こんにちは、ペット栄養管理士の山本です。開発レポート第3弾は、PETOKOTOが猫の理想のごはんをどのようにつくろうとしているかの紹介です。誰がレシピを作り、どこで試作し、どうやって味見をして、どんなところで製造するのか。すべてまるっとお見せします!
ペット栄養学の世界的権威と言える先生ですから、フード開発の協力依頼も世界中から届いています。そんな先生がなぜ日本の小さな会社のオファーを受けてくれたのでしょうか? ニック先生に直接聞いてみたところ、「Taisukeさんが会いに来てくれた」ことが決め手になったと教えてくれました。
コロナ禍に入る直前の2019年、PETOKOTO代表の大久保はニュージーランドまで飛び、実際に会ってニック先生に想いを伝えていました。先日、大久保はIVSというイベントで「家族であるペットのためのごはん」についてプレゼンを行い優勝することができましたが(関連記事)、その原型とも言えるプレゼンがニック先生の心を動かしたのです。
ただし猫は犬よりも好き嫌いの差が激しく、簡単には完成しないだろうと話しています。添加物を増やしたり、味をミックスしたりすれば食いつきが良くなるのはわかっていますが、それでは猫の理想のごはんにはなりません(※)。ではどうすればいいのか、ニック先生と商品開発責任者の佐藤獣医師がミーティングを重ねて試行錯誤しています。
現在はPETOKOTOスタッフの愛猫たちにも協力してもらいながら、より多くの猫たちに喜んでもらえる健康的なごはんを模索しています。
誰がレシピを作るの?
PETOKOTO FOODSのレシピを作っているのはニュージーランド・マッセー大学のニック・ケイブ(Nick Cave)獣医師です。ニック先生は小動物栄養学博士であるとともに、世界で約90人ほどしかいない獣医栄養学専門医の資格を持つ現場のスペシャリストでもあります。ペット栄養学の世界的権威と言える先生ですから、フード開発の協力依頼も世界中から届いています。そんな先生がなぜ日本の小さな会社のオファーを受けてくれたのでしょうか? ニック先生に直接聞いてみたところ、「Taisukeさんが会いに来てくれた」ことが決め手になったと教えてくれました。
コロナ禍に入る直前の2019年、PETOKOTO代表の大久保はニュージーランドまで飛び、実際に会ってニック先生に想いを伝えていました。先日、大久保はIVSというイベントで「家族であるペットのためのごはん」についてプレゼンを行い優勝することができましたが(関連記事)、その原型とも言えるプレゼンがニック先生の心を動かしたのです。
猫のごはんレシピもニック先生が担当
すでに犬のごはんはニック先生から頂いたレシピをもとに絶賛販売中ですが、今回、猫のごはんもレシピを頂くことができました。ニック先生から頂いたレシピ
ただし猫は犬よりも好き嫌いの差が激しく、簡単には完成しないだろうと話しています。添加物を増やしたり、味をミックスしたりすれば食いつきが良くなるのはわかっていますが、それでは猫の理想のごはんにはなりません(※)。ではどうすればいいのか、ニック先生と商品開発責任者の佐藤獣医師がミーティングを重ねて試行錯誤しています。
※味のミックスを避けるのは、アレルギーのリスクを少なくするためです。
ニュージーランドでのミーティング風景
現在はPETOKOTOスタッフの愛猫たちにも協力してもらいながら、より多くの猫たちに喜んでもらえる健康的なごはんを模索しています。
社員猫たちが試食を担当
今回の猫の理想のごはんづくりにどんなスタッフが関わっているかは、前回の開発レポートで詳しく紹介しました。PETOKOTOのスタッフは犬や猫の飼い主ばかり。プロジェクトリーダーの井島や商品開発担当の三浦、プロモーション担当の南雲は犬と猫の両方と暮らしています(※ちなみに3人の愛猫は我が家を卒業していった元保護猫たち :)。ですから、今回の理想のごはんづくりにも猫たちに多大な協力を頂いています(ごはんを食べるだけの美味しい仕事!)。まずは猫たちが美味しそうに試作品を食べる様子をご覧ください。
これだけ見ると開発は順調そうですが、実際は誰も食べてくれないレシピがあったり、好き嫌いが真っ二つに分かれるレシピがあったり、野菜の有り無しでは(大方の予想をくつがえして)有りのほうが人気だったりと、みんな頭を抱えながら取り組んでいます。
たくさんの食材の中から良さそうなものを吟味
猫の気持ちを理解するため、スタッフが食べてみる試食会も実施しました。こちらの様子は次回の開発レポートで紹介しますので、楽しみにしていてください!
猫のために職種を越えて商品開発
猫と暮らすPETOKOTOスタッフは「愛猫のために!」という想いも強いため、職種を越えて商品開発に取り組むスタッフもいます。その一人が猫専門イラストレーターとしても活躍するデザイナーの国井です。ニック先生のレシピをもとに、どんな工夫をすれば猫たちが喜ぶごはんになるか、テレワーク中の自宅で研究を重ねています。その取り組みが本気すぎて、社内では国井の愛称「クーニー」にちなんで国井家を「Coony's キッチン」と呼んでいるほどです。その出来栄えがこちら。
どれも美味しそう……。
たくさんのスタッフ、専門家、社員猫たちの知見や努力によってようやく方向性が見えてきましたが、ごはんづくりはまだまだ道半ば。今後はニャドバイザーのみなさんにも参加していただき、猫の理想のごはんに近づけていきます。
PETOKOTOキッチンも準備中です!
猫の理想のごはんが完成したらそれをみなさんにお届けするため、国内にあるPETOKOTOキッチンで猫のごはんをつくり始めます。現在は犬のごはんをつくっていますので、キッチンを拡張するため商品開発担当が現地に出向いて調整を行っています(キッチンは東京から少し離れたところにあります)。新鮮な食材を細かくカット(犬用)
食べやすい大きさにカットした食材を混ぜ混ぜ(犬用)
1食分に分けていきます(犬用)
パックに詰めて不良品がないかチェック(犬用)
写真はすべて犬用ですが、猫のごはんも食材が決まり、キッチンが動き出した際は改めて紹介します。PETOKOTO FOODSは、どんな人が育てた食材を使って、どのようにつくっているのか、すべてお見せしていきます。すべては猫たちのために!
最新情報を知りたい方へ「メルニャガ」お届けします
ニャドバイザーの募集は締め切りましたが、応募が間に合わなかった方や開発スタートのニュースを見た方から、「理想のごはんづくりに協力したい」「開発状況を教えてほしい」「いつ完成するのか知りたい」といったお声を頂いています。そこで進捗状況や開発記事の掲載状況、アンケートやインスタライブのお知らせなどを定期的にメールでお知らせする「メルニャガ」をご用意しました。猫の「理想のごはん」にご興味のある方は、ぜひご登録ください。
メルニャガ登録はこちら