猫は紅茶を飲んでも大丈夫? 各成分の影響やカフェインの致死量を解説

猫は紅茶を飲んでも大丈夫? 各成分の影響やカフェインの致死量を解説

猫は紅茶を飲んでも大丈夫なのでしょうか? 家事や仕事の合間に、紅茶でほっと一息つく時間を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。香りや味わいがさまざまな茶葉からお気に入りを見つけたり、紅茶に合うスイーツを準備したりするのも紅茶の楽しみ方の一つです。ティータイムに、飼い猫とまったり過ごすのもまた至福の時です。でも、目を離したすきに猫が紅茶を飲んでしまったなんてこともあるようです。猫が紅茶を飲んだら、どんな影響を与えるのかを紹介します。

猫に紅茶はNG

レモンティー

紅茶にはカフェインが含まれますので、猫は飲んではいけません。でも好奇心旺盛な猫が、テーブルに置いてあったティーカップから紅茶を飲んでしまうこともあります。

もし猫が紅茶を飲んでしまったら、まずはカフェイン中毒の症状が出ていないか、しっかり様子を見るようにしてください。いつもと様子が異なっていたり、気になる症状が出た場合は、すぐに動物病院に連絡しましょう。

猫が紅茶の茶葉やティーバッグを食べてしまった

茶葉を猫が食べてしまった場合にも、同様の危険性があります。当然、茶葉そのもののほうがカフェインの含有量が多いので、いっそう注意が必要です。また、ティーバッグを丸ごとのみ込んだ場合は、さらに危険が増します。異物が胃に残る可能性があるほか、腸に詰まると腸閉塞を引き起こす可能性もあるのです。

ティーバッグを誤飲した場合、食してからの時間経過によって対処が変わってきますが、気が付いた時点で動物病院へ連絡し、指示を仰いでください。

紅茶クッキーなど加工品にも注意

紅茶はクッキーやケーキといったお菓子に使われることも多くあります。香りが良いお菓子は食欲をそそりますが、猫に与えるのはNG。茶葉からの影響はもちろんですが、これらのお菓子には砂糖やバターがたっぷり使われています。猫にとっては、肥満や糖尿病の原因にもなりかねません。


紅茶の成分

マグカップを見る猫

日本はもちろん、世界中で愛される紅茶ですが、どのような成分が含まれているのでしょうか。詳しくみていきましょう。

紅茶の成分(浸出液100gあたり)
エネルギー(kcal) 1
たんぱく質(g) 0.1
脂質(g) 0
炭水化物(g) 0.1
カリウム(mg) 8
リン(mg) 2
ビタミンK(μg) 6
葉酸(μg) 3

タンニン

紅茶に含まれるタンニンは、ポリフェノールの一種です。抗酸化作用があり、コレステロールの参加を防ぐことによって動脈硬化のリスクを下げることが期待できるなど、猫にとっても必要な栄養素です。

シュウ酸

人でも結石の原因になる物質として知られるシュウ酸ですが、それは猫でも同じです。紅茶にはシュウ酸が含まれていますが、摂取し過ぎるとシュウ酸カルシウム尿石症の原因となります。尿路結石は放っておくと重症化してしまい、オス猫はペニスを切除しなければならないケースや命に関わることもあります。


カフェイン

紅茶には、カフェインも多く含まれています。カフェインには興奮作用があり、精神刺激薬の一つです。また、解熱鎮痛作用や利尿作用もあります。猫がカフェインを摂取すると、心筋と中枢神経を刺激され、頻脈や過度の興奮、呼吸切迫や痙攣など、カフェイン中毒の症状を見せることがあります。

猫のカフェインによる致死量は体重1kgあたり150mgだといわれています。そのため5kgの猫の場合、カフェインを750mg(紅茶2.5ℓ分)摂取すると危険です。少し飲んでしまったくらいでカフェインが問題になることはありませんが、人でも1杯のコーヒーで中毒症状を起こす人がいるように、猫にも個体差がありますので油断しないようにしてください。

カフェイン含有量(100mlあたり)

  • 紅茶:30mg
  • 玉露:160mg(茶葉10gに60℃の湯60mlを加え2.5分浸出)
  • インスタントコーヒー:60mg(インスタントコーヒー粉末2gを熱湯140mlに溶かす)
  • 緑茶、煎茶、ウーロン茶:20mg
  • コーラ:10mg



猫が飲んでもよいお茶

カップの匂いを嗅ぐ猫

どうしても、ティータイムを猫と一緒に楽しみたい場合、猫が飲んでもよいお茶はあるのでしょうか。私たちに馴染みが深い、緑茶やウーロン茶は元をたどると紅茶と同じ茶樹が原料のため、猫に与えることはやめておきましょう。

大麦が原料の麦茶やトウモロコシが原料のコーン茶には、カフェインが含まれていないので、健康的な猫が飲むことには問題がありません。とはいえ、アレルギーなどの心配もあります。お茶は猫が必ずしも必要としない飲み物で、積極的に飲ませる必要はないものです。どうしても与えたい場合は、薄いものをごく少量にしておきましょう。


猫パッケージの紅茶がギフトに人気

紅茶

猫は紅茶を食べてはいけないのですが、愛猫家の間で人気なのが猫パッケージの紅茶です。中でも愛猫家の紅茶ギフトの代表といえば、フランスの紅茶ブランド「JANAT(ジャンナッツ)」。

創設者のジャンナッツ・ドレス氏の飼い猫であるサムとボウが描かれた紅茶缶は、シンプルでインテリアにも溶け込むためずっと手元に置いておきたくなるはずです。このほかにも、猫モチーフの紅茶やグッズは多くあるので、いろいろと探してみてください。

猫が紅茶を飲むのはダメ

紅茶

私たち人間にとって、ゆっくりと紅茶を楽しむティータイムはリラックスできる時間ですが、猫にとって紅茶は危険なものです。猫が紅茶を欲しがっても、飲ませてはいけません。もし誤って猫が紅茶を飲んでしまったら、様子を見て、気になる症状が出たら速やかに獣医師に相談してください。

また紅茶が入ったカップやペットボトル、茶葉、ティーバッグなどの管理には気を付けましょう。高いところに置いていても、運動神経がよい猫にとってはお手のもの。紅茶の入ったティーカップは置きっぱなしにせず、また茶葉などは蓋つきの棚の中などに仕舞うようにしましょう。

※猫に健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。雑食動物の人と違って猫は肉食動物です。人の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。

ただ、食事は飼い主と愛猫の絆を強くする大切な時間でもあります。同じものを食べたいと思ったり、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんなときは必ず与えても大丈夫なのかを調べ、適切な与え方や量(あくまでおやつとして)を守り、様子を見ながら与えるようにしてください。
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