
犬はカブを食べても大丈夫? 栄養成分や与える際の注意点を紹介
栄養価の高い野菜として人気のカブは犬が食べても大丈夫な食べ物です。犬の手作りご飯の材料としてもよく使われていますが、どんな与え方が最適なのでしょうか? 与える際の注意点なども確認しながら栄養成分や効果について説明します。
犬はカブを食べても大丈夫!

カブは犬にとってそこまで嗜好性の高い野菜ではありませんが、カブが含有する成分に特別な懸念点はありません。犬はカブを食べても大丈夫です。
食べ物の相性は犬の体質に依存するので、犬によってはアレルギーを発症する可能性もあります。初めて与える際は少量ずつ与えて経過を観察してあげてください。
総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「PETOKOTO FOODS」の「フード診断」(無料)で簡単に計算することができます。
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葉っぱや生のカブを与えても大丈夫?
カブの根の部分だけではなく、葉っぱも栄養満点です。生で与えても大丈夫ですが、犬は肉食よりの雑食動物なので、野菜の消化が得意というわけではありません。特にチワワやパピヨンなどの小型犬に与える際は、おろし器を使ったり細かく切ったりするようにして胃腸の負担を軽減するようにしましょう。
カブの栄養成分

カブは春の七草の一つで、生ではサラダやバーニャカウダ、火を通せば煮物の具材として頻繁に使われています。βカロテンやビタミンCを豊富に含み、高い抗酸化作用が期待できます。特徴的な成分をみていきましょう。
βカロテン
ピーマンに多く含まれるβカロテンは、抗酸化作用がある栄養素です。免疫力を高めてくれるので、ガンや心臓病の予防などにも効果的といわれています。これは、人間だけでなく犬にも同様のことです。また摂取することで、βカロテンがビタミンAに変換されます。ビタミンAは、皮膚のターンオーバーを調整するなどの役割を持っています。ビタミンC
人の場合、最も要求量の多いビタミンですが、健康な犬や猫の場合は体内でビタミンCを生成できるため、必須ビタミンとは言えません。しかし、抗酸化成分として加齢や運動による酸化ストレスや、関節炎などに関連する病気の予防および治療に役立ちます。葉酸
葉酸は体の細胞の生まれ変わりや成長をサポートするという大切な役割を持ったビタミンの一種です。カリウム
カリウムは塩分を排出する働きがあるので、血圧を維持してくれます。利尿作用が体内の水分量を調整してくれるので代謝が良くなります。犬にカブを与える際の注意点

生の状態でも食べることができるカブですが、犬の体質によっては注意すべき点があります。犬にカブを使った手作りご飯を与える際は、摂取後に様子を見られるようにしておきましょう。
甲状腺に問題のある犬はNG
カブはアブラナ科の野菜です。アブラナ科に含まれるゴイトロゲン(グルコシノレート)という成分は、ヨウ素の吸収を阻害すると言われています。必要とする甲状腺ホルモンの分泌に影響し、甲状腺に負担をかけると言われています。そのため甲状腺に問題がある場合は与えない方が良いでしょう。
アレルギーに注意
犬によってはアレルギー反応を引き起こす可能性があるので、初めて与える際は少量にし、摂取後に様子を見られるときに与えましょう。初期症状として皮膚の疾患が現れる可能性が高いので、フケが出たりずっと肌をかゆがっていたりしていたら、早めに病院に相談してください。
以下は主な症状です。
- 下痢
- 嘔吐
- 肌をかゆがる
- 目の充血
食物性アレルギーの場合、原因となるものを取り除いてあげれば問題ありませんが、アレルギーは摂取後すぐに症状が現れる訳ではなく1カ月後という場合もあります。そのため何の食材が原因か分かりづらいことが多いので、アレルギー症状が疑われたら動物病院で検査をすることをおすすめします。
まとめ

犬はカブを食べても大丈夫!
初めて与える際は少量にしてアレルギー反応がないか確認して
与える際は細かくして消化を助けよう
甲状腺に問題のある犬には与えない
- 文部科学省「食品成分データベース」
気になることがあれば専門家に聞いてみよう!

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