【獣医師執筆】犬は納豆を食べても大丈夫!期待される効果や与え方の注意点を解説

佐藤貴紀

獣医師/循環器科担当/認定医

【獣医師執筆】犬は納豆を食べても大丈夫!期待される効果や与え方の注意点を解説

納豆は犬が食べても大丈夫な食材で、納豆好きなワンちゃんも少なくありません。納豆に含まれるナットウキナーゼは血栓を溶かし、血液や血管の健康をサポートしてくれる効果が期待できます。ただし、カリウムを多く含むため腎臓や心臓に不安のある子は注意が必要です。納豆の食べさせ方や注意点について、栄養学専門医獣医師監修のもと解説します。

目次
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この記事のまとめ

  • 納豆は犬に与えても問題ない
  • 納豆には腸活を促進するプロバイオティクスとプレバイオティクスがあり、腸内環境の改善に期待できる
  • 納豆の与え方は刻んだりひきわり納豆を使用して消化しやすくするのが良い
  • 付属のタレや調味料は使用しない

犬の体に納豆与えるメリット

納豆
納豆は人の長生き食材と言われるように、犬にとっても健康的な食材です。「タンパク質」や「カリウム」「カルシウム」「ビタミンB2」「グルタミン酸」「ナットウキナーゼ」「大豆サポニン」などを多く含み、犬が食べても大丈夫な食材です。「納豆菌」(プロバイオティクス)と「食物繊維」(プレバイオティクス)の両方を含むため、腸活食材としてもおすすめです。

エネルギー 185kcal
タンパク質 16.6g
カリウム 700mg
カルシウム 59mg
グルタミン酸 3600mg
ビタミンB2 0.36mg
食物繊維 5.9g
※ひきわり100g当たり、参照:「食品成分データベース」(文部科学省)
栄養素
特徴
カリウム 過剰な塩分を排出してナトリウムとのバランスを保ち、血圧を安定させる効果があります。腎臓が弱っている場合は過剰になり心臓にダメージを与えてしまいます。摂取量に注意が必要です。
カルシウム 骨や歯の材料になるだけでなく、神経の情報伝達にも重要な役割を持ちます。不足したときだけでなく、過剰摂取でも整形外科疾患のリスクを高めます。
グルタミン酸 犬が体内で合成することができる非必須アミノ酸です。腸のバリア機能を促進する効果があり、炎症を予防したり腸内環境を改善したり、抗がん作用も期待されています。不足すると免疫力が低下して感染症のリスクを高めます。納豆のネバネバはグルタミン酸が結合してできたポリグルタミン酸で、カルシウムなどミネラルの吸収を促進する作用があります。
ビタミンB2 リボフラビンとも呼ばれ、補酵素として脂質のエネルギー変換をサポートします。「発育のビタミン」と言われるように、不足すると成長障害や皮膚疾患、被毛のトラブルにつながります。
食物繊維 腸内細菌のエサとなって腸内環境を改善したり、食後の血糖上昇をゆるやかにして糖尿病を予防したりします。水溶性は満腹感の持続や下痢の改善、不溶性は便秘の改善などの効果が期待できます。
ナットウキナーゼ 大豆が発酵する際に生成される酵素で、強力な血栓溶解作用があります。
大豆サポニン ポリフェノールの一種で優れた抗酸化作用を持ち、脂肪燃焼を促進する働きもあります。
※参照:「納豆と納豆菌の科学」(美味技術研究会誌)

犬への納豆の与え方

犬と納豆
Photo by mameshiba.soraさん Thanks!

消化に良いように刻んで混ぜる

納豆は普段のごはんにトッピングしてあげると食欲を促進することができます。「粒状」「ひきわり」どちらの納豆でも犬に与えて問題ありませんが、犬は納豆を丸飲みしますので小粒やひきわり納豆が消化に良く、刻んであげるとおすすめです。

何歳から与えて良い?

パピー(子犬)の初期の頃は免疫力が弱いため、基本的には普通のごはんをあげることをおすすめします。生後6ヶ月を過ぎると基本的には与えても大丈夫でしょう。

どのくらいの量を与えれば良い?

納豆を総合栄養食にトッピングしたり、おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。ひきわり納豆の場合は100gで194kcalのため、10kcalだと5g与えていいことになります(※)
PETOKOTO FOODS

ペトコトフーズが提供する「食事量計算機(無料)を使っていただくと、1日の最適カロリー量を知ることができます。

例えば1日の最適カロリー量が125kcalのワンちゃんに100gあたり400kcalのドッグフードを与えている場合、1日の最適な食事量は31gとなります。

なお、生後4ヶ月以上、1歳未満の子犬の場合は食事量計算機で表示された1〜1.5倍の量を、生後4ヶ月未満の場合には2倍の量を与えてくださいね。

犬に納豆を与える場合の注意点

納豆
犬に納豆を食べさせるときは、以下の点に注意してください。

  1. 01 大豆アレルギー
  2. 02 食べ過ぎ
  3. 03 付属のタレ
  4. 04 腎臓病の犬はNG

01 大豆アレルギーに注意

納豆は大豆からできていますので、大豆アレルギーの犬に納豆を食べさせてはいけません。納豆に限った話ではありませんが、初めて食べさせる際は、少量を与えて様子をみてからにしましょう。

アレルギー症状の中には下痢なども含まれていますが、必ずしもアレルギーが原因ではない場合もあります。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 皮膚の痒み
  • 元気がなくなる
  • 目の充血

もし、納豆を食べて体調を崩した場合は、早めに動物病院に連絡をしてください。その際に、「いつ・どの程度」食べたかをきちんと説明するようにしましょう。

02 食べ過ぎに注意

納豆に含まれる栄養は本来、体に良いもののはずですが、過剰摂取すると体に悪影響を及ぼしてしまう成分もあります。嘔吐や体重減少、気力低下などにつながる可能性もありますので、過度に与えずバランスの良い食事を心がけましょう。

03 付属のタレは使わない

人向けの納豆にはタレやからしが付属している場合が多いですが、これらの調味料は犬にとって塩分過多になり、健康を害する恐れがあります。絶対に使わないようにしましょう。

04 腎臓病の犬はNG

納豆にはカリウムが多く含まれます。腎臓病の犬はカリウムを適切に排出できず「高カリウム血症」や「不整脈」の原因となり、心停止のリスクが高まります。獣医師から療法食の指示が出ている場合は与えないようにしてください。

犬用納豆のおすすめおやつ

ネバネバと与えにくい納豆ですが、納豆を乾燥させたおやつなら手軽に与えることができます。

「ドットわんのフリーズドライ納豆」

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ペトコトがおすすめする納豆のおやつは、ドットわんのフリーズドライ納豆。国産納豆をフリーズドライ加工しているので、食べやすく、お湯で戻すと普段のごはんにも。使い勝手が良いおやつです。

犬に納豆を与える飼い主さんの声

納豆を食べるチワワ
Photo by yuuuu_latteさん Thanks!
yuuuu_latteさん 納豆は大好きです。どんなに遊び疲れて寝ていても、パキパキっ!と納豆パックを開ける音が聞こえると、足元へやってきて、おすそ分けを催促します。混ぜる前のものを2、3粒あげると、ヒゲに納豆の糸が絡まっても気にすることなく、食感を楽しみながら、よく噛んで食べています。おやつもワンちゃん用のフリーズドライ納豆にしました(笑)
mameshiba.soraさん 体に良く、腸内環境と整えてくれると聞き、あげてみたら喜んで食べてくれたので、あげるようになりました!約5〜10g程度を、何も混ぜずそのままおやつ感覚であげています。小粒をあげたのですが、噛まずに丸呑みでした。できればひきわり納豆をあげたほうが、消化・吸収には良いそうです。
mo_ri__0417さん うちでは大さじ1くらいの量をあげています。そのままあげたほうが良いのかもしれませんが、顔周りがネバネバして汚れてしまうので、ドライタイプにしたり、茹でてフードと混ぜたりしています。大豆アレルギーではないかどうか確認してから与えることをオススメします!

犬と納豆に関するよくある質問

Q.
犬は納豆を食べても大丈夫ですか?
A.
はい、納豆は犬も食べられます。無添加のものを選び、味付けせず少量にとどめましょう。
Q.
犬に納豆を与えるときに注意すべきポイントは何ですか?
A.
大豆アレルギーや腎臓病の犬には与えないこと、付属のタレや調味料を混ぜないこと、過度の摂取を避けることが重要です。
Q.
なぜ犬に納豆を刻んだりひきわり納豆を使うのが良いのですか?
A.
犬は納豆を丸呑みしやすいため、刻んだりひきわり納豆を与えることで消化吸収が良くなります。
Q.
子犬に納豆を与えてもよいですか?
A.
生後6ヶ月までは通常のごはんを優先し、免疫力が安定してきた6ヶ月以降から少量ずつ与えるのが望ましいです。

さいごに

alt犬と納豆
Photo by mo_ri__0417さん Thanks!
粒状よりひきわり納豆のほうが消化に良い
付属のタレやからしを混ぜるのはNG
小型犬は1/4パック、中大型犬は1/2パックほどが1日あたりの目安量
過剰摂取は体調不良を引き起こす原因に
発酵食品を好む犬は多いので、季節の変わり目など、体調を崩しがちな時にあげると食欲を促進ることができます。アレルギーや与え過ぎには注意して、愛犬との食生活を楽しんでください。

愛犬のごはんは素材の旨味と栄養が詰まったフレッシュフードがおすすめ

ペトコトフーズの冷凍フレッシュドッグフード

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※お腹が弱いワンちゃんには、しっかり解凍してから与えるようにしてください。

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非常時の備えにも!おいしく長期常温保存できるウェットタイプ

ペトコトフーズの常温ウェットフード

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チキン・ビーフ・ポーク・フィッシュの4種類があり、すべて国産の良質でフレッシュな食材を使用。食いつき抜群で、子犬からシニア犬まで主食にもトッピングにも使えます

ポイント
保存料不使用なのに常温で2年間保存できる安心設計
獣医師監修・ヒューマングレードの自然食材のみを使用
フレッシュな食材の香りと旨みが広がるから食いつき抜群!

皮膚や被毛の健康をサポートするオメガ脂肪酸、腸内環境に働きかけるシールド乳酸菌・ビフィズス菌・オリゴ糖など、健康を支える成分もたっぷり。旅先の携帯食としても、防災リュックに常備しても、安心できる1品です。

この記事の監修者

ニック・ケイブ獣医師

ニック・ケイブ(Nick Cave)獣医師

米国獣医栄養学専門医・PETOKOTO FOODS監修

マッセー大学獣医学部小動物内科にて一般診療に従事した後、2000年に獣医学修士号を取得(研究テーマ:犬と猫の食物アレルギーにおける栄養管理)。
2004年にはカリフォルニア大学デービス校で栄養学と免疫学の博士号を取得し、小動物臨床栄養の研修を修了。同年、米国獣医師栄養学会より米国獣医栄養学専門医に認定。
世界的な犬猫の栄養ガイドラインであるAAFCOを策定する WSAVA の設立メンバーであり、2005年より小動物医学および栄養学の准教授としてマッセー大学に復帰。
家族とともに犬2匹・猫・ヤモリと暮らしながら、犬猫の栄養学の専門家として研究・教育に携わっている。