犬にプロテインをあげても大丈夫? 犬用サプリは子犬や老犬にもおすすめ
スポーツ選手や筋力トレーニングに励む人には欠かせないプロテイン。タンパク質は犬にとっても大切な栄養素の一つです。プロテインを犬に与えても問題ありませんが、いくつか気を付けておきたいことがあります。今回は、プロテインが犬に与える影響やプロテインを与えるときの注意点をまとめて紹介します。
犬にプロテインを与える際の注意点
人間用のプロテインはNG
私たち人用のプロテインには、さまざまな成分が使われています。「ホエイ」「カゼイン」「ソイ」の3つのプロテインが代表的なものです。ホエイやカゼインは牛乳を材料とする動物性タンパク質ですが、なかには乳糖が含まれています。犬は乳糖を分解できる酵素を持っていないことが多く、摂取することで胃腸の不調を引き起こしやすくなります(※1)。
ソイは大豆のことで、植物性タンパク質のプロテインです。大豆アレルギーの犬もいますので、与えるときには気を付けなければいけません。
さらに、プロテインには人工甘味料が入っていることも少なくありません。人用の味付けに慣れさせないためにも、犬に人間用のプロテインを与えることはやめておきましょう。
※1:『Can Dogs Drink Milk?』(American Kennel Club)
タンパク質の過剰摂取に注意
体を作るためには重要な栄養素であるタンパク質ですが、過剰摂取には注意が必要です。犬がタンパク質を過剰に摂取した場合、過剰分は尿として排出されるのですが、その際に肝臓・腎臓に負担がかかる心配があります。また、シュウ酸カルシウム結石や骨密度の低下などにつながります(※2)。※2:『栄養素の話(蛋白質 〜その2〜)』(ワラビー動物病院グループ)
プロテインが犬に与えるメリットは?
プロテインの主成分であるタンパク質は、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルとともに5大栄養素の一つとされています。タンパク質は、筋力の維持のほかにも、被毛や皮膚・爪の健康を保つ、免疫力を高めるなどのメリットがあります。
プロテインが特におすすめな犬はいるの?
プロテインと聞くと、スポーツ選手やジムでトレーニングに励む人など「筋肉を付けたい人が摂取するもの」というイメージがありますが、実は健康維持のために日々の生活に取り入れている人もいます。犬の場合ももちろん同じ。人間で例えるならアスリートであるパフォーマンス犬はもちろんですが、成長期の子犬や吸収能力が衰えてしまった老犬にも、プロテインでタンパク質を補ってあげることは大切といえます。
プロテインを与えるなら犬用サプリメントがおすすめ
犬の体を作るために重要な役割をしてくれるプロテインを犬に与えたいという人もいるでしょう。その場合は、プロテインの犬用サプリメントを用意してください。アレルギーがあるから心配という人は、一度獣医師と相談してみてはいかがでしょうか。アレルギー疾患の療養食としても使われる「低分子プロテイン」が入ったドッグフードなどもあり、うまく愛犬の食生活に取り入れることができるかもしれません。
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まとめ
人間用のプロテインはNGだが犬用は老犬や子犬におすすめ
過剰摂取は肝臓・腎臓に負担がかかるほか、骨密度の低下などにもつながる
プロテインを愛犬に与えるときは、適量を守りましょう。不安な時は、かかりつけの獣医師に愛犬にとって本当にプロテインが必要か、またどれくらい与えるのがよいかを相談してみるのもおすすめです。また、もし愛犬が人間用のプロテインを誤飲してしまった場合は、しばらく様子を見て、気になる症状が出た場合は速やかに獣医師に相談しましょう。
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