【獣医師執筆】犬はココナッツを食べても大丈夫!栄養素や与える際の注意点を解説

佐藤貴紀

獣医師/循環器科担当/認定医

【獣医師執筆】犬はココナッツを食べても大丈夫!栄養素や与える際の注意点を解説

南国を思わせる風味が特徴のココナッツ。最近だとスーパーフードとして、ココナッツオイルやココナッツチップスも有名です。しかし犬はココナッツを食べても大丈夫なのでしょうか? 今回はココナッツオイルやココナッツチップス、肝臓に効くといわれる所以について紹介します。

目次
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この記事のまとめ

  • ココナッツは犬が食べても大丈夫
  • ココナッツオイルは皮膚トラブルや肝臓の健康サポートに効果が期待される
  • ココナッツを与える際はアレルギー症状や過剰摂取に注意が必要
  • 市販の味付けされたココナッツ製品は犬には与えないことが望ましい

犬が食べても大丈夫なココナッツの栄養素

ココナッツ

ココナッツとは、熱帯地方に広く分布するヤシ科の植物「ココヤシ」の果実のことです。果肉部分は、主に水分と脂質で構成されています。また、ココナッツジュースやココナッツオイル、ココナッツミルクなど料理に使われるだけでなく、甘く濃厚な香りで化粧品などにも使われています。

ココヤシは果実以外を材木として、果実の皮は器や繊維として使われたり、花から取れる蜜はココナッツシュガーに使われたりするなど、非常に万能な植物です。

ココナッツに含まれる栄養素についてご紹介します。

中鎖脂肪酸

一般の植物油に含まれるオレイン酸やリノール酸と同じ脂肪酸の仲間です。エネルギー転換が早く、消化吸収を促進し、体脂肪の蓄積抑制に役立ちます。

食物繊維

食物繊維には、便質を改善し便通を促す不溶性繊維と、腸内の不要なものを排出する水溶性繊維があります。

カリウム

カリウムは塩分を排出する働きがあり、血圧を維持してくれます。また、利尿作用が体内の水分量を調整してくれるため、代謝が良くなります。

鉄分

鉄分は、貧血を予防するために必要です。たんぱく質と一緒に摂ると吸収力が高まります。

犬にココナッツオイルはスーパーフード

犬の皮膚に良いココナッツオイル
Coconut Research Center所長のBruce Fife博士によると、中鎖脂肪酸を多く含むココナッツオイルは、スーパーフードと呼ばれるほど健康に良い食材です。中鎖脂肪酸は、消化機能などの肝臓をサポートし、体重減少や皮膚や毛艶を良くする効果があるといわれています。

また、肌の保湿効果があり、炎症を落ち着かせてくれます。皮膚トラブルがあるわんちゃんには、ココナッツオイルは効果的かもしれません。まずは被毛や耳、肉球から塗ってみて、効果があるか試してみると良いでしょう。ただし問題が起きた場合にはすぐに使用を中止し、獣医師に相談してください。

どんなココナッツオイルを買うべき?

バージンオイルやエクストラバージンオイルなど、オーガニック類のココナッツオイルを買うことをおすすめします。酸化を防ぐため、必ず瓶に入っているココナッツオイルを選ぶようにしましょう。

ココナッツオイルが犬の歯磨きに有効って本当?

アメリカなど海外メディアでは、ココナッツオイルで歯磨きをすると、犬の口臭を改善してくれると言われています。しかし一方で、ココナッツオイルは歯のプラークを減らすこともあるといわれており、論文など信頼できるデータもまだないため、ココナッツオイルを使った歯磨きはおすすめしません。

日頃からの歯磨き、定期的な歯石取りをすることで、健康な歯を保つようにしましょう。

犬へのココナッツの与え方


ココナッツを与える際は、ココナッツウォーターやココナッツオイルを少量舐めさせてあげるか、犬用のおやつを適量あげることもおすすめです。

あまり果物のままで口にすることは少ないですが、ココナッツの果肉は犬が食べても大丈夫です。ただし与え過ぎると、胃腸炎や腹部膨満になる可能性があるため注意が必要です。

犬にココナッツを与える際の注意点

ココナッツ

01【犬にココナッツを与える際の注意点】アレルギー

アレルギーは、生まれつきの体質による先天性アレルギーと、長い期間同じ食材を食べることにより発症する可能性がある後天性アレルギーがあります。

ココナッツを初めて与える際は、少量からスタートしましょう。以下の症状が見られた場合は、アレルギーの可能性があります。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 皮膚のかゆみ
  • 元気がない
  • 目の充血

ココナッツを食べた際に上記のような症状が現れた場合は、獣医師に相談しましょう。

02【犬にココナッツを与える際の注意点】与え過ぎ

前提として、犬は総合栄養食のごはんを食べていれば、それ以外は与える必要はありません。

おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。
PETOKOTO FOODS

ペトコトフーズが提供する「食事量計算機(無料)を使っていただくと、1日の最適カロリー量を知ることができます。

例えば1日の最適カロリー量が125kcalのワンちゃんに100gあたり400kcalのドッグフードを与えている場合、1日の最適な食事量は31gとなります。

なお、生後4ヶ月以上、1歳未満の子犬の場合は食事量計算機で表示された1〜1.5倍の量を、生後4ヶ月未満の場合には2倍の量を与えてくださいね。

03【犬にココナッツを与える際の注意点】味付けはNG

市販のココナッツチップスやココナッツジュースには、糖分や調味料が多く含まれている可能性があるため、できるだけ与えないようにしましょう。ココナッツチップスやココナッツジュースだけでなく、人間用に加工された食品は与えないでください。

スーパーでもよく見かけるココナッツシュガーが含まれるココナッツサブレには多くの糖分が含まれているので、犬には与えないようにしましょう。

犬とココナッツに関するよくある質問

Q.
犬にココナッツを与えても大丈夫ですか?
A.
適量であれば犬にココナッツを与えても問題ありません。ただし過剰摂取は胃腸炎や腹部膨満を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
Q.
犬にココナッツオイルを使うメリットは何ですか?
A.
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸が肝臓機能のサポートや体重管理、皮膚の保湿・炎症緩和に期待できるとされています。
Q.
犬に与えるココナッツ製品はどのようなものが良いですか?
A.
無添加でオーガニックのバージンまたはエクストラバージンココナッツオイルがおすすめです。市販の味付けされた製品は糖分や添加物が多いため避けてください。
Q.
ココナッツオイルで犬の歯磨きをしてもよいですか?
A.
一部で口臭改善やプラーク減少の報告がありますが、科学的根拠が十分でないためおすすめできません。日常的な歯磨きや獣医師による歯石除去を優先しましょう。

さいごに

海辺で笑顔の犬
犬にココナッツを与えても大丈夫だが、与え過ぎには注意
ココナッツオイルは皮膚トラブルに効果的
ココナッツオイルでの歯磨きはおすすめしない
ココナッツは犬に与えても大丈夫な食材ですが、決して与え過ぎないよう十分注意してくださいね。

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※おやつやトッピングとして与える場合、与える量は1日の最適カロリー量の10%以内になるようにしてください。1日の最適カロリー量はペトコトフーズの「食事量計算機(無料)で簡単にわかります。
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