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ロシアンブルーはビロードのような毛並みとエメラルドグリーンの大きな瞳を持った気品あふれる猫です。クールな見た目とは裏腹に「犬のような猫」と例えられるほど、飼い主に献身的な性格をしています。今回は、ロシアンブルーの歴史や性格、目の色や毛色、体重などの特徴、かかりやすい病気や平均寿命、ブリーダーや保護猫からの迎え方について詳しく紹介します。
目次
ロシアンブルーとは
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猫の毛色をブルーと呼ぶ時は、基本的にグレー(灰色)を指します。
ロシアンブルーの歴史
ロシアンブルーの起源はロシアのアルハンゲリスク港にいたブルーの猫とされ、別名「アルハンゲルキャット」とも呼ばれています。1860年頃、ロシアの水夫によってイギリスや北欧諸国に連れて行かれたことで飼い猫として普及し始めました。
第二次世界大戦後は絶滅の危機にさらされましたが、英国や米国においてシャム猫や他の灰色の猫との交配により品種を保つことができました。そのため、ロシアンブルーの発祥地はロシアではなくてイギリスやアメリカだと主張する人も多数存在します。
ロシアンブルーの性格
ロシアンブルーは一見猫らしいクールな印象がありますが、「犬のような性格」と表現されるほど献身的な一面があります。例えば、おもちゃを飼い主さんのところに咥えて持っていき、投げてくれるまでじっと待ちます。お菓子が入っている箱を見つけたら、どうやって飼い主がその箱を開けているのかをじっと観察して自分で試すこともあるのだとか。
飼い主に対してとても従順で、甘えん坊な一面もある性格のロシアンブルーですが、神経質で人見知りが激しい性質も持ち合わせています。そのため来客が多い家庭にはあまり適していません。
ロシアンブルーの特徴
ロシアンブルーは「コブラヘッド」と呼ばれている楔形の頭を持っていることが特徴です。目の色は、生まれた時はグリーンですが、成猫になるにつれてブルーに変化します。口元はロシアンブルー特有の膨らみがあります。その姿は笑っているようにも見えるため、「ロシアン・スマイル」とも呼ばれています。
別名「ボイスレスキャット」と呼ばれていることもあり、あまり鳴かないのでマンションなどの集合住宅で飼っている家庭にもおすすめです!
運動神経も抜群で適度な運動量を必要とします。キャットタワーを設置し上下運動ができるようにしてあげたり、おもちゃで遊ぶ時間を作ってあげたりすることが大切です。
ロシアンブルーとシャルトリューとの違いは?
ロシアンブルー(左)、シャルトリュー
ロシアンブルーの体
ロシアンブルーは筋肉質で引き締まった体をしているのに対して、シャルトリューはどっしりとした体つきをしています。ロシアンブルーの耳
ロシアンブルーは根本が幅広くて少し尖った耳をしているのに対して、シャルトリューは小さめの耳をしています。ロシアンブルーの平均寿命や体重
ロシアンブルーの平均寿命は10歳〜12歳といわれており、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なのに比べて少し短いです。また、平均体重はメスが2kg〜4kg、オスが4kg〜5.5kgとされています。基本的に猫は1歳の頃の体重が適正な重さだといわれています。健康に過ごせるように、こまめに体重チェックをしてあげましょう。
ロシアンブルーの毛色
ロシアンブルーの毛色は基本的にブルーが多いです。ブルー
ビロードのような毛色が美しいのがブルーの特徴です。ブルーポイント
顔の中心や尻尾などの末端部分の色が濃く、体の中央部は薄い色の毛色をポイントと呼びます。歴史的にポイントを持つシャム猫とロシアンブルーを交配していた時代があるため、ブルーの色を持つ両親を掛け合わせてもブルーポイントの子が生まれてくることがあります。
ロシアンブルーのかかりやすい病気
ロシアンブルーが遺伝子的な問題でかかりやすい病気は特にありませんが、猫は腎臓病にかかりやすいといわれています。猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。
股関節形成不全
股関節形成異常症も遺伝性のもので、大型犬をはじめとして犬によく見られる病気ですが猫でもまれに起こります。軽度のものは運動量の低下が起こる程度ですが、それに起因して肥満になる可能性があります。重度の場合は外科手術を必要とします。
泌尿器疾患
おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。ロシアンブルーの迎え方
ロシアンブルーの美しくかわいい外見と甘えん坊な姿をみると「私も飼いたい!」と思う人は多いと思います。猫は長生きする子で20年近く生き、時には怪我をしたり病気になったりもします。それらを覚悟した上で迎える必要があることはしっかりと認識しておきましょう。
保護猫から迎える
保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、血統書のある猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「ペトコトお結び(OMUSUBI)」も、ぜひ覗いてみてください。
ブリーダーから迎える
血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際にブリーダーの元へ見学に行くことで、育った環境を実際に知ることができます。また、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。ブリーダーさんから探してみると見つかるかもしれません。
ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのロシアンブルーを見つけることができます。ロシアンブルーを迎える前に理解を!
ロシアンブルーは繊細な面と犬のように飼い主に献身的な性格の両方を持ち合わせているまさにツンデレの猫です。あまり鳴かないため、飼い主が猫の気持ちに気づいてあげる必要があります。それらを理解した上で、ロシアンブルーを家に迎えましょう。
参考文献
飼い主の“もしも”に備えて。ペットの未来を考える選択肢
飼い主に万が一のことがあったとき、大切な家族である愛犬・愛猫の暮らしはどうなるのか——。
「みらいの約束」は、そうした不安に向き合いたい方に向けたサービスのひとつです。
「自分に何かあったとき、この子はどうなるのか」。そんな想いを持つ飼い主にとって、ペットのこれからを考えるきっかけのひとつになるはず。サービスの内容や詳細は、以下の公式サイトをご確認ください。