猫の特徴を紹介!性格や生態、習性、行動の理由など

猫の特徴を紹介!性格や生態、習性、行動の理由など

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猫は高いところから落下してもひらりと地面に着地できる動物ですが、それは優れた平衡感覚があってこそ。そのほかにも猫にはあらゆる特徴(生態・習性)があります。今回は猫の特徴に注目しながら、猫の生態・習性、人との年齢換算などを紹介します。

猫の性格

日向ぼっこする猫

一言でいうと「自由でマイペース」な性格です。甘えたいときには甘えて、一人になりたくなったら一人になる、そんなマイペースな性格の子が多いでしょう。

これは野性時代に単独で生きてきたことが関係していると考えられます。

外見の愛らしさだけではなく、マイペースな性格も猫の魅力のひとつではないでしょうか。

猫の特徴

ベッドでくつろぐ猫

猫は肉食動物

日本では、猫は「魚が大好物」というイメージがありますが、もともとは小鳥やネズミなどの小動物を狩っていた肉食動物です。

現在もその食性は変わらず、食事には良質の高たんぱく質が欠かせません

猫は薄明薄暮性動物

猫は夜行性(薄明薄暮性)のため、早朝や夜間に活動的になります。

人間と一緒に暮らしているうちに、徐々に飼い主の行動パターンにあわせるようになり、夜は一緒に寝てくれるようにもなります。

猫は水を積極的に飲まない動物

イエネコの祖先は砂漠地帯に生息している「リビアヤマネコ」だと考えられています。

水場の乏しい環境を生き抜くため、リビアヤマネコは水を直接飲まなくても食べ物から摂取することで必要な水分を確保するようになりました。

イエネコはその習性を引き継いでいるため、水を積極的に飲まなかったり、水を飲むのが嫌いだったりする子が多いと考えられています。


猫は綺麗好きな動物

猫は自分でグルーミングをしてきれいにしているため、猫自身もほとんど匂いがしません

それは野生時代の猫の生活では、猫は待ち伏せ型の狩りをしていたので、自分の存在を獲物に悟られないために匂いを消さなくてはならなかったためです。

また、トイレにはとても神経質。「猫砂が気に入らない」「汚れている」と使わないこともあります。

常に猫の頭数+1つ、トイレを用意することで、我慢させることのないようにしましょう。


猫は縄張り意識が高い動物

猫は縄張り(テリトリー)を持つ動物で、縄張りの中を自分の生活する領域として暮らしています

猫は現在ペットとして人と共に暮らしていますが、もともとは単独行動をする動物です。

自分の縄張りを決めることによって、他の猫との縄張り争いや獲物の取り合いなどを防いでいるのです。


猫の睡眠時間は半日以上

猫の平均睡眠時間は約12〜16時間です。

子猫の場合は睡眠時間がさらに長く、約20時間眠ります。これは、睡眠時に成長ホルモンが分泌されるため、長い睡眠時間が必要なためです。


猫の平均寿命年齢

一般社団法人ペットフード協会が発表した2020年の最新データによると、猫の平均寿命は15.45歳でした。

「家の外に出ない」猫の平均寿命が16.13歳だった一方で、野良猫を含まない「家の外に出る」猫の平均寿命は13.57歳で、完全室内飼いか外飼いかで寿命に大きな差が出る結果となりました。

リードにつながれ、飼い主さんと一緒に外に出る犬と違って、猫は外に出る場合は自由に動くため、「交通事故」や「他の猫との喧嘩による怪我、病気」などの影響が大きいといえます。

猫は死期を悟ると自ら姿を消すと言われることもありますが、猫が急に姿を見せなくなった場合は事故などで死んでしまった場合がほとんどでしょう。

なお、野良猫は上記の理由から平均寿命が5年ほどと考えられています。


猫と人間の年齢早見表

ニットに隠れる猫

猫は、幼齢期に年を取るスピードが早いのが特徴です。

1歳の時点で人間の15歳ほどにあたり、2歳になった時点で人間の成人を超えて24歳となります。その後はスピードが穏やかになるようです。

人間
大きさ(体重)
6カ月
12歳
2.5~3kg
1歳
15歳
3.5~4.5kg
2歳
24歳
3.5〜4.5kg
3歳
28歳
3.5〜4.5kg
5歳
36歳
3.5〜4.5kg
7歳
44歳
3.5〜4.5kg
10歳
56歳
3.5〜4.5kg
12歳
64歳
〜4.5kg
15歳
76歳
〜4.5kg
16歳
80歳
〜4.5kg
17歳
84歳
〜4.5kg
18歳
88歳
〜4.5kg
19歳
92歳
〜4.5kg
20歳
96歳
〜4.5kg



猫が高いところから落下しても大丈夫な理由

高いところ飼い主を見る猫

犬は高いところから落下すると骨折する恐れがありますが、猫は6mほどの高さであればひらりと体勢を整えて、難なく着地することができます。

なぜ猫は高いところから落下しても大丈夫なのでしょうか?

優れた平衡感覚

耳の中には、平衡感覚を保つ「三半規管」と、リンパ液が溜まっている「前庭」と呼ばれる部位があります。

猫が飛んだり、高いところから落ちると、前庭にある液体が刺激されて脳に三半規管の平衡状態が伝えられます。

そのため、一番安全な体勢で落ちることができるのです。

水晶体で頭の位置を特定

目の中にある「水晶体」が刺激されることによって、自分の頭がどの位置にあるのか、脳に伝えられます。

耳と目から提供された情報を脳が理解することで、頭の位置を理解し、体の向きを変えて足から地面に着地することができるとされています。

低いところのほうが危ない?

逆に1mくらいの高さから落ちると、脳で理解する時間が足りずに、着地に失敗して怪我をすることもあるようです。

とはいえ、高いところからの落下は大丈夫といわれていても、6mほどが限界です。高いところに危険が伴うことに変わりはないため、飼い主の皆さんは注意深く見てあげてください。

まとめ

仰向けの子猫

猫の特徴をまとめて紹介させていただきました。

猫への理解を深めていただき、愛猫との時間をより良いものになれば幸いです。