【獣医師執筆】犬はとうもろこしを食べても大丈夫!消化に良い食べ方と誤飲の対処法も

佐藤貴紀

獣医師/循環器科担当/認定医

【獣医師執筆】犬はとうもろこしを食べても大丈夫!消化に良い食べ方と誤飲の対処法も

犬はとうもろこし(トウモロコシ)を食べても大丈夫です。とうもろこしには、利尿作用のあるカリウムや便通を良くする食物繊維が含まれます。一方、食べ過ぎや芯の誤飲、アレルギーなど注意点がいくつかあります。今回はとうもろこしの与え方や注意点などを紹介します。

犬が大好きなとうもろこしの栄養成分

トウモロコシ
とうもろこし(コーン)は犬が食べて大丈夫な野菜です。甘いとうもろこしは、おやつとしてワンちゃんも大好き。一方で、食べさせ方によって消化不良を引き起こす可能性があるため、注意しましょう。
エネルギー 95kcal
水分 75.4g
糖質 15.5g
カリウム 290mg
リン 100mg
葉酸 86μg
食物繊維 3.1g
※皮つき、生100g当たり、参照:「食品成分データベース」(文部科学省)

特徴
カリウム 過剰な塩分を排出してナトリウムとのバランスを保ち、血圧を安定させる効果があります。腎臓病の場合は過剰(高カリウム血症)になり心臓にダメージを与えてしまいます。摂取量に注意が必要です。
リン 骨や歯の形成、エネルギー代謝に重要な役割を果たしています。腎臓病の犬猫ではリンの排出が正常に行われず腎臓病を悪化させてしまうため制限が必要です。
葉酸 体の細胞の生まれ変わりや成長をサポートするという大切な役割を持ち、「造血のビタミン」と呼ばれます。不足すると貧血や免疫力の低下につながります。
食物繊維 腸内細菌のエサとなって腸内環境を改善したり、食後の血糖上昇をゆるやかにして糖尿病を予防したりします。水溶性は満腹感の持続や下痢の改善、不溶性は便秘の改善などの効果が期待できます。

犬へのとうもろこしの適切な与え方

トウモロコシと犬

茹でるかペーストに

とうもろこしを与える場合は、生ではなく、粒を茹でるか、ミキサーでペースト状にして与えると消化に良いでしょう。

缶詰のとうもろこしは無添加を

缶詰によっては砂糖などが入っているため、無添加のとうもろこしであれば大丈夫でしょう。

量は少なめに・何粒まで?

大量に与えるとお腹を壊す恐れがあるため、総合栄養食にトッピングしたり、おやつとして与える場合は1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。

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ドッグフードに含まれるとうもろこしは?

トウモロコシ
ドッグフードにはとうもろこしや、とうもろこしから得られる「コーングルテンミール」「コーングルテンフィード」と呼ばれる成分が入っていることが多くあります。

とうもろこしは炭水化物としてエネルギー源になりますが、犬にとってより重要なのはタンパク質です。原材料欄の最初にとうもろこしが記載されているドッグフードを選ぶのはおすすめしません。

犬にとうもろこしを与える際の注意点

トウモロコシ

とうもろこしの芯は絶対に与えない

腸や喉に詰まる可能性があるため、芯を与えることは避けましょう。芯を誤飲した場合、以下の症状が出る恐れがあります。

  • 脱水症状
  • 昏睡
  • 運動機能の低下
  • 嘔吐
  • 食欲喪失
  • 下痢

上記の症状が出ている場合はすぐに動物病院に連絡をしましょう。誤飲の程度によっては手術が必要になる場合もあります。

アレルギーの可能性

とうもろこしのアレルギー報告は牛肉や鶏肉、小麦よりは少なく、大豆やラム肉、卵と同程度です。アレルギーの場合は、以下のような症状が見られます。気になる症状がある場合は、すぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 皮膚の痒み
  • 元気がない
  • 目の充血

アレルギー検査で原因の食材を特定することはできません。陽性反応が出たとしても、症状が出ていなければ食べて大丈夫です。アレルギー食材を特定したい場合は、獣医師の指示のもと除去食試験を行ってください。

味付きポップコーンはNG

塩やバターで味付けをまったくしておらず、火傷しないくらい冷めている状態であれば、問題はありません。ただ油で揚げるのではなく、煎る方法で与えましょう。

消化には悪いため、与え過ぎは肥満にもつながり良くありません。歯の隙間に挟まることで歯周病の原因にもなるため、定期的な歯磨きが必要になるため、積極的に与える必要はないでしょう。

まとめ

見上げる犬
茹でるか、ペースト状にしたものを与えましょう
芯を与えるのはNG
与え過ぎは下痢の原因になります
とうもろこしはおやつとして適量を与える程度にしましょう。楽しく健康なペットライフを過ごしてくださいね。

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