
犬はかぼちゃを食べても大丈夫!与えていい量や注意点を栄養管理士が解説
かぼちゃは犬が食べても大丈夫な野菜の一つです。夏野菜ですが体を温める効果があり、冬至の際に食べる地域もあります。与え方に気をつければ皮や種も食用となります。今回は犬に与えていい量や注意点、カボチャを使った手作りごはんレシピなどをペット栄養管理士が解説します。
犬はかぼちゃを食べても大丈夫

かぼちゃはカリウムやβカロテン、ビタミンE、ビタミンC、食物繊維を含み、犬が食べても大丈夫な野菜です。デンプンを糖に変える消化酵素「アミラーゼ」も含み、熟成したり加熱したりすること甘みを増します。犬は甘いものを好むため、トッピングやおやつにオススメの食材です。
なお、フレッシュフード「PETOKOTO FOODS」のビーフメニューでもかぼちゃが使われています。
かぼちゃに含まれる栄養素
エネルギー | 80kcal |
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カリウム | 430mg |
βカロテン | 4000μg |
ビタミンE | 4.7mg |
ビタミンC | 32mg |
食物繊維 | 4.1g |
※西洋かぼちゃ(茹で)100g当たり、参照:「食品成分データベース」(文部科学省)
カリウム | 過剰な塩分を排出してナトリウムとのバランスを保ち、血圧を安定させる効果があります。腎臓が弱っている場合は過剰になり心臓にダメージを与えてしまいます。摂取量に注意が必要です。 |
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βカロテン | 犬はβカロテンを体内でビタミンAに合成することができます。ビタミンAは健康な被毛を保ち、視力維持にも役立ちます。不足することで免疫力の低下や骨の形成不全につながります。 |
ビタミンE | ビタミンEはトコフェロールとも呼ばれ、抗酸化作用を持ちアンチエイジングや認知症予防、アトピー性皮膚炎など皮膚疾患への抗炎症作用が期待されます。単体では吸収効率が低く、脂質と一緒に摂ることで吸収が促進されます。 |
ビタミンC | 強い抗酸化作用を持ち、がん予防やアンチエイジングの効果が期待されます。生体内の異物を解毒する作用や、免疫機能を向上させる作用もあります。犬は体内で合成することが可能です。 |
食物繊維 | 腸内細菌のエサとなって腸内環境を改善したり、食後の血糖上昇をゆるやかにして糖尿病を予防したりします。水溶性は満腹感の持続や下痢の改善、不溶性は便秘の改善などの効果が期待できます。 |
犬にかぼちゃを与える際の注意点

犬にかぼちゃを食べさせる際は、以下の点に注意しましょう。
- 消化不良
- アレルギー
1. 消化不良に注意
生のまま硬いかぼちゃを与えると消化不良になる可能性があります。犬にかぼちゃを与える際は、必ず柔らかくなるまで加熱してから与えましょう。加熱することで甘みも増し、嗜好性が高まります。2. アレルギーに注意
かぼちゃはアレルギー報告の多い食材ではありませんが、可能性はゼロではありません。食後に体を痒がったり、嘔吐・下痢が見られる場合は動物病院に行くようにしてください。なお、アレルギー検査で陽性が出た食材は食べられないと考える飼い主さんが少なくありませんが、実際にアレルギー症状が出ていなければ与えても問題ありません。誤解から愛犬の食の選択肢を狭めてしまわないように、以下の記事も参考にしてください。
犬にかぼちゃの皮や種を与えても大丈夫?

かぼちゃの皮や種にも栄養がたくさん含まれ、犬が食べても大丈夫です。ただし、そのまま与えてしまうと消化不良になったり詰まらせたりしてしまいますので、必ず適切に調理して与えるようにしてください。
かぼちゃの皮
皮にはβカロテンや食物繊維が含まれます。生のままだと硬すぎますので、必ず茹でたり蒸したりして柔らかくしてから与えるようにしましょう。かぼちゃの種
種はパンプキンシードとも呼ばれ、亜鉛や鉄が含まれます。オメガ3やオメガ6などの不飽和脂肪酸も含まれるためパンプキンシードオイルとして利用されることもあります。薬膳では「南瓜仁」(ナンカンニン)や「南瓜子」(ナンカシ)と呼ばれ、条虫や回虫などの虫下しの生薬として利用されます。かぼちゃの種は硬い殻に覆われているため、そのまま食べさせるのはNGです。殻のまま乾燥させ、ハサミや爪切り、ペンチを使って中の種を取り出します。取り出した種をオーブンで軽くローストすれば完成です。乾燥やローストの代わりにフライパンで炒っても大丈夫です。
犬にかぼちゃを食べさせるときの方法

かぼちゃは加熱調理することで消化が良くなり、甘みも増します。犬にかぼちゃを食べさせる際は茹でたり蒸したり加熱調理をした上で、適量を与えるようにしてください。
かぼちゃを総合栄養食にトッピングしたり、おやつとして与えたりする場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量は「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」(無料)で簡単に計算することができます。
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かぼちゃを使った犬用ごはんレシピ

ワンちゃんの手作りごはんレシピを紹介する「#PETOKOTOおやつ部」では、かぼちゃと豆乳を使った「パンプキンプリン」の作り方を紹介しています。ハロウィンのおやつにオススメです!
かぼちゃ | 150g |
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豆乳(無調整) | 100g |
豆乳クリーム(ホイップ用) | 100ml |
はちみつ | 小さじ1 |
黒ごまペースト | 大さじ1 |
ゼラチン | 2.5g |
※使う道具:包丁、電子レンジ、耐熱皿、こし器、木べら、絞り袋、プリンカップなど。
パンプキンプリンの作り方を見る
かぼちゃを使ったオススメの犬用おやつ
かぼちゃを使った市販の犬向けおやつを紹介します。カットした国産のかぼちゃとサツマイモを蒸かして甘みを引き出し、フリーズドライでサクサク食感に。甘みがあるので野菜を食べ慣れていないワンちゃんにもおすすめです。

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まとめ

栄養価が高く、体を温める野菜
加熱調理で柔らかくしてから与える
皮や種も適切に調理すれば食べてOK

ご満足いただけなかった場合は初回配送分に限り、全額返金いたします。ぜひ一度お試しください。
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