【獣医師執筆】犬はチーズを食べても大丈夫!アレルギー症状や下痢の注意点からおすすめの種類を紹介
犬にとってチーズは嗜好性が高く、食欲を促進させる与えてもよい食べ物です。抗酸化作用や瞳の健康を守る栄養分も含まれており、おやつとして取り入れるなど、与え方次第で犬の生活の味方になってくれます。今回は犬に与えてもいいチーズの種類や、与える際の注意点、チーズを使ったレシピなどを紹介します。
犬はチーズを食べても大丈夫
チーズはタンパク質やカルシウム、ビタミンA、ビタミンB2、亜鉛などが豊富で犬が食べても大丈夫な食べ物で大好きな食材です。人間用のチーズは塩分が多すぎるものもありますので、犬にチーズを与える際は犬用チーズを選ぶと安心です。
モッツァレラ | カッテージ | クリーム | カマンベール | ブルー | ゴーダ | チェダー | パルメザン | |
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エネルギー(kcal) | ||||||||
水分(g) | ||||||||
たんぱく質(g) | ||||||||
脂質(g) | ||||||||
炭水化物(g) | ||||||||
ビタミンA(μg) | ||||||||
ビタミンB2(mg) | ||||||||
カルシウム(mg) | ||||||||
乳糖(g) | ||||||||
食塩相当量(g) |
参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
ビタミンA | 健康な被毛を保ち、視力維持にも役立ちます。不足することで免疫力の低下や骨の形成不全につながります。 |
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ビタミンB2(リボフラビン) | リボフラビンとも呼ばれ、補酵素として脂質のエネルギー変換をサポートします。「発育のビタミン」と言われるように、不足すると成長障害や皮膚疾患、被毛のトラブルにつながります。 |
カルシウム | 骨や歯の材料になるだけでなく、神経の情報伝達にも重要な役割を持ちます。カルシウムは不足したときだけでなく、過剰摂取でも整形外科疾患のリスクを高めます。 |
犬にチーズを与える際の注意点
犬にチーズを与える際は、以下の点に注意してください。
- 塩分過多
- 乳糖
- アレルギー
- 誤飲
1. 塩分過多に注意
塩分(ナトリウム)は犬にとって必要不可欠なものですが、過剰に摂取すると血圧が上昇し、塩分の排出を行う腎臓にも負担がかかります。塩分の少ないチーズか、犬用のチーズのみ与えるようにしましょう。人間用チーズの中には、塩分が少なく犬も食べられるような種類もあります。モッツァレラチーズやカッテージチーズ、クリームチーズなどの塩分の少ないチーズは、人間用チーズの中でも、手作りごはんやおやつを作る際にに使用することができます。
2. 乳糖の量に注意
チーズは牛乳に比べて乳糖が少なく、胃腸の弱い子でもお腹を壊すことなく食べることができます。ただし乳糖の量はチーズによって異なります。クリームチーズなど乳糖が多めのチーズを与える際は、念のため下痢の症状が出ないか注意してください。3. 乳製品アレルギーの危険性
アレルギーを起こした場合、顔や首、お腹、足などに痒みや赤みなど皮膚疾患が現れる可能性が高いです。いつもと違う様子が見られる場合は早めに動物病院に行くようにしてください。4. 誤飲に注意
チーズには銀紙など包装紙がついていたり、犬が食べるには固すぎるような種類があったりします。銀紙はもちろんのこと、固すぎるチーズも消化に負担がかかりすぎてしまう恐れがあります。犬にチーズを食べさせる方法
チーズの種類によって水分量が少なく非常に硬いものもあります。犬は食べ物を丸飲みしますので、硬いチーズを丸飲みしてしまうと喉に詰まらせてしまうかもしれません。与える際は細かく削ったり、小さくカットしたりしてから与えるようにしてください。
与えていい量
チーズを総合栄養食にトッピングしたり、おやつとして与える場合は、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。1日の最適カロリー量はペトことオリジナルのドッグフード「ペトコトフーズ」の「フード診断」(無料)で簡単に計算することができます。無料フード診断を受ける
おすすめ犬用チーズおやつの紹介
チーズは嗜好性を高めるので、塩分やカロリーを調整したおやつであれば、食欲低下が気になる時に最適です。いつものご飯に少しふりかけて与えている飼い主さんも多いようです。
ペトコトが販売するペトコトフーズのフリーズドライおやつは、国産食材を使用し、フリーズドライで栄養や旨みをキープした、無添加のおやつです。
コク深い乳の香りに、クリーミーな味わい、サクサクとした食感は、愛犬を夢中にさせる美味しさ。特にチーズに含まれるカルシウムは吸収率が高いので、子犬やシニア犬にもおすすめです。
そのままトレーニングなどのご褒美で、少し砕いていつものごはんのふりかけに、さまざまな与え方でお楽しみください。
ペトコトフーズの公式HPを見る
チーズを使用した犬用レシピ
ペトことでは鶏肉を使ったペット食育上級指導士®︎監修レシピを紹介しています!
鶏肉のピカタ
▶材料
- 卵
- ささみ
- ☆すりゴマ
- ☆粉チーズ
- ☆青のり
- 小麦粉
- オリーブオイル
- ブロッコリー(茹でたもの)
- プチトマト
▶作り方
- ささみは食べやすい大きさにそぎ切りにして、身の厚いところは包丁で切れ目を入れて開き、均一の厚さにしておく。
- 切ったささみに小麦粉をまぶす。
- 卵を溶きほぐして小さなカップなどに3等分して、それぞれに☆を1種類ずつ入れる。
- フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、1を2にくぐらせて、中まで火が通るように火加減に注意しながら焼く。
- 3を器に移し、ブロッコリーとプチトマトを添えてできあがり。
レシピや詳細は関連記事をご覧ください。
愛犬には人間用ではなく犬用のチーズを!
人間用より犬用チーズが安心です
アレルギーや誤飲に注意
塩分の多いチーズは腎臓に負担を与えます
食欲促進に適した食材です
参考文献
- American Kennel Club「Can Dogs Eat Cheese?」
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