
【獣医師執筆】犬は納豆を食べても大丈夫!期待される効果や与え方の注意点を解説
納豆は犬が食べても大丈夫な食材で、納豆好きなワンちゃんも少なくありません。納豆に含まれるナットウキナーゼは血栓を溶かし、血液や血管の健康をサポートしてくれる効果が期待できます。ただし、カリウムを多く含むため腎臓や心臓に不安のある子は注意が必要です。納豆の食べさせ方や注意点について、栄養学専門医獣医師監修のもと解説します。
この記事を監修している専門家
ニック・ケイブ(Nick Cave)獣医師
米国獣医栄養学専門医・ペトコトフーズ監修
犬の体に納豆与えるメリット

納豆は人の長生き食材と言われるように、犬にとっても健康的な食材です。「タンパク質」や「カリウム」「カルシウム」「ビタミンB2」「グルタミン酸」「ナットウキナーゼ」「大豆サポニン」などを多く含み、犬が食べても大丈夫な食材です。「納豆菌」(プロバイオティクス)と「食物繊維」(プレバイオティクス)の両方を含むため、腸活食材としてもおすすめです。
エネルギー | 185kcal |
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タンパク質 | 16.6g |
カリウム | 700mg |
カルシウム | 59mg |
グルタミン酸 | 3600mg |
ビタミンB2 | 0.36mg |
食物繊維 | 5.9g |
カリウム | 過剰な塩分を排出してナトリウムとのバランスを保ち、血圧を安定させる効果があります。腎臓が弱っている場合は過剰になり心臓にダメージを与えてしまいます。摂取量に注意が必要です。 |
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カルシウム | 骨や歯の材料になるだけでなく、神経の情報伝達にも重要な役割を持ちます。不足したときだけでなく、過剰摂取でも整形外科疾患のリスクを高めます。 |
グルタミン酸 | 犬が体内で合成することができる非必須アミノ酸です。腸のバリア機能を促進する効果があり、炎症を予防したり腸内環境を改善したり、抗がん作用も期待されています。不足すると免疫力が低下して感染症のリスクを高めます。納豆のネバネバはグルタミン酸が結合してできたポリグルタミン酸で、カルシウムなどミネラルの吸収を促進する作用があります。 |
ビタミンB2 | リボフラビンとも呼ばれ、補酵素として脂質のエネルギー変換をサポートします。「発育のビタミン」と言われるように、不足すると成長障害や皮膚疾患、被毛のトラブルにつながります。 |
食物繊維 | 腸内細菌のエサとなって腸内環境を改善したり、食後の血糖上昇をゆるやかにして糖尿病を予防したりします。水溶性は満腹感の持続や下痢の改善、不溶性は便秘の改善などの効果が期待できます。 |
ナットウキナーゼ | 大豆が発酵する際に生成される酵素で、強力な血栓溶解作用があります。 |
大豆サポニン | ポリフェノールの一種で優れた抗酸化作用を持ち、脂肪燃焼を促進する働きもあります。 |
犬への納豆の与え方

消化に良いように刻んで混ぜる
納豆は普段のごはんにトッピングしてあげると食欲を促進することができます。「粒状」「ひきわり」どちらの納豆でも犬に与えて問題ありませんが、犬は納豆を丸飲みしますので小粒やひきわり納豆が消化に良く、刻んであげるとおすすめです。何歳から与えて良い?
パピー(子犬)の初期の頃は免疫力が弱いため、基本的には普通のごはんをあげることをおすすめします。生後6ヶ月を過ぎると基本的には与えても大丈夫でしょう。どのくらいの量を与えれば良い?
納豆を総合栄養食にトッピングしたり、おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。ひきわり納豆の場合は100gで194kcalのため、10kcalだと5g与えていいことになります(※)。1日の最適カロリー量は「ペトコトフーズ」の「フード診断」(無料)で簡単に計算することができます。

犬に納豆を与える場合の注意点

犬に納豆を食べさせるときは、以下の点に注意してください。
- 01 大豆アレルギー
- 02 食べ過ぎ
- 03 付属のタレ
- 04 腎臓病の犬はNG
01 大豆アレルギーに注意
納豆は大豆からできていますので、大豆アレルギーの犬に納豆を食べさせてはいけません。納豆に限った話ではありませんが、初めて食べさせる際は、少量を与えて様子をみてからにしましょう。アレルギー症状の中には下痢なども含まれていますが、必ずしもアレルギーが原因ではない場合もあります。
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚の痒み
- 元気がなくなる
- 目の充血
もし、納豆を食べて体調を崩した場合は、早めに動物病院に連絡をしてください。その際に、「いつ・どの程度」食べたかをきちんと説明するようにしましょう。
02 食べ過ぎに注意
納豆に含まれる栄養は本来、体に良いもののはずですが、過剰摂取すると体に悪影響を及ぼしてしまう成分もあります。嘔吐や体重減少、気力低下などにつながる可能性もありますので、過度に与えずバランスの良い食事を心がけましょう。03 付属のタレは使わない
人向けの納豆にはタレやからしが付属している場合が多いですが、これらの調味料は犬にとって塩分過多になり、健康を害する恐れがあります。絶対に使わないようにしましょう。04 腎臓病の犬はNG
納豆にはカリウムが多く含まれます。腎臓病の犬はカリウムを適切に排出できず「高カリウム血症」や「不整脈」の原因となり、心停止のリスクが高まります。獣医師から療法食の指示が出ている場合は与えないようにしてください。犬用納豆のおすすめおやつ
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まとめ

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