
部位によりますが、犬はホタテを食べても大丈夫です。ホタテはビタミンや亜鉛、タウリンが豊富に含まれており、高たんぱくで低カロリーのため、適切な与え方をすれば犬の健康をサポートしてくれる食材です。しかし、ホタテを含む貝類の中には犬に悪影響を及ぼす恐れがあるので、与える際には注意が必要です。本記事では、ホタテの食べられる部位や栄養、与え方の注意点などを紹介します。生やフリーズドライの場合など、ホタテの状態により食べられる場合と食べられない場合もあるので、注意して下さい。
犬が食べても良いホタテの栄養成分
亜鉛
亜鉛はミネラルに分類される栄養素で、肝臓の尿素回路、神経伝達の働きや、皮膚や被毛の健康や回復に必要不可欠です。欠乏することで皮膚病になることもあります。葉酸
葉酸は水溶性ビタミンの一つです。細胞内への蓄積に限度があり、排出されやすいビタミンです。葉酸は、緑草類の他、レバーや卵黄、乳、肉に含まれています。欠乏することで、「食欲不振」「悪性貧血」「白血球減少」「舌炎」などを引き起こします。
ビタミンB12
水溶性ビタミンとしては珍しく、肝臓内に長期間保存されます。しかし体内に吸収されるのにも限度がありますので、限度を超えた場合は排出されるため過剰摂取による影響はないといわれています。肉や卵黄、レバーなどに多く含まれているため基本的には欠乏の心配はいりませんが、欠乏した場合は成長抑制、神経障害、活性化葉酸の欠乏による貧血などを引き起こします。
タウリン
犬は体内でタウリンを作ることができますので必須アミノ酸ではありません。そのため意識して食事でとる必要はありませんが、年齢や体質によって十分に体内で作り出せるとは限らないので、フードやサプリによって摂取させることが一般的です。動脈硬化や貧血、視力の低下などを予防する効果が期待されます。
犬が食べても大丈夫なホタテの部位
食べられる部位
- 貝柱:普通2枚貝は2つあるが、ホタテは1つ
- ヒモ(ミミ):貝柱を取り巻く部位
食べられない部位
- ウロ(中腸腺):濃緑色、黒く見える部位
- 生殖巣:メスの場合はオレンジ色、オスの場合は白
- エラ:生殖巣を挟むベージュ色の部位
犬が食べられるのは「貝柱」と「ヒモ(ミミ)」の部分のみです。その他の部位は毒性が強く、消化不良を引き起こす可能性が高いため、犬には与えないようにしてください。
また、犬は魚介類を消化しにくい動物のため、与える際は細かく刻んだものを与えましょう。
犬にホタテを与える際の注意点

総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「ペトコトフーズ」の「食事量計算機」(無料)で簡単に計算することができます。
犬にホタテを与える際の注意点01:アレルギー
犬によってはアレルギー反応を起こしてしまうこともあります。初めてあげる時は少量にして、下痢や嘔吐、食欲不振、元気消失などの症状が出ないか様子をみてあげましょう。
アレルギーによっては皮膚の痒みも起こりますが、食べてすぐ症状が出るわけではなく数日から数週間後に症状が出ることもありますので、いつどのくらい与えたかも記録しておきましょう。
犬にホタテを与える際の注意点02:生はNG
ホタテの貝柱はお刺身として食べることもありますが、愛犬に与える時は生ではなく、加熱調理をしてから与えるようにしましょう。また、ホタテのエラやウロには毒性がたまりやすいのでしっかりと取り除きましょう。
犬にホタテを与える際の注意点03:貝殻の誤飲
貝殻を食べてしまった場合は消化は困難です。便として出てくる可能性もありますが、犬から目を離さないようにし、様子を見て獣医さんに相談するようにしましょう。犬にホタテを与える際の注意点04:味付けはNG
缶詰やホタテのエキスといった旨味成分の調味料などもありますが、味付けされたものは犬にとって塩分が多すぎるので与えるのはやめましょう。ホタテのエキスを与える場合は味のついていないものや、貝柱やヒモのゆで汁を使いましょう。
犬に与えてはいけない貝
犬に与えても良い貝
- あさり
- シジミ
- ホタテ
上記の貝類は犬用のおやつやレシピの材料として紹介されていることもあります。
犬に与えてはいけない貝
- ツブ貝
- 赤貝
- アワビ
- トリガイ
上記の貝類は犬にとって毒性のある成分を持っていたり、中毒症状を引き起こしたりする可能性があります。
犬におすすめのホタテを使用したおやつ
\おすすめグッズはこちら/
まとめ
お店で並んでいる場合は貝毒の検査がされていますが、個人的に捕る場合は特に気を付けましょう。またバーベキューなどそのまま調理する時も、部位などに注意が必要です。
愛犬のごはんは素材の旨味と栄養が詰まったフレッシュフードがおすすめ
ペトコトフーズの冷凍フレッシュフードは、素材本来の旨味や香りが楽しめるように、低温スチーム加熱で丁寧に調理し、急速冷凍で鮮度をそのまま閉じ込めた、保存料・添加物不使用の総合栄養食です。
グルテン・グレインフリーかつ、新鮮な国産肉や野菜を10種類以上使用。愛犬の健康を考えて開発された「フレッシュフード」で、毎日の主食やトッピングにも活用できます。
暑い季節は半解凍で与えると、体を冷やしながら水分補給できるため熱中症対策にもおすすめですよ。
※お腹が弱いワンちゃんには、しっかり解凍してから与えるようにしてください。
\【初めての方へ】今なら78%オフ!970円でお試し/
お出かけやトレーニング時にもおすすめな愛犬用おやつ
ペトコトフーズのおやつは四国産若どりや鹿児島県産の紫いも、青森県産のりんごなど国産食材をふんだんに使用し、獣医師が監修した保存料無添加のおやつです。
- 全犬種・全年齢が対象!
- フリーズドライ製法なので常温保存可能!
- ジッパー付きのパッケージで散歩のお供にも!
水に浸すと食材本来の歯応えに戻るため子犬からシニア犬まで楽しんでいただけます。
この記事の監修者
ニック・ケイブ(Nick Cave)獣医師
米国獣医栄養学専門医・PETOKOTO FOODS監修
マッセー大学獣医学部小動物内科にて一般診療に従事した後、2000年に獣医学修士号を取得(研究テーマ:犬と猫の食物アレルギーにおける栄養管理)。
2004年にはカリフォルニア大学デービス校で栄養学と免疫学の博士号を取得し、小動物臨床栄養の研修を修了。同年、米国獣医師栄養学会より米国獣医栄養学専門医に認定。
世界的な犬猫の栄養ガイドラインであるAAFCOを策定する WSAVA の設立メンバーであり、2005年より小動物医学および栄養学の准教授としてマッセー大学に復帰。
家族とともに犬2匹・猫・ヤモリと暮らしながら、犬猫の栄養学の専門家として研究・教育に携わっている。