
オーストラリアンシェパードは、忠実で意志の強い性格と容姿の素晴らしさから、国内外問わず人気が出ている犬種です。今回は「オゥシー」や「オージー」という愛称でも呼ばれるオーストラリアンシェパードの性格や毛色といった特徴や、かかりやすい病気などをドッグトレーナーの西岡が紹介します。
目次
オーストラリアンシェパードの基礎知識
| 英語表記 | AUSTRALIAN SHEPHERD |
|---|---|
| 原産国 | アメリカ |
| サイズ | 大型犬 |
| 体高 | 46~58cm |
| 体重 | 16~32kg |
| 寿命 | 12歳前後 |
19世紀初頭、スペインとフランスにまたがるバスク地方に住んでいたバスク人の羊飼いが、羊や牧羊犬と共にオーストラリアを経由してアメリカへ移住したことから、オーストラリア出身の犬だと誤解されて「オーストラリアンシェパード」と名付けられたといわれています。
オーストラリアンシェパードの歴史
オーストラリアンシェパードは1800年代にカリフォルニアで生まれた犬種です。起源については諸説ありますが、アメリカに移り住んだバスク人たちが持ち込んだ牧羊犬の混血だといわれています。
一説によると「バスクシェパード」という牧羊犬が祖先だと考えられています。優れた能力を持ち、訓練に適した性格のオーストラリアンシェパードは、もともとは牧羊犬としてではなく使役犬として育てられました。
そのため牧羊犬としてだけでなく、捜索や救助などの仕事にも適応性のある犬種です。
アメリカの農場や牧場で人気のある犬種でしたが、一般の人には知られていませんでした。第二次世界大戦後、テレビや映画、ロデオやホースショーを通じて一般の人にも知られるようになり、オーストラリアンシェパードの数は増えていきました。
さらなる発展のため、アメリカの牧畜業者はオーストラリアンシェパードの見た目の美しさ、優れた理解力、牧羊犬としての身体能力などを維持するよう努め続けました。
オーストラリアンシェパードの毛色
毛色は「ブラックトライ」「レッド」「レッドマール」「ブルーマール」と4種類あります。ブラックトライ
レッド
レッドマール
ブルーマール
オーストラリアンシェパードの性格
オーストラリアンシェパードは、飼い主に対して忠実で賢く、愛情深い性格をしています。気質はゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーに似ていて遊び好きです。
オーストラリアンシェパードの特徴
オーストラリアンシェパードは、骨は太く体は筋肉質でがっしりとしています。特徴的なしっぽは、生まれつき短い「ナチュラルボブテイル」もしくは、断尾されていることが多いです。
オーストラリアンシェパードの目の色について
オーストラリアンシェパードは、一般的には茶色の目ですが、マールの遺伝子をもつ子には両目がブルーの「ブルーアイ」、片目がブルーと茶色の「オッドアイ」などになることがあります。オーストラリアンシェパードに似た犬種
ボーダーコリー
ボーダーコリーにも、牧羊犬の血が入っています。そのため毛質や顔だちなど似ているところが多いでしょう。
ボーダーコリーはすらっとした体形をしていますが、オーストラリアンシェパードは筋肉質でがっしりした体型をしています。
しっぽにも違いがあり、ボーダーコリーは低く垂れさがった尻尾をしていますが、オーストラリアンシェパードは生まれつき短いか、断尾をしているという違いがあります。
オーストラリアンシェパードの育て方
オーストラリアンシェパードは、運動能力が高いため毎日の散歩は、朝夕とも60分程度必要です。場合によっては歩くだけの散歩ではなく、一緒に走ってみたりトレーニングをして頭を使わせたりするなど工夫が必要です。
週末には思いっきり走れるドッグランに連れて行ってあげるのもオススメです。
オーストラリアンシェパードのしつけ方
オーストラリアンシェパードは、牧羊犬として活躍していた犬種のため「吠え」や「噛み癖」「散歩中の引っ張り」など問題行動が起こりやすい犬種です。忠実で賢い犬種であるがゆえに、覚えて欲しくない行動も覚えやすいです。そうならないように基本的なしつけ、家族内でのルールを決めておくことが大切です。
子犬の頃は特に多い夜泣きや、構ってほしくて鳴く、おやつが欲しくて鳴くなどの要求には応えないようにしましょう。
応えると逆効果になる恐れがあります。グッと我慢して、犬が落ち着いて静かになってからたくさん褒めて遊んであげましょう。
オーストラリアンシェパードのお手入れケア
ふさふさの豊かな被毛はダブルコートです。抜け毛が多く特に、季節の変わり目にはたくさんの毛が抜けるため、毎日のブラッシングが欠かせません。
オーストラリアンシェパードの体型・体重管理
健康な毎日を過ごすためには、適切な体型・体重を保つことが欠かせません。定期的に体重を量ることは重要ですが、適正体重は成長とともに変化します。同時に「ボディ・コンディション・スコア」(BCS)という評価指標を利用することで適正な体型・体重を維持することができます。
参照:『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』(環境省)
オーストラリアンシェパードがかかりやすい病気
シェパードの遺伝性疾患として「膵外分泌不全」があります。膵臓から消化酵素が分泌されず、十二指腸で正常な消化ができなくなる病気です。甲状腺の異常や障害によって引き起こされる「甲状腺疾患」も少なくありません。
「白内障」や、遺伝性の目の病気で失明の可能性もある「コリー眼異常」、大型犬に多い「股関節形成不全」にも注意が必要です。
オーストラリアンシェパードの迎え方
一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。
保護犬から迎える

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。
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ブリーダーから迎える
好きな毛色や、血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。
ペットショップから迎える
ペットショップでは見かけることの少ない犬種です。地域や店舗によってはいることもありますので事前に確認してみましょう。月齢やペットショップによって大きく異なりますが、オーストラリアンシェパードの一般的な価格の相場は15~25万円ほどです。
オーストラリアンシェパードと楽しい暮らしを!
頭がよく運動神経もいいオゥシーと一緒に楽しむには、ドッグスポーツがオススメです。一緒にトレーニングしていくことでコミュニケーションや絆が深まります。どんなドッグスポーツが合っているか挑戦してみるのもいいですね!
参考文献
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