【獣医師監修】ペルシャ猫ってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方
ペルシャ猫はゴージャスな毛並みが美しい猫です。ペルシャ猫の歴史はとても古く、祖先と思われる猫が紀元前1684年に言及されている記録が残されているほどです。ペルシャ猫とチンチラ猫は似ているといわれていますが、違いはどこにあるのでしょうか?今回はペルシャ猫の歴史や性格、チンチラとの違い、寿命や黒や白などの毛色の特徴、値段や迎え方について紹介します。
ペルシャ猫とは
ペルシャ猫は英語で「Persian」と表記し、原産国がペルシャ(現在のイラン)であることに由来しています。ペルシャ猫の歴史
ペルシャ猫は、1871年にイギリスで開催された世界初のキャットショーにブリティッシュショートヘアと共に参加しています。ヴィクトリア女王が飼っていたこともあり、人気が出ました。その後、1870年ころにアメリカにも渡り、世界中で愛される人気の猫種となりました。
20世紀後半になると、ずんぐりとした印象を持たせる低い鼻をさらに低くしようとする動きが出ましたが、呼吸器の問題が出たため現在は避けられるようになっています。
ペルシャ猫の性格
ペルシャ猫は、優しい性格で柔軟性があり、新しい環境への適応や子どもと一緒に暮らすことも難しくありません。遊びは好きですが自分から要求することはなく、お気に入りの場所で静かに家族を見守っています。声のコミュニケーションよりも、目のコミュニケーションを重視します。
短い足のせいか、高いところに登るのは好きではありません。
ペルシャ猫の特徴
ペルシャ猫の頭は丸く、大きな目の間に鼻があり、耳は小さく前方に傾いています。まるで花のパンジーのような甘い顔立ちです。体は筋肉質ですが、長く厚い被毛によって丸く柔らかい印象を与えます。中〜大型の体を支えるため、短く太い足を持っています。
被毛は豪華な長毛で、首周りと胸元に飾り毛が見られます。しっぽもふさふさです。
ペルシャ猫は毛玉ができたり毛球症になったりするのを予防するために、毎日のブラッシングが欠かせません。
猫は自身の舌を使ったブラッシングで事足りるため、犬のようにシャンプーをする必要はありませんが、ペルシャ猫の場合は豪華すぎる被毛ゆえに、時々シャンプーをしてあげる必要があります。
ほとんどの猫は水を嫌がりますので、小さい頃から慣れさせることが重要です。
ペルシャ猫とチンチラの違い
(左)チンチラゴールド、チンチラシルバー
猫好きの人でも知らない人が多いのですが、実はチンチラ猫という種類はありません。
チンチラは猫種の名前ではなくて、ペルシャ猫の毛色の一種なのです。チンチラと呼ばれるペルシャ猫はゴールドかシルバーの毛並みを持っており、それぞれ「チンチラ・ゴールド」「チンチラ・シルバー」と呼ばれています。
猫好きの人でも知らない人が多いのですが、実はチンチラ猫という種類はありません。
チンチラは猫種の名前ではなくて、ペルシャ猫の毛色の一種なのです。チンチラと呼ばれるペルシャ猫はゴールドかシルバーの毛並みを持っており、それぞれ「チンチラ・ゴールド」「チンチラ・シルバー」と呼ばれています。
ペルシャ猫とヒマラヤンの違い
ペルシャ猫の平均寿命や体重
ペルシャ猫の平均寿命は15歳〜17歳といわれており、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なので少し長めです。ペルシャ猫の平均体重はメスが2.5kg〜5kg、オスが5kg〜6kgです。
ペルシャ猫の毛色
Photo by guri_tanさん Thanks!
ペルシャ猫の毛色はロシアンブルーのようなブルーからボンベイ猫のようなブラック、チンチラシルバー、シェーデッドゴールデンまでさまざまです。
ペルシャ猫のキャットフード
猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の3点を気を付けていただくといいでしょう。
1. 総合栄養食を適量与える
猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。
総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。
※参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」(環境省)
2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ
猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。
実際に、市販のドライフードを製造する工程の1つである高温加熱処理が、タンパク質の品質劣化を招き、熱に弱いビタミンを破壊し、さらには発がん性物質を生成してしまうことが、研究により判明しています。
そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食で、主食としてもOKですし、トッピングとしてもご利用いただけます。
また、水分量が70%ほどあるので、尿の活性化で腎臓病予防としても機能します。実際に従来のドライタイプのキャットフードよりも、水分がより多く含まれたフレッシュフード等を食べている猫の方が尿路結石になるリスクが約50%下がることが研究により明らかになっています。新鮮で美味しく、健康なごはんを選ぶことが長生きできる秘訣です。
ペトコトフーズの公式HPを見る
ペルシャ猫のかかりやすい病気
15年以上生きる非常に健康的な猫ですが、長く厚い被毛から毛球症や皮膚炎に注意が必要です。これらは日々のブラッシングにより予防することができます。また、他の猫に比べて顔を拭く回数が多くなるため、目に炎症を起こす場合もあります。
遺伝性の疾患としては「多発性嚢胞腎」(PKD)が知られています。最終的に腎不全を起こしますが、進行はゆっくりで特異的な症状は見られません。動物病院での定期検診で早期に発見し、ケアをしていくことが大切です。
肥大型心筋症
猫の心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こることによって心臓が正常に機能しなくなってしまう病気です。詳しくは、以下の関連記事を御覧ください。泌尿器疾患
おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。ペルシャ猫の迎え方
ペルシャ猫の迎え方はさまざまです。猫を家に迎える際は参考にしてみてください。保護猫から迎える
保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、純血の猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーから迎える
ペルシャ猫にはさまざまなカラーバリエーションがありますので、希望のカラーがある方はブリーダーさんから探してみると見つかるかもしれません。ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのペルシャ猫を見つけることができます。ペルシャ猫を迎える前にきちんと理解を!
長い歴史を持ち、毛色のバリエーションが豊富なペルシャ猫は、まさに「猫界の王・女王」の異名がふさわしい猫です。ゴージャスな見た目とは裏腹に性格はとても静かさと優しさを持ち初心者の人にもオススメの猫です。
毎日のブラッシングが欠かせませんが、絆を深めるコミュニケーションの一環として楽しめそうですね!
獣医師相談のインスタライブ開催中!
ペトコトフーズのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」を定期開催しています。愛猫 のごはんについて気になることがある方は、ぜひご参加ください。
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