社員猫たちに食べてもらえなかった最初の試作品から始まり、ニャドバイザーのみなさんと理想のごはんを語り合った座談会などなど、長かったような、短かったような……。完成したごはんには、スタッフそれぞれの想いが詰まっています。
そこで今回は、デザイナーからエンジニアまで、開発スタッフが集まって実施した振り返り座談会の様子を紹介します!
エンジニア、愛猫︰よもぎ&わらび
PETOKOTO代表、愛犬︰コルク
デザイナー、愛猫︰ミン&ミノ&獅子丸
お客さまサポート、愛犬︰ひじき
プロジェクトオーナー、愛犬︰アレックス&愛猫︰サン
獣医師&商品開発責任者、愛犬︰ベリー
うちの子に食べさせたいごはんができた
みなさん、1年かかってようやくここまで来ましたね!
長かった……。
(笑)。佐藤先生は商品開発の責任者としてニック先生(※獣医栄養学の世界的権威)とのやり取りもされてましたからね。
ニックはニュージーランドにいるので常にオンラインミーティングで、しかも会話が英語なのでハードでした。
でも大切な家族である猫が毎日食べるものですから「獣医栄養学専門医がレシピを作っている」というのは妥協せずに続けていきたいですね。
ニックも「ただレシピをつくる」というのではなく、「PETOKOTO FOODSをより良くする」という視点でしっかり取り組んでくれているのが嬉しいです。
そこがあるから私たちも「理想のごはんです」と自信を持って言えるので、ありがたいです。
猫のごはんで難しいのは嗜好性(食いつき)なんですよね。今年のインターペットは去年よりもフレッシュドッグフードの出展が増えていたんですが、出展されていた方に「猫用はつくらないんですか?」と聞いても、「ネコちゃんは好き嫌いが大変で、まだできていないんです」と言われることが多かったです。「どこも一緒なんだな……」と思いました。
私たちも現在進行系で苦労してますもんね。そこは犬と猫の大きな差かなと思います。
発売して終わりではなくて、ここからがスタートですね。どうやったら嗜好性を良くしていけるか、使いやすいサービスにしていけるか。うちの猫たちがもっと喜ぶものになると考えると、いち飼い主としても楽しみです。
私の家にも猫が2匹いて、うちの子たちに食べさせてあげたいと思っていました。発売できて良かったです。
PETOKOTO MEDIAもOMUSUBIも犬と猫のサービスなのに、PETOKOTO FOODSだけは犬しかなかったから、猫と暮らす社員たちはずっと「猫用もつくりたい」って言ってたよね。犬も猫も、やっとみんなに愛されるサービスの形が整ったのが良かったなと思います。
病気の時も美味しいごはんを食べさせたい
コルクは今年で7歳になったんだけど、今は元気でもこれから病気が出てくると思う。そんな時に美味しくない療法食を食べさせるんじゃなくて、療法食でも美味しいものを食べてもらいたい。それはどの飼い主さんも同じ想いだと思う。
そういったご要望をお客さまから頂くことはとても多いです。
そうだよね。今後はPETOKOTO FOODSが療法食を提供することに意義があるし、期待されてる分、スピード感を持って取り組んでいかなければいけないと考えています。
やりましょう! 犬も猫も手術や入院となれば食欲が落ちてしまうものなんですけど、その中でもドライブフードよりウェットフードのほうが食べるんです。それがフレッシュフードになれば、より嗜好性が上がって食べるようになると思います。
より多くのワンちゃんネコちゃんに豊かな生活を送ってもらうためにも、療法食を含めたメニューを増やしていくというのは絶対にやらなければならないと考えています。
病気になってからもそうですけど病気にならないように、個々の健康状態に合わせて「この子にはこのメニューがいいですよ」と提案できるサービスにしていきたいですね。
ニャドバイザーさんにご参加いただいた座談会でも「食べないことに関するお悩み」は多かったですし、猫に多い腎臓とか結石とか、泌尿器系の病気を懸念されてる飼い主さんもたくさんいました。フレッシュタイプなら食事から水分が摂れるので、「愛猫の体に良いものがあるなら食べせたい」という期待値の高さをすごく感じました。
猫は飼い主が心配するほど水飲んでくれないですからね……。
座談会は犬のときも実施していたんですが、今回は「ニャドバイザー」という形で猫の飼い主さんと一緒に進められたのが良かったと思います。
応募も私たちの想定を大幅に超える120家族212匹もあってびっくりしました。社内にも私を含めて猫の飼い主がたくさんいますが、より多くの猫の飼い主さんの課題感や新しいごはんへの期待、要望を知ることができ、商品開発に反映できたのが良かったと思います。
ニャドバイザー認定証も喜んでいただいて、SNSに投稿していただいた方もたくさんいましたよね。座談会には私も参加しましたが、「発売しないほうがいいよ」なんて言われないかドキドキしました(笑)。
アンケートの結果とか数字だけ見て終わりではなくて、「ちゃんと会って話をする」という場を設けられたのがすごく良かったし、これからも続けていきたいと思いました。
ニャドバイザーの想いが詰まったごはん
私は公式サイトに掲載するネコちゃん用のFAQ(よくある質問)を担当したのですが、入社して日が浅いのとワンちゃんの飼い主なので皆さんに教えてもらいながらでした。
もちろんワンちゃん用のFAQは参考にしたんですが、犬用を猫用に書き換えて終わりではないので苦労しました。これからもアップデートしながらより良いコンテンツにしていきたいと思っています。
それ、すごく分かります。「犬用があるから猫用も簡単につくれる」って思いがちなんですけど、全然違うんですよね。
商品と一緒にお送りする資料をデザインした際も、最初は「犬用に猫の要素を足せばいいだろう」くらいに考えていたんですが、犬と猫はペットというくくりで近くても生き物としては全然違う。飼い主さんが求めているものも全然違います。
ページの構成をガラッと変えて作り直しました。猫に最適なものができて良かったと思います。
開発は逆に積み重なるものなので、犬用しかなかった時からいつか猫用ができたら役に立つだろうという想定をしてつくっていました。今回それが形になって、すごく良かったなと思います。
すごい! 猫のプロジェクトが始まる前から将来のことを考えていたんですね。今回、ネコちゃん用のごはんをつくることになって、デザイナーやエンジニア、商品開発にプロモーションと横断的なプロジェクトにすることができました。
そこにニャドバイザーとして飼い主さんとネコちゃんにも参加してもらって、ただ「キャットフードをつくる」のではなくて、「猫の理想のごはんをつくる」という想いを共有しながらつくれたのが会社としても、個人的にも良い経験になって良かったと思っています。
開発してて思ったのが、犬と猫の写真が大幅に増えてめちゃくちゃかわいいサイトになったんです。猫が増えてかわいさ2倍になりました。ぜひ見てみてください。
二橋さんの感想がかわいい(笑)。
猫の飼い主さんって本当に「猫」が好きですよね(笑)。
最後に
今回、社員猫からニャドバイザーのネコちゃんたちまで、たくさんの猫に食べてはもらったものの、まだまだ発見できていない「ネコちゃんが美味しいと思う何か」があると思います。
食べないことに悩んでいるお客さまが多い中で、単に商品に関することだけではない「食育」の情報を飼い主さんにお届けしていきたいと思っています。今後もニャドバイザーの方と、愛猫のためのごはんを一緒に作っていきたいです。
私はお客さまサポートとして、直接お客さまとお話しさせていただく立場になります。たくさんの声を集めてより良いサービスにしていけたらいいなと思いますし、ごはんの販売だけではない、プラスの付加価値を感じていただけるような提案をしていきたいと思っています。
PETOKOTO FOODSに犬用と猫用ができて、ベースになる毎日のごはんはそろいました。でも「ペットを家族として愛せる世界」を目指すPETOKOTOとしては、まだスタート地点です。
例えば子どもの誕生日を毎年お祝いするように、愛犬・愛猫の記念日にPETOKOTO FOODSをアレンジするキットやPETOKOTO FOODSのケーキとか、もっとペットと一緒に暮らす、生活が彩りがいっぱい増えるような商品やサービスまで私たちが提案していけたらいいなと思います。
会員登録(無料)していただくと「マイページ」が見られるようになるのですが、犬用はサービス開始から少しずつ増やして「食事量計算機」などごはんの与え方、「専門家の解説」「豆知識」などの読み物コンテンツを充実させました。
一方で猫用は最初から同じ量のコンテンツを用意しています。何か悩んだらマイページを見たり、FAQを見たりすると解決する可能性が高いと思いますので、ぜひマイページを見ていただきたいです。
エンジニアとしては、そういったコンテンツを快適に楽しんでいただくため、もう少し表示速度を速くしたいです。僕が開発してできることで皆さんのネコちゃんが健康になってくれたらいいなと思っています。
PETOKOTO FOODS for CATSはデザイナーからエンジニアまで、真剣に「どうしたら食べるんだろう」とか、「どうしたら喜んでもらえるだろう」「どうしたらお悩みを解決できるだろう」とみんなで考えながらこだわりを持ってつくれたごはんだったと思います。
今後はメニューを増やしていきたいですし、獣医師としてできるアドバイスもどんどんしていきたいです。食を通じてネコちゃんの生活を豊かにしてあげたいと思っています。まずは、美味しく食べてもらえることをと願っています。
犬の場合はイベントに来ていただいたり、こちらから会いに行ったり、コミュニケーションを取る方法がたくさんありますが、猫の場合は犬ほど多くはありません。よりデジタル上で距離を近くしていくことで、飼い主さんやネコちゃんとの距離を近づけていきたいです。
フレッシュキャットフードは日本でも出たばかりです。お客さまの声をちゃんと聞きながら、一緒に商品やサービスを開発して、より良いものをつくっていきたいです。
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PETOKOTOは、「ペットを家族として愛せる世界へ」をミッションに掲げるペットウェルネスカンパニーです。クオリティ・オブ・ペットライフを事業軸に掲げ、ペットライフの一生に寄り添い、ペットが家族として受け入れられる社会を目指しています。
その想いはPETOKOTOスタッフ全員が共有していますし、誰よりも代表の大久保が強く持っています。涙ながらにその想いを語ったプレゼンがYouTubeに公開されていますので、ご覧いただけると嬉しいです(2:14:14頃)。