能性があります。実際に筆者も落とされてしまったことがありますが、パソコンが壊れてしまうというリスクとともに、他の猫やペットに落としたパソコンが当たってけがをさせてしまう可能性もなくはありません。

パソコンは飼い主さんが使用しないときは、猫が触れない場所にしまっておくことをおすすめします。筆者はパソコンからマウスまで一式全てを引き出しにしまって、普段は猫に触られないように注意しています。

コードをかじられる

猫の中にはコードをかじってしまう子もいます。コードをかじられるとパソコンが使えなくなるという点も困りますが、感電など万が一猫にけががあっては大変です。もしコードをかじってしまう猫だった場合、かじられないように対策しましょう。

勝手にメールを送信

猫はキーボードの上をカチャカチャ歩くことも好きです。そのためパソコンを開きっぱなしにしておくと、猫に猫語のメールを作成され、挙句に送信されてしまうというリスクもなくはありません。筆者は保護活動をしているのですが、里親さんの中には猫にLINEを送られてしまった人もいます。

筆者はメールを送信されたことはありませんが、スマートフォンの音声案内はよく起動されます。猫がいる場所でパソコンを使う際は、パソコンを起動したまま放置しないほうがいいですね。

猫にとってパソコンは楽しいもの

パソコンの隣に座る黒猫

パソコンは猫にとって興味をひかれる要素があるものなので、思わずいたずらをしてしまう猫は少なくないでしょう。飼い主さん的には困るかもしれませんが、猫は悪意を持ってやっているわけでは決してありません。いたずらをされて困るときには放置しないようにするなど、気をつけてあげるのも飼い主さんの役割ですね。

またパソコンの作業をしているときにジャマをしてしまう最大の理由は、飼い主さんにかまって欲しいからです。飼い主さんが大好きだからこその行動なので少しの間猫を可愛がってあげると良いでしょう。