【獣医師監修】キンカローってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方

佐藤貴紀

獣医師/循環器科担当/認定医

【獣医師監修】キンカローってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方

ここ数十年で、たくさんの猫種が新しく血統書を発行されてきているのをご存じでしょうか? 今回は、日本や韓国では「マンチカール」と呼ばれることもある新しく珍しい猫種「キンカロー」の特徴や性格、アメリカンカールとの違いなどを紹介します。

目次
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キンカローの基礎知識

英語表記 Kinkalow
原産国 アメリカ
サイズ 小型
体高 約17.5〜20cm
体重 約1.3〜3kg
寿命 約12〜15年
キンカローはアメリカの女性ブリーダーによって90年代の中頃に生み出された、比較的新しく、世界的に見ても珍しい猫種です。

マンチカンとアメリカンカールを交配させた結果生まれた猫種であるため、「マンチカール(MunchCurl)」と呼ばれることもあります。

世界的に有名な血統書発行団体であるTICA(The International Cat Association)には「実験段階にある猫種」として登録されています。

キンカローの性格

キンカローはとても賢く、好奇心が旺盛で、運動が大好きな猫種です。

また、社交的な性格の持ち主としても知られており、飼い主と触れ合ったり一緒に遊んだりするのが好きな猫といわれています。小さなお子さんのいる家庭や、すでにほかにペットを飼っている家庭にぴったりの猫種です。

キンカローの特徴

キンカローは、マンチカンの特徴である足の短さと胴の長さ、アメリカンカールの特徴であるカールした耳を持つ猫種です。

一般的に、子猫のころは立ち耳で、成長するにつれてだんだん丸まってくることが多いとされています。耳のカールには個体差があり、全体的にクルッと丸まっている耳を持つこともあれば、まったくカールのない耳を持つこともあります。

キンカローの平均寿命や平均体重

キンカローの体高は約17.5〜20cm、平均体重は約1.3〜3kgです。

キンカローの平均寿命は約12〜15年といわれています。

キンカローとマンチカン、アメリカンカールとの違い

マンチカンは、キンカロー同様ドワーフキャット(Dwarf Cat、家畜化された猫種のうち子猫症にかかっているもの)の一種であるとされており、平均体重が2〜4kgというとても小さな猫です。

また、足が短い子が多いという特徴もキンカローに似ています。マンチカンとキンカローの違いは耳の形に現れることが多いようです。

アメリカンカールとキンカローとの大きな違いは、体重です。大きくても3kg程度にしかならないキンカローに対し、アメリカンカールは大きいオスではおよそ5.5kgになることもあります。

キンカローの毛色

キンカローにはさまざまな毛色が認められており、代表的な毛色にはブラウン、ホワイト、クリーム、オレンジなどがあります。また、短毛・長毛両方のキンカローがいます。

ライラックポイント(Lilac Point)

キンカローホワイト
photo credit: Snowちゃん(@snow_and_dawn さん) Thank you!

シルバーパッチドタビー(Silver Patched Tabby)

キンカロー短毛
photo credit: はるちゃん(@halulun_yca さん) Thank you!

クリームタビー(Cream Tabby)

キンカロー長毛
photo credit: スフレちゃん(@fuwamofu_nyan さん) Thank you!

ブラウンタビー&ホワイト(Brown Tabby and White)

キンカローインスタ
photo credit:ミイミイ君(@khfgr937 さん)Thank you!

キンカローの育て方

キンカロー
photo credit: Snowちゃん(@snow_and_dawn さん) Thank you!
元気いっぱいなキンカローとの暮らしには、おもちゃキャットタワーが不可欠です。

飼い主と遊ぶのが好きなので、毎日必ず一緒に遊ぶ時間を作ってあげてください。賢く物覚えの早いキンカローには、芸を教えたりするのもおすすめです。

キンカローのケア

キンカローは、ケアしやすい猫ともいわれています。健康な毛並みを保つため、一週間に一度程度のブラッシングをしてあげる程度でよいでしょう。

飼い主とのふれあいを好む猫なので、ブラッシングに手こずることはなさそうです。

キンカローのかかりやすい病気

キンカローには、猫種特有の病気などはありません。ただし比較的新しい猫種なので、これからの研究で明らかになることもあるかもしれません。

脚が短いという点では、体重には注意を払いましょう。ごはんの与えすぎなどを避け、できるだけ平均体重をキープすることによって、腰や足などの疾患を予防できます。

そのほかにも、猫クラミジア感染症や猫コロナウイルス(FCoV)などの猫特有の病気について理解しておくことも大切です。

肥大型心筋症

猫の心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こることによって心臓が正常に機能しなくなってしまう病気です。詳しくは、以下の関連記事を御覧ください。

泌尿器疾患

おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。

キンカローの迎え方

比較的飼いやすいといわれるキンカローですが、家族に迎える際にはいろいろな覚悟が必要です。

寿命といわれる15年間、あるいはそれ以上の期間責任を持って育てていけるか、病気や怪我などの際に面倒を見ることができるか、特にキンカローの場合、家族が毎日一定の時間遊んであげることができるかなど、考えることはたくさんあります。

保護猫から迎える

保護犬猫マッチングサイトのOMUSUBI

保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、血統書のある猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。

ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「ペトコトお結び(OMUSUBI)」も、ぜひ覗いてみてください。

ブリーダー・キャッテリーから迎える

ブリーダー、キャッテリー(TICAもしくはCFAに認められているブリーダー)から迎える方法もあります。まずはインターネットなどで評判をチェックしてみましょう。

ペットショップから迎える

大手ペットショップなどでは、販売するすべての子猫にマイクロチップを埋め込んでいる場合もあります。

ペットショップでは首輪やおもちゃなども販売されているので、同じお店ですべてを揃えてあげられるという利点があります。

キンカローを迎える前に理解を!

飼い主にあまり寄り付かないというイメージが多い猫ですが、キンカローはその逆、家族が大好きな猫種です。

一緒に暮らすことを決めたら、毎日一緒にいる時間を大切にしてあげたいですね。

参照


愛犬・愛猫のもしもの時に備えていますか?

ペトコト保険

ペットも突然病気やケガをすることがあり、その際には高額な治療費がかかることがあります。そんな時に役立つ保険の一例が、ペトコト保険です。

ペトコト保険は、ペトコトお結び(OMUSUBI)の運営や登録保護団体への寄付・支援にも活用されており、保護犬・保護猫の未来を守る取り組みにもつながっています。

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まずは、公式サイトで詳細をチェックしてみませんか?

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