犬が頻尿の場合に考えられる原因と病気を獣医師が解説

愛犬の排尿回数が増えたように感じたら、まずは動物病院で診てもらうことをおすすめします。原因はさまざまな考えられますが、病気のサインである可能性が高いためです。今回は、犬が頻尿の場合に考えられる原因・病気について、目黒アニマルメディカルセンター/MAMeCの顧問獣医師で獣医循環器認定医の佐藤が解説します。

犬の尿の回数

ベッドの上に座る大型犬

犬は個体差がありますが、1日あたり2〜3回程度の排尿をします。

去勢手術を受けていない犬の場合は、正常でもマーキング行為で1回の尿を複数回に分けて行うことがありますので、病気による頻尿かどうかの見極めは困難です。


犬が頻尿の場合に考えられる原因

クッションの上で眠る犬

膀胱の異常

膀胱に異常が起こると頻尿を生じます。腫瘍が原因で、膀胱に炎症を起こす場合もあります。

多飲

水をたくさん飲むことにより、尿量が増え、それにより尿の回数が増えることがあります。「多飲」で起こる頻尿は、膀胱炎などの頻尿とは違い、1回あたりの尿量が多いのが特徴です。

病的な原因としては「細菌による感染症(子宮蓄膿症など)」「糖尿病や副腎の病気」「中枢性尿崩症(抗利尿ホルモンが脳から分泌されないために起こる病気)などのホルモン性の病気」「肝臓の病気」「悪性の腫瘍」などが関係していることがあります。


大腸の炎症

尿だけではなく、頻繁にトイレに行く(落ち着きがない)原因として排便回数の増加もあります。

大腸の炎症で起こる下痢は通常、排便の回数が異常に増えます(しぶりともいいます)。この場合、トイレを我慢できず、落ち着きがなくなる状態になります。

大腸の炎症の原因としては「細菌などの感染」「寄生虫」「腫瘍」「アレルギー」などが考えられます。


まとめ

人に抱かれて笑顔の犬

犬は1日あたり2〜3回程度の排尿をします(個体差あり)
頻尿は病気のサイン
いつもより尿の回数が増えたら動物病院へ連れて行きましょう

ペットが健康な状態を維持するためには、獣医師が最善の治療をすることはもちろん、飼い主の皆さんが愛犬の異変を早期に察知することが必要です。

気になることがあれば、早めに動物病院で診てもらいましょう。


更新日:2020年6月22日
公開日:2016年7月21日


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