犬が飼い主を起こすのには理由があった|優しくなめて起こされたら許してしまう?

犬が飼い主を起こすのには理由があった|優しくなめて起こされたら許してしまう?

皆さんは犬に起こされるという経験はありますか? 早朝や夜中にかかわらず、飼い主さんを起こすのにはどんな理由があるのでしょうか。今回は、犬が飼い主さんを起こす理由と、しつけ方について解説します。

犬が飼い主を起こす理由

ベッドに乗る犬

犬が飼い主を起こす姿は一見かわいらしい行動でもありますが、時間帯や飼い主の体調によっては辛いものです。犬が飼い主を起こすのには理由があります。その理由が分かれば、対策やしつけをすることも可能になります。

要求があるから

犬にとって望みを叶えてくれるのは飼い主だけです。トイレに行きたいお腹が空いたのどが渇いたなどの要求があるときに飼い主を起こすという行動をとります。

体内時計がしっかりしている

犬は人のようには時間を認識していませんが、人よりも体内時計がしっかりしているといわれています。それまでの習慣から毎日決まった時間に起きることができるのです。

朝ご飯の時間、散歩の時間など決まったライフスタイルがある場合の子に多いです。特にご飯の時間がいつも決まっている子の場合には、時間が空きすぎることで胃液を吐いてしまうこともあります。

学習によるもの

体内時計とも近いですが、学習によって飼い主を起こすということも考えられます。特に目覚まし時計を使っている場合には「時計が鳴ったら飼い主さんが起きる」ということを知っています。そして目覚まし時計が鳴るタイミング、もしくは少し早いタイミングで「起きる時間だよ」と起こすこともあるでしょう。

犬が飼い主を起こすようになったきっかけ

時計と子犬

犬が飼い主を起こすようになるのには要因があります。きっかけはさまざまですが、目覚まし時計のような必ず決まったタイミングで起こる「必然的な学習」と、意図せず行った動作にたまたま飼い主が反応してくれた「偶然的な学習」に分けることができます。

目覚まし時計など必然的な学習の場合には、飼い主が起きるタイミングが犬にもわかるのでうれしくて、飼い主よりも先に起きてそわそわしているということになります。

一方、偶然的な学習の場合には、たまたま犬がとった行動に飼い主さんが反応してくれたという経験から「鳴く」「舐める」「触る」という行動が強化され繰り返し行うようになります。


起こさないでほしい! 犬のしつけ方

犬のしつけ

早朝に起こされて困る、夜中に起こされて寝不足など十分な睡眠が取れないことは体調不良やストレスの原因になってしまいます。

飼い主のために起こすかわいらしい愛犬の行動も度が過ぎたり、毎日繰り返されることで飼い主がノイローゼになってしまうこともあります。そうなる前にきちんとしつけをすることが大切です。


ハウストレーニングをする

夜寝るときクレートやケージに「ハウス」させずにフリー(自由)にさせている場合には、ハウストレーニングをして、ひとりで寝かせるようにしましょう。

寝る場所を分けることで、寝返りなどお互いの動きを気にすることもなくなります。また、「舐める」「触る」「ベッドに乗ってくる」といった起こし方ができなくなります。


トイレは夜に済ませる

夜中にトイレに行きたくなる子の場合には、トイレのしつけと同時に寝る前にトイレをさせることを習慣にしましょう。そうすることで夜中にトイレに起こされることがなくなります。

子犬の場合など、長くトイレを我慢することができない子の場合には、水を与える量も飼い主さんが調節してあげることも一つの方法です。寝る直前にたくさんの水を飲ますことは止め、夜のトイレの前まで自由に飲ませてあげるなどの対策も有効です。

ただし、夏場や寝る部屋が完全に違う場合には、熱中症などの危険もありますので注意が必要です。


食事の時間と量を見直す

お腹が空いて起こす(吐いてしまう)場合には、食事の時間、食事の量を見直しましょう。

基本的には成犬の食事回数は2回、水は自由に飲めるように置いておきます。朝から夜の時間、夜から翌日の朝までの時間に大きな差がないか、一回の食事の量は適切かどうか確認しましょう。それでもどうしても吐いてしまう場合には、病気の可能性も考えられますので獣医師に相談しましょう。

急に生活リズムが変わり今までと同じ時間に食事をあげられない場合には、食事の時間を「変える」または「ランダムにする」ことも可能です。しかし、既に時間が変わると吐いてしまう子の場合、急に時間をずらすことは、かなりの負担をかけることになりますので、トレーナーや獣医師に相談しましょう。


無理に起きる必要はない

かわいく起こされたら、まだ寝ていたいと思っていても「しょうがない起きるか」と起きてしまいがち。しかしこれこそが「犬が起こす」という行動がエスカレートする原因です。緊急性のない場合には、起こされたからといって起きる必要はないのです。

起こされても2度寝(無視)することで、犬も起こしても起きてくれないということがわかります。しかし、無視のしつけは一時的にそれまでの行動がエスカレートするものです。吠えやベッドに乗って掘ってくるなどの行動の場合には無視しようとしても難しいもの。

「起こしても起きない」を理解してくれるまでは、フリーではなくクレートなどのハウスで寝かせるようにしましょう。その場合にはハウスから外が見えないように大きめのタオルなどをハウスの上にかけておきましょう。そうすることで、吠え声も軽減されます。


寝ている犬を起こすには

仰向けで寝る犬

飼い主を一方的に起こす犬とは対象的に、なかなか起きない犬もいます。基本的には名前を呼べば起きますが、中には熟睡しきっていたり、老犬で耳が遠くて呼んでも起きなかったりということもあります。そういった場合、起こし方によっては唸って怒る犬もいます。


触られることに慣れさせる

触られることが嫌いな子は、普段起きているときからたくさんなでてあげるなど、体を触られることに慣らしてあげることが必要です。


驚かさないように優しく

耳の遠い犬や熟睡しきっている犬の場合には、呼んでも聞こえませんし、飼い主さんが近づいてきたという気配にも気付きません。そんな状態の時に、急に体を叩かれたり、揺さぶられたりすればびっくりして怒ることもあるでしょう。

犬の五感は人よりも優れています。中でも嗅覚は歳をとっても長く使うことができるといわれています。そのため、鼻先に手を近づけにおいを嗅がせてから、声をかけながら犬の背中や肩のあたりをなでるように優しく触れてあげることで、びっくりさせないで起こしてあげることができます。

まとめ

女性の顔を舐める犬
犬が飼い主を起こすのは「要求がある」「習慣」が主な理由
飼い主が応えてしまうことが大きな要因
ハウストレーニングなどで起こさないしつけも可能
日々の積み重ねがルールとなっていきます。人と犬が暮らしやすくするためにはどんなルールが良いか、一度家族で話し合ってみましょう。

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