
コーニッシュレックスってどんな猫?性格や毛色、体重、寿命などの特徴、里親の迎え方などを紹介!
コーニッシュレックスは、パンチパーマをかけたような巻き毛に逆三角形の小さい顔、大きな耳が特徴の猫です。その印象的な顔立ちと機敏な運動力から、『ドラゴンボール』に登場する破壊神ビルスのモデルにもなりました。今回はコーニッシュレックスの性格やかかりやすい病気、毛色の種類から「スフィンクス」「デボンレックス」「セルカークレックス」との違い、迎え方まで紹介します。
コーニッシュレックスの基礎知識

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コーニッシュレックスは英語で「Cornish Rex」と表記します。
コーニッシュレックス発祥の地であるイギリス・コーンウォール州を意味する「Cornish(コーニッシュ)」と巻き毛を意味する「レックス」が合わさって名付けられました(直訳すると「コーンウォールの巻き毛」という意味です)。
コーニッシュレックスの歴史
1950年7月21日、イギリスのコーンウォール州のニーナ夫人が飼っていた「セレナ」という猫が5匹の子猫を生みましたが、その中に1匹だけ全身がくるくるの毛で被われている子がいました。この少し変わった毛を持つ子猫は「カリカンバー」と名付けられました。ニーナ夫人は遺伝学者ジュード氏の助言を元に、カリカンバーをカリカンバーの母親と交配させました。その結果、直毛のメス1匹とくるくるの毛を持ったオス2匹が生まれてきました。オス2匹の内の1匹は「ポルドリュー」と名付けられました。
カリカンバーの遺伝子を持つ猫の数は増えず、1950年〜1960年の間にコーニッシュレックスは絶滅の危機に瀕してしまいました。
そこでニーナ夫人とジュード氏がポルドリューを基礎にシャム猫、ロシアンブルー、アメリカンショートヘアー、ブリティッシュショートヘアーなどを交配させることで、健康的な猫種としてのコーニッシュレックスを確立させることに成功したのです。
コーニッシュレックスの性格
コーニッシュレックスは極めて社会性が高い猫です。人が集まっているところを見つけると、必ず真ん中に行ってみんなの気を引こうとします。とても頭がよい猫ですが、少し抜けているところがあって、成猫になっても子猫のようにいたずら好きで、お茶目に振る舞ってくれます。
元気良く活動的な猫と暮らしたい方にオススメの猫種ですが、その性格ゆえに退屈な環境は苦手です。お留守番が多くなる場合は1匹にせず、2匹以上で退屈させないようにすることを考えてください。
コーニッシュレックスの特徴
アーチを描くような丸い背中を持ち、スリムなウエストとモデルのように長い脚は少し弱々しく見えてしまいますが、実はとても筋肉質でがっちりとした体つきをしています。その機敏な動きから狩猟犬種に例えられ、「猫界のウィペット」または「猫界のグレーハウンド」と呼ばれることもあります。
コーニッシュレックスとスフィンクス猫の違いは?
コーニッシュレックスとスフィンクス猫はどちらも端正な顔立ちをしているので、少し似ていますが毛の特徴で見分けることができます。コーニッシュレックスはパンチパーマをかけたようなくるくるな毛をしているのに対して、スフィンクス猫はあまり毛が生えていません。
コーニッシュレックスとデボンレックスの違いは?
短毛の縮れ毛という点でデボンレックスもコーニッシュレックスと似た猫種ですが、縮れ方が少し異なります。デボンレックスのほうが縮れ方が弱く、スエードのような肌触りで、コーニッシュレックスはビロードのような肌触りをしています。
コーニッシュレックスとセルカークレックスの違いは?
セルカークレックスも「レックス」の名が付いた巻き毛の猫種ですが、コーニッシュレックスと比較するとカールの仕方が弱く毛も長いため、ふんわりとした被毛が特徴です。コーニッシュレックスの平均寿命や体重
コーニッシュレックスの平均寿命は12年〜15年で、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なので平均的です。平均体重はメスが2.5kg〜3.5kg、オスが3kg〜4.5kgです。
コーニッシュレックスの毛色
コーニッシュレックスの毛色のバリエーションはさまざまです。ボンベイ猫のようなブラックやラグドールのようなポイントカラーの子もいます。シールポイント&ホワイト

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クリームポイント
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ブラック&ホワイト

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キャリコ(ミケ)
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コーニッシュレックスの育て方
コーニッシュレックスは短毛であることから猫アレルギーの人が飼いやすい猫種だと思われることがあります。しかし、猫アレルギーの原因となるアレルゲンは、毛ではなく口や皮膚から出されるタンパク質です。短毛だから猫アレルギーの人でも大丈夫ということはありませんのでご注意ください。
動きやすい部屋作り
運動能力の高いコーニッシュレックスですが、特にジャンプ力は特筆すべきものがあります。そのため、必ずキャットタワーを用意して上下運動がしやすい環境を作るようにしてください。飼い主さんがおもちゃで遊んであげることも大切です。
定期的な爪切り
定期的に爪切りをすることも重要です。猫の爪は針のように鋭いため、抱っこした時などに飼い主さんに引っかき傷ができたり、猫自身がカーペットやカーテンに爪が引っかかり怪我をしたりしてしまう可能性もあります。子猫のうちから爪切りに少しずつ慣れさせてあげると良いでしょう。
コーニッシュレックスのかかりやすい病気
コーニッシュレックスは遺伝性の病気などもなく健康的な猫種です。ただし、コーニッシュレックスに限らず猫は腎臓病になりやすい体質を持っています。猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。
コーニッシュレックスの食事

猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の2点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。

※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。PETOKOTO FOODSもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食です。

PETOKOTO FOODSの公式HPを見る
コーニッシュレックスの迎え方
コーニッシュレックスの迎え方はさまざまです。猫を家に迎える際は参考にしてみてください。保護猫から迎える

PETOKOTOの姉妹サイトである保護犬・保護猫のマッチングサイト「OMUSUBI」(お結び)にも募集している子がいるかもしれませんので、ぜひ覗いてみてくださいね!まずは保護猫から迎える選択肢をご検討ください。
募集情報を見る
ブリーダーから迎える
血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際にブリーダーの元へ見学に行くことで、育った環境を実際に知ることができます。また、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのコーニッシュレックスを見つけることができます。コーニッシュレックスを迎える前に理解を!
Photo by stellatwofacecatさん Thanks!
コーニッシュレックスは体を動かすことが大好きです。
家に迎えた際はキャットタワーなどを用意することで、コーニッシュレックスがストレスの感じない空間を用意してあげましょう!
参考文献
- 「About the Cornish Rex」(CFA)
- 「FIFe Cornish Rex Breed Council」(FIFe)