犬の暑さ対策は大丈夫? 室内と屋外、それぞれに適した方法を紹介!

犬の暑さ対策は大丈夫? 室内と屋外、それぞれに適した方法を紹介!

犬と暮らす方にとって夏の暑さ対策は必要不可欠。ただクーラーを効かせておけばOKというわけではありません。愛犬が快適な夏を過ごすため、簡単に日常に取り入れられる工夫は、実はたくさんあります。今回は、夏の暑さが犬におよぼす影響や、お留守番中などの室内・お散歩などの屋外のケースごとの暑さ対策を紹介します。

犬の暑さ対策は大切!

ビーチを歩く犬

犬は平熱が高く、年中毛皮を着ているようなものです。高温多湿な6月〜9月にかけては、特に長毛種や寒冷地域出身の犬種にとっては厳しい時期になります。

また、犬は基本的に暑さが苦手です。人間は汗をかいて体温調整をすることができますが、犬の汗腺は肉球にしかないため、「パンティング(口でハッハッと呼吸をすること)」で舌から熱を逃がし、体温調整をします。

人と同じように考えず、愛犬のための暑さ対策をしましょう。飼い主さんの理解と万全の対策がとても重要です。


特に暑さに弱い犬種・特徴

短頭種

ペキニーズ

短頭種は、ペキニーズやパグ、ブルドッグ、シーズーといった鼻が短い犬種です。

暑さに弱いとされる理由は2つあり、1つは他の犬種よりも鼻腔が狭いこと、もう1つは興奮しやすい犬種であることです。

短頭犬種は他の犬種よりも鼻腔が狭く、呼吸しづらいため、気管虚脱、軟口蓋過長、外鼻孔狭窄などの呼吸器疾患が多く見られます。犬は呼吸で熱を下げるため、呼吸器官が悪ければ熱も下げにくくなります。


ダブルコートの長毛種

ゴールデンレトリバー

体毛が二重構造になっている「ダブルコート」で、かつ長毛種であるゴールデンレトリバーや、シェットランドシープドッグ、アメリカンコッカースパニエルは、暑さに弱いといわれています。

ダブルコートの体毛は、体の表面を覆っているのが「上毛(オーバーコート)」、その下に生えている毛が「下毛(アンダーコート)」と呼ばれ、寒さから身を守るための構造となっているためです。


寒冷地出身の犬種

笑顔のシベリアンハスキー

セントバーナードやシベリアンハスキー、グレートピレニーズなど、厳しい寒さに耐えられるように品種改良され、体も大きい犬種は暑さに弱いです。

室内飼いがベストですが、どうしても難しい場合はなるべく日陰や風通しの良いところで過ごせる環境を整え、体調を崩していないか気を配りましょう。

肥満犬

太り気味のワンちゃんも注意が必要です。脂肪は熱を閉じ込めるため、心臓や呼吸の機能に悪影響を及ぼします。人と同じで太ることが体にとって悪い影響になることは多いため、肥満にならないよう気をつけましょう。


病気がある

以下のような呼吸数が上がる疾患(心臓病、呼吸器系、脱水)を持っている子は注意が必要です。



短足

ダックスフンドやコーギーなど短足の犬種は、他の犬種よりも地面との距離が近くなりますので、放射熱と言われる地面からの熱をより多く浴びることになります。極力、日陰を散歩し、冷やしてあげてください。

老犬や子犬

子犬は暑さの影響を受けやすいです。老犬は特に注意が必要で、若い頃にあった気温による環境の変化に適応する力が弱くなっています。一度の体調不良が命とりになってしまうことがあるので、十分に注意してあげましょう。


サマーカットは必要?

サマーカットのチワワ

夏になると「毛皮が暑そうで、かわいそうだから……」とかなり短くカットされた犬を見かけます。しかしサマーカットにはメリットとデメリットがあるので、それらを認識した上で行うようにしましょう。

サマーカットのメリット

  • お手入れが簡単になる
  • 清潔を保ちやすい
  • 皮膚病予防になる

サマーカットのデメリット

  • 紫外線の影響を受けてしまう
  • 皮膚が傷つきやすい
  • 虫に刺されやすい

サマーカットはお手入れがしやすく、皮膚の状態変化にいち早く気が付けます。しかし犬の皮膚は人間よりも繊細なので、毛皮はそれを紫外線や虫などから守る働きをしていることを忘れてはいけません。サマーカットをする際は犬の状態に合わせ、トリマーの方と相談しましょう。


室内の犬の暑さ対策

寝転ぶチワポメ

飲み水を多めに用意する

飲み水は多めに用意し、いろいろな場所に置いておきましょう。特にお留守番の時などは自動給水器などを使い、常に新鮮な水がたくさん飲める環境にしてあげるのもよいでしょう。


室温管理をする

高温多湿な環境は犬の熱中症を引き起こしてしまうので、室温・湿度はしっかり管理しましょう。床からの高さによっても温度や湿度がかわってきますので、犬の目線の高さに合わせて調整するようにしてください。

その日の気温に合わせ、クーラーを25℃〜27℃に設定し、冷却グッズなどで犬自身が自ら体温調整ができる環境を整えてあげましょう。冷えすぎるとおなかを壊してしまう子もいるので、様子を見ながら調節してあげてください。また、室温だけではなく、湿度も60%を超えないように設定しましょう。

※人感センサーなどがついているエアコンは注意しましょう。センサーが犬の大きさに反応せず、お留守番中に熱中症になってしまったケースがあります。

扇風機は、風でかいた汗を蒸発させることで涼しさを得るものです。そのため肉球の裏にしか汗をかかない犬は人間同様の涼しさを得ることはできません。使用する場合は涼しくするためではなく部屋の中の空気の循環をよくするために使用してあげるとよいでしょう。


日陰をつくる

夏の日差しは強いので、休憩やお留守番のスペースは日陰につくりましょう。一緒に冷却グッズなどを置いてあげると、犬は必要な時に自分で体温管理ができるようになります。時間帯によって陽のあたる場所は変わるので、常に日陰のエリアを確保しておきましょう。

冷却グッズを活用する

市販のグッズを利用したり、家にあるもので簡単に作ることができます。

手作り冷却グッズ

ペットボトルを凍らせ、タオルで巻いて簡易的な保冷剤代わりの冷却グッズをつくることができます。また、水に濡らしたタオルを扇風機の前に干して、冷たい風を循環させる方法もあります。

おすすめ冷却グッズ

  • 冷却マット・大理石
  • 冷たさを保ってくれるので、お留守番をしてもらう際には特に適しています。犬が自分で体温を調整できるようになるので、一枚は置いておくと良いでしょう。アルミや大理石のものがあります。

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  • 自動給水器
  • 常に新鮮さを保ちつことができると同時に、「お水が足りない!」という状況を避けてくれます。

    ペット給水器
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  • 夏用ベッド
  • ふかふかなクッションが好きでも、普通のベッドは夏には暑すぎるかもしれません。そんな愛犬にはパイルや冷感素材のベッドを用意してあげると良いでしょう。

    犬の夏用ベッド
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犬の暑さ対策に保冷剤を使っても大丈夫?

保冷剤は使い勝手がよくとても便利なものですが、犬が誤飲してしまった場合、保冷剤に含まれているエチレングリコールで中毒を起こしてしまいます。発見が遅れた場合は、数日で死亡してしまうこともあるので要注意です。

エチレングリコールが入っていないものでも丸ごと飲んだ場合でも防カビ作用によって体調不良になりやすいので、やむを得ず使用する際は絶対に愛犬から目を離さないようにしましょう。

屋外での犬の暑さ対策ポイント

散歩中のコーギー

お散歩を涼しい時間帯に

夏場でも、日が傾いてくると人間は過ごしやすくなってきますね。しかし犬は人よりも体高が低いので、地面からくる熱で暑く感じています。アスファルトの温度は炎天下では50〜60℃にもなります。

犬には肉球がありますが、さすがに炎天下のアスファルトではやけどを負ってしまいます。お散歩をする時は、まず最初にアスファルトを触って確認してあげましょう。

こまめに水分補給をする

こまめに水を飲ませてあげられるよう、散歩やお出かけの際には必ず飲み水を携帯しましょう。コンパクトに折りたためる器や飲み口の付いたボトルなどがあると便利です。

背中を濡らして体温を下げる

水で体(特に背中)を濡らしてあげると冷却効果があります。濡らすと言っても体をびしょびしょにするのではなく、人の手を濡らしそれを犬の体に撫でるように濡らしてあげると良いでしょう。もしくは、メッシュ素材などの通気性の良い洋服を濡らして着せてあげると良いです。

屋外おすすめグッズ

市販で販売されている冷却グッズはそのほとんどが室内用で、アルミ製のマットやジェルマットは屋外で使用すると逆に熱を吸収してしまいます。きちんと屋外で使用する用のものを選びましょう。

  • クールベスト
  • 日中お出かけをする際の熱中症予防として最適です。紫外線から守るだけではなく、体を冷やしてくれます。

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  • メッシュ素材の服
  • メッシュなど通気性の良い服を濡らして着せてあげると冷却効果があります。サマーカットした体だと毛も短く毛玉にもなりづらいので、洋服を着せやすいです。

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  • 熱中症チェッカー
  • 犬は自分の体調を訴えることができません。具合が悪くなってからでは遅いかも……? この熱中症チェッカーがあると、気が付きにくい体調の変化に先手を打つことができます。

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夏を楽しむために愛犬の暑さ対策を!

海で遊ぶ犬と人

夏は楽しいイベントがたくさんあり、とてもワクワクする季節ですね。愛犬とのお出かけを検討中の方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

そんなとき、言葉で伝えられないワンちゃんの健康を先回りして守ることができるのは飼い主さんだけです。皆さんのワンちゃんが快適に元気いっぱい夏が楽しめるよう、できる暑さ対策から行ってみてください!

第2稿:2019年5月31日 公開
初稿:2016年6月16日 公開
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